投稿日:2023.8.23
歯列矯正中は虫歯になりやすい!予防するためには
こんにちは。札幌キュア矯正歯科です。
「歯列矯正中は虫歯になりやすい」という話を聞いて、不安に感じていらっしゃる方はいませんか?
矯正治療を始めてから「歯磨きがしにくくなった」と感じる方は少なくありません。
今までなかった装置を初めてつけることになりますから、慣れるまでは違和感や痛みなども生じる方がほとんどです。何だか大変そうなイメージですよね。
とはいえ、必ずしも虫歯になるというわけではありません。
虫歯を予防することは十分可能ですし、虫歯を作らずにキレイな歯並びを手に入れている方もたくさんいらっしゃるからです。
今回は矯正中に虫歯になるデメリットや、予防する方法などについてお話していきます。
現在治療中の方はもちろん、これから歯列矯正をご検討されている方もぜひお読みくださいね。
目次
矯正治療中に虫歯になりやすいのはなぜ?
矯正中に虫歯になりやすい理由として、次のようなものがあげられます。
・矯正装置やワイヤーに食べかすや歯垢が残りやすい。
・装置の周りの歯磨きが難しい。
・矯正用歯ブラシや歯間ブラシを使うなど、今までと異なる磨き方が必要。
・装置がついているため、唾液の洗浄効果を得にくい。
どの矯正装置でも虫歯のリスクはあるの?
現在、一般的に行われている矯正治療は『ワイヤー矯正』『裏側矯正(舌側矯正)』『マウスピース型矯正』の3つです。
長年行われてきた『ワイヤー矯正』や『裏側矯正(舌側矯正)』では固定式の装置を歯の表面につけるため、歯磨きに支障が生じることは避けられません。
特にワイヤー矯正の場合は、装置の周りに歯垢(プラーク)や食べかすが絡まりやすく、歯磨きもしにくいため虫歯のリスクが高いとされています。
比べて裏側矯正は、歯の裏側に装置をつけるため虫歯予防に役立つ唾液の『自浄作用』や『殺菌作用』などを得やすい環境にあります。
そのため表側に装置をつける場合よりも、虫歯のリスクは下がると考えられるでしょう。
近年広く行われるようになったマウスピース型矯正は、取り外し可能な装置で矯正前と同じように歯磨きができます。
しかし、だからといって決して虫歯にならないわけではありません。
マウスピースを装着している間は歯が唾液に触れにくくなるため、唾液による虫歯予防効果は期待できなくなります。
また、マウスピースを不衛生な状態でつけてしまうと、汚れを閉じ込めることになり虫歯の発生に繋がることもあるからです。
矯正中に虫歯になるとどんなデメリットがあるの?
虫歯にならないように気をつけていても、残念ながらできてしまうこともあります。
虫歯になると「しみる・痛い」「治療をしないといけない」というイメージをお持ちの方が多いと思いますが
矯正中の虫歯が与えるデメリットはそれだけではありません。
虫歯の状態によっては、矯正中に治療しなければならないこともあるでしょう。
その場合、以下のようなデメリットが生じます。
①装置の作り直しが必要なことがある
虫歯を治すために歯を削ったり、詰めたりする場合は歯の形が変わってしまいます。
マウスピースなどの矯正装置は、元の歯の形に合わせて作られているため、虫歯治療をすると入らなくなってしまうこともあります。
②他の医院に通わなければならない可能性もある
歯列矯正が専門で虫歯治療は行っていないなど、歯科医院によっては治療のために他の医院に通わなければならないこともあります。
③矯正期間が長引いてしまう
虫歯治療をする期間が必要になるため、最初に計画していたよりも長引いてしまう可能性があります。
また装置を作り直すことになった場合も、その分治療期間が延びてしまうでしょう。
このように虫歯治療が必要になると、歯列矯正が予定通りに進められなくなる可能性があります。
スムーズにすすめられるように、虫歯にならないよう十分に気をつけていきましょう。
虫歯を作らないためにできること
ここでは、矯正中に虫歯をつくらないためにできることを紹介していきます。
ぜひ次のような点を意識してみてくださいね。
①矯正用の歯ブラシを使用する
特にワイヤー矯正をしている方は、歯ブラシを変えていただくことで歯磨きの負担が減らせる可能性があります。
矯正用の歯ブラシは、ブラケット装置やワイヤーなどがついていても磨きやすいように工夫されているからです。
一般的な歯ブラシよりを使うよりも、歯垢などの汚れを落としやすくなるでしょう。
②補助的な清掃用具を活用する
ブラケット装置の周りやワイヤーの隙間は、食べ物が絡まったり挟まったりしやすい状態です。
歯ブラシが届きにくい場所なので「歯間ブラシ」や「タフトブラシ」なども合わせて使うようにしましょう。
細かい隙間の汚れを取り除くことができるため、お口を清潔に保ちやすくなります。
③飲食の回数や時間に注意する
虫歯菌は、糖分を栄養にして増えていくものです。
そのため摂取する糖の量や滞在時間、摂取回数が多いと虫歯のリスクは高くなります。
甘いものなど糖分を多く含むものはとても美味しいですが、少しずつ量や回数を減らすようにしましょう。
摂取する回数が多いとその分虫歯になりやすくなってしまうため、時間を決めてダラダラ食べないことも大切です。
またマウスピース型矯正の場合は、食事時間を多く設けていると装置の装着時間が短くなってしまうため要注意です。
計画通りに歯が動かず、治療期間が延びてしまう原因になります。
④食べたら磨く習慣をつける
食事後や寝る前には、必ず歯磨きをする習慣をつけましょう。
特に固定式の装置をつけている方は、鏡を見ながら磨くのがおすすめです。
食べかすや歯垢が落ちているか確認できるのはもちろん、汚れが残りやすい場所も把握することができます。
特にマウスピース型矯正では、糖分がお口に残ったままマウスピースをはめてしまうと細菌が繁殖する原因となってしまいます。
必ず歯磨きをして、清潔な状態でマウスピースを装着するようにしましょう。
⑤難しいところは歯科医院で教えてもらう
当院では、装置をつけた日に歯科衛生士が歯磨きの仕方をお伝えしております。
固定式の装置を初めてつけた時には、今までとの違いに戸惑うこともあるかもしれませんが、ご安心ください。
一人ひとりのお口の状態に合った清掃用具を選び、使い方のコツがわかるまで丁寧にお話させていただきます。
歯列矯正中に限らず「虫歯になりたくない」と思っていらっしゃる方がほとんどだと思います。
装置をつけてから暫く経った後でも、苦手な場所や上手く磨けないところがある方は、遠慮なくコツを聞いてみてくださいね。
歯列矯正は虫歯のリスク低下にも繋がります
矯正治療を始める前には、お口の状態の検査を行います。
その際にもし虫歯が見つかるようであれば、予め治療をしてから矯正をスタートするのが一般的です。
そのため、装置をつけてからもその状態を維持できるような歯磨きや食習慣を続けていく必要があります。
大変そうに思われる方もいらっしゃると思いますが「矯正装置をつけるようになってから、歯磨きや虫歯予防の意識が高くなった」というお声もよく耳にします。
また歯並びを整えることで歯磨きがしやすくなり、虫歯のリスクを低下させることにも繋がるのです。
「装置を外したら虫歯が…」「虫歯ができて治療が長引いてしまった」ということにならないように、歯列矯正中は普段より一層虫歯予防に励みましょう。
札幌キュア矯正歯科では、歯列矯正をお考えの方に向けてカウンセリングを行っております。
治療や装置の種類についてはもちろん、虫歯などご心配なことがあれば何でもご相談ください。