投稿日:2023.2.7
口呼吸だと歯並びが悪くなりやすい?
こんにちは。札幌キュア矯正歯科です。
札幌では毎年恒例の「雪まつり」が開催され、活気がありとても賑やかです。
当院のスタッフは寒さに弱い人が多く、あまり楽しみではないようです(笑)
北海道の住人ならではの特徴かもしれませんね。
さて、みなさんは口呼吸が歯並びに関係性があることをご存知でしょうか?
もしも日頃から口呼吸をしていると歯並びの悪化を招いてしまう可能性があります。
今回は「口呼吸だと歯並びが悪くなりやすい?」ということについてお伝えします。
目次
口呼吸とは?
今はマスクでの生活によって、息苦しさなどから、口呼吸になりやすいと言われています。
口呼吸(こうこきゅう)は、口から呼吸を行うことを指します。通常は、鼻を通しての呼吸が理想的です。
しかし、様々なことが原因で、口呼吸が習慣化することがあります。
口呼吸が癖になってしまうと、口の中が乾燥して口臭が強くなることや、歯並びの悪化、顎の成長に影響を与える可能性があります。
さらに、睡眠時のいびきや風邪を引きやすいなどの問題を引き起こすこともあります。
下記のような症状がある場合は、口呼吸をしている可能性があります。
チェックしてみましょう!
- 風邪を引きやすい
- 食事中にくちゃくちゃ音を立てる
- いびきをかく
- 舌に歯型が付いている
- 口が乾いている
- 鼻がつまりやすい
- いつも口が開いている
- 睡眠をしっかりとっていても疲れやすい
口呼吸になる原因
口呼吸の主な原因には、以下のような要因があります。
鼻づまりや花粉症
鼻づまりやアレルギー反応、風邪などの感染症によって、鼻からの空気の通り道が塞がれて口呼吸になる場合があります。
長期間にわたって鼻の症状が続く場合は、鼻詰まりを改善するための治療を受けることが望ましいです。
また、子ども特有の症状で、アデノイドが肥大化していると、鼻の空気の通り道が狭くなり、口呼吸になる傾向があります。
口を閉じる筋力の低下
口呼吸が長期間続くと、口周りの筋肉が弱くなるため、口がぽかんと開きやすくなります。
本来、舌の位置は上顎にありますが、筋力が低下して下顎に下がっている状態を低位舌(ていいぜつ)と呼び、低位舌がある人は口呼吸になることが多いです。
口呼吸によるデメリットは?
口呼吸が習慣化すると、以下のようなさまざまな問題が生じる可能性があります。
口周りの筋肉が衰える
口呼吸を行うと口がぽかんと開いた状態になりやすく、口を閉じる筋肉が衰えて舌が下顎に落ちてしまいます。
また、口周りの筋肉が衰え、皮膚も緩みます。口元のたるみやほうれい線、二重あごになってしまうことにも繋がります。
虫歯や歯周病のリスクが上がる
唾液には殺菌作用や抗菌作用がありますが、口呼吸が習慣になると、口内が乾燥し、唾液が分泌されにくくなります。
お口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなるため虫歯や歯周病のリスクが上がってしまいます。
口内炎や口臭の悪化
口呼吸は、口腔粘膜粘膜が乾燥しやすくなるため、口内炎が発生するリスクが高まります。
また、お口の中が乾燥することは、口臭が悪化することも考えられます。
舌の位置と歯並びが悪くなる
口呼吸は口がぽかんと開いてしまうことが多いため、舌が下顎に落ちる「低位舌」になってしまうことや、頬や唇の筋肉も衰えることから圧力のバランスが崩れて歯並びの悪化を招いてしまいます。
舌の位置が正常な場合「スポット」と呼ばれる位置に舌先があることで、顎の成長が促されてきれいな歯並びになります。
しかし、口呼吸から、舌の位置が低位舌(ていいぜつ)になることで成長期の子どもが口呼吸を続けると、顔の成長と形成に影響が及び、上顎の発達が進まず、狭く小さくなり、下顎が大きくなってしまうケースがあります。
これによって、歯が並ぶスペースが足りなくなることや、「受け口」や「出っ歯」になることもあり、様々な不正咬合を引き起こすリスクが高くなります。
また、顔の輪郭や唇の形が歪んでしまうこともあります。
睡眠の質の低下
口呼吸は舌が喉に落ちて気道が狭くなることがあり、いびきをかくことがあります。
また、口呼吸によって呼吸が浅くなることで、酸素の摂取量が少なくなるため睡眠の質が低下する可能性があります。
これにより、疲労感を感じることや、日中に眠気が起こり、集中力や記憶力、判断力が低下することがあります。
病気になりやすい
鼻呼吸をすると、鼻毛や鼻の粘膜がフィルターとなって、ウイルスや細菌、アレルギーの原因物質をキャッチして、肺や喉に入ることを防いでくれます。
しかし、口呼吸は細菌やアレルギーの原因物質がダイレクトに喉や肺へ侵入しやすくなるため、風邪や感染症にかかりやすくなります。
口呼吸を改善する方法は?
