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ブログ

投稿日:2023.3.3

甘いものは虫歯になりやすい?

こんにちは♪札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます!
皆さんは「甘いもの」は好きですか?
ケーキやチョコレートなど、甘いものに包まれた瞬間は幸福感でいっぱいになりますよね。
しかし、その後に潜むリスクは無視できないものです。
「甘いものを食べると虫歯になりやすい」と聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際、甘いものがどうして虫歯のリスクを高めるのか気になるところです。
しかし、すべての甘いものが虫歯の原因となるわけではありません。
そこで本日は、虫歯になりやすい食べ物と虫歯になりにくい食べ物についてご紹介します。

虫歯の原因

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まずは虫歯ができるまでの過程からお話したいと思います。
虫歯の原因は「ミュータンス菌」と呼ばれる細菌です。
ミュータンス菌は舌や歯ぐき、粘膜などには生息していません。
歯の表面にのみ存在し、そこで「バイオフィルム」と呼ばれるヌメヌメとした膜を形成します。
このバイオフィルムは、歯ブラシや歯間ブラシを使用することで除去することが可能です。
そのため、「虫歯予防には歯磨き!」と言われているように歯磨きによってバイオフィルム
を取り除くことで、虫歯の発生リスクを減らすことができます。

虫歯ができるまでの過程

細菌 虫歯

では、このミュータンス菌はどのようにして虫歯を作るのでしょうか。
ここでは虫歯ができるまでの過程を解説します。
食事やおやつを食べると、その糖分をミュータンス菌が餌にして酸を産出します。
歯の表面のエナメル質は酸に弱い性質があり、酸に触れると
歯の表面からカルシウムが溶けだします。
幸いにも唾液にはこの酸を中和し、約40分ほどで溶けた部分を修復する力があります。
しかし、唾液の量が不足している場合、この中和や修復がうまく機能しません。
また、おやつなど間食が多いと修復も間に合わなくなってしまいます。
その結果、ミュータンス菌によって歯に小さな穴が開いてしまうのです。これが虫歯になります。
小さな穴の中ではミュータンス菌が増殖しやすくなり、虫歯の穴には別の菌も住み着くよう
になります。この状態になると虫歯は急速に進行し、唾液の力では修復が不可能になってし
まうのです。

虫歯を予防するには?

バイオフィルムができる段階で歯磨きをすれば虫歯を予防できます。
しかし、歯磨きだけでは虫歯予防には不十分とされており、糖分の摂取を控えること
適切なタイミングで歯磨きすること、定期的な歯科検診が重要です。
ここでは、虫歯を予防する方法を紹介します。

①食後の歯磨き
1日3回、食後の歯磨きが重要です。特に就寝中はミュータンス菌の活動が活発になるため
就寝前の歯磨きは丁寧に行うことをおすすめします。フッ素入りの歯磨き粉を使用し、歯
ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間もきれいにしましょう。
②食生活の見直し
ミュータンス菌の餌となる糖分の多い飲食物の摂取を控えることが重要です。
また、間食をだらだら食べているとミュータンス菌に常に餌を与えている状態になります。
間食を減らしつつ、食事の後にだけ食べるなどタイミングにも気をつけましょう。
③唾液の促進
唾液には食べかすや歯垢を洗い流す洗浄作用と、ミュータンス菌の活動を抑える抗菌作用が
あります。また、お口のpHバランスを整え、酸によるエナメル質の溶解を中和します。
食べ物をよく噛んで食べる、水分を十分に取るなどして唾液の分泌を促進しましょう。
④フッ素の使用
フッ素にはエナメル質を強化し、虫歯の発生を予防する効果があります。
フッ素入りの歯磨き粉の使用や歯科医院でのフッ素塗布を検討しましょう。
⑤定期的な歯科検診
虫歯予防には定期的な歯科検診も欠かせません。歯科検診では虫歯や歯周病チェックの他に
プロによるクリーニングを受けられます。歯磨きでは取り除けないプラークや歯石を除去
できます。お口の状態によって異なりますが、3~6ヶ月に1回を目安にクリーニングを受け
ましょう。

虫歯になりやすい食べ物となりにくい食べ物

間食

虫歯になりやすい食べ物と聞くと、みなさんが最も想像しやすいのは甘いものではないでし
ょうか?これは間違いではありません。しかし、甘いものだけが虫歯になるわけではないの
です。ここでは、虫歯になりやすい食べ物と、なりにくい食べ物をいくつかご紹介します。

虫歯になりやすい食べ物

● 糖分を多く含んだもの→チョコレート
● 長時間にわたり口内に残留するもの→飴、キャラメル
● 歯にくっつきやすいもの→ドライフルーツ
● 酸性のもの→レモンなど酸っぱいもの、甘い炭酸飲料
虫歯になりやすい食べ物には特徴があります。
糖分が多くお口の中に長時間留まりやすい食べ物です。
また、酸性のものは歯のエナメル質を溶かすことで虫歯を引き起こしやすくなります。
「これらのものを食べなければ虫歯は防げる」というわけではありません。
食べる量に気を付けたり、食後は口をすすぐか歯磨きをすることをおすすめします。

虫歯になりにくい食べ物

次に虫歯になりにくい食べ物と予防につながる食べ物を紹介します。
● 糖分が少ないもの
● 口内に残留しにくいもの
● 歯にくっつきにくいもの
● 食物繊維が豊富な食べ物
最初に挙げた3つは虫歯になりやすい食べ物と逆の条件を持つものです。糖分が少なく、歯
の残りにくい食べ物は、ミュータンス菌が酸を生成する原料が減ります。

では食物繊維がなぜ虫歯予防に効果があるかについてご説明します。
食物繊維と聞いてみなさんが想像するのは「腸内環境を整える」かと思います。
食物繊維を多く含んだ食べ物は唾液の消化酵素では分解されないのでよく噛んで食べる必要
があります。よく噛むということはたくさん唾液が分泌されることにつながります。

唾液の力によって溶けだした歯を修復しているため食物繊維を含んだ食べ物が
虫歯予防に期待できるのです!
食物繊維を多く含む食べ物というと…
● ごぼう
● サツマイモ
● 大豆
● ひじき
● わかめ など
甘いものが好きなひとにとっては酷な結果かもしれません。
ですが、プリンやゼリーのように口内に残りにくい、くっつきにくいデザートはチョコレー
トやキャラメルなどに比べて間食としては適していると言えます。

虫歯になりにくい甘いもの

甘いものが好きな方にとって、おやつをわかめやサツマイモに変えるのは難しいかもしれま
せん。しかし、虫歯になりにくい甘いものもあります。
いくつか紹介しますので参考にしてください。

キシリトール配合のガムやキャンディ

キシリトールは糖アルコールの一種で、虫歯菌の酸生成を抑える効果があります。
甘味を楽しみながら虫歯予防が期待できます。

果物

果物に含まれるフルクトースは、加工された砂糖に比べて虫歯のリスクをやや抑えることが
できます。中でもリンゴは食べる際によく噛む必要があり、唾液の分泌を促進する効果も期
待できます。ただし、糖分が含まれていることに変わりはないので、食べ過ぎには注意しま
しょう。

カカオ含有量の多いチョコレート

砂糖の含有量が比較的少ないチョコレートは、ミルクチョコレートや
ホワイトチョコレートに比べて虫歯のリスクが低いとされます。
カカオ含有率が70%以上あるチョコレートがおすすめです。

最後に

「明日からすべてを見直そう!」というのは難しく感じるかもしれません。
まずは、間食の回数を減らす、おやつのメニューを少し変えるなど少しずつ
日常生活に取り入れていただければ虫歯予防につながるはずです。
そして自宅でのケアだけでなく、定期的な歯科医院での検診も重要です。
プロの手によるチェックとケアで見過ごしがちな問題を早期に発見し
適切な処置を行うことができます。
また、歯並びが悪く磨き残しが多いという方は、矯正治療が有効です。
歯並びを整えることで歯磨きがしやすくなります。見た目の美しさだけでなく
口内衛生の向上にもつながりますので、矯正治療に興味がございましたら
お気軽に当院の無料相談にお越しください。
ご一読、ありがとうございました^^

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