口呼吸の原因を把握し、それに基づいて適切な対策や治療を行うことが重要です。
⒈鼻呼吸を意識する
日常生活の中で鼻呼吸を意識することがおすすめです。
口呼吸をしていることに気がついたら、意識的に口を閉じて鼻で呼吸するようにしましょう。
⒉口呼吸の原因を改善する
鼻炎、風邪、アレルギーによる鼻づまりや、アデノイドや扁桃腺の肥大などは、口呼吸になる原因になります。
これらの症状が長期間続くと、口呼吸が習慣化してしまうため、場合によっては鼻通りを良くするために適切な治療を受けることも大切です。
⒊口周りの筋肉を鍛える
口唇や舌の筋肉が低下している場合、お口がぽかんと開きやすくなり、口呼吸をすることが多くなります。
そのため、口唇、頬、舌の筋肉の圧力が均等になるように、筋肉を強化することで口が閉じやすくなります。
簡単に取り組めるトレーニング方法も多いため、取り入れやすい改善方法です。
矯正の分野では、専門的な筋力改善のトレーニングを受けることもできます。
⒋睡眠中にテープを貼る
睡眠時には無意識に口呼吸をしてしまうため、意識して口を閉じるためのアイテムとして鼻呼吸するためのテープを使うこともおすすめです。
口を閉じるためのテープや、鼻腔を広げるためのテープなどがあり、同時に両方使用することもできます。
専用のテープはドラックストアやインターネットなどで購入することができます。
⒌矯正治療で歯並びを改善する
口呼吸が原因で歯並びが悪化することもありますが、逆に、歯並びの悪さが口呼吸を起こす場合もあります。
出っ歯などで歯の突出が大きい部分があると、口を閉じることが疲れやすい状況になっている場合があります。
この場合は、矯正治療を受けて歯並びを改善することで、口呼吸の改善ができる場合もあります。
⒍正しい姿勢を意識する
正しい姿勢を保つことで、口呼吸を減らすことができます。
猫背になっていると、前屈みの姿勢になり、口が開く筋肉が優位に働きやすくなります。
また、口呼吸をしていると姿勢が前傾姿勢になりやすいとも言われています。
猫背は胸を圧迫し、口呼吸になりやすいため、呼吸が浅くなり息苦しくなってしまいます。
背筋をピント伸ばし、頭を上に持ち上げ、顎を引いて正しい姿勢を保つようにしましょう。
まとめ
今回は口呼吸と歯並びの関係についてご説明しました。
口呼吸が習慣化すると口周りの筋肉が衰え、顎の成長や歯並びの悪化を招きます。
口呼吸を改善するには鼻呼吸を意識することや鼻炎の改善、正しい姿勢を意識することが大切です。
それでも改善が難しい場合は、矯正治療や口周りのトレーニングを取り入れることがおすすめです。
口呼吸が続くと、歯並びが悪化するだけでなく、感染症などの健康問題や寝ている時のいびきが生じる可能性もあるため、専門医と相談し、適切な治療や対策を行うことが大切です。
口呼吸や歯並びでお困りの方、矯正治療をご検討の方は無料カウンセリングがございます。お気軽にご相談ください。
ご一読いただき、ありがとうございました。