投稿日:2023.3.15
目立たない矯正治療・裏側矯正で治せるのはどんな歯並び?
こんにちは♪札幌大通にある矯正歯科の札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます!
多くの方にとって歯並びの問題は悩みの種です。歯列矯正にはさまざまな方法がありますが、特に見た目を気にせずに歯並びを改善できる裏側矯正が注目されています。当院でも多くの患者様が裏側矯正を選ばれています。今回は「裏側矯正で治せる歯並び」について詳しくお伝えします。
目次
裏側矯正とは

裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を取り付ける矯正治療です。
通常の表側矯正では、食事や会話をする時に装置やワイヤーが目立つというデメリ
ットがありました。しかし、裏側矯正では、歯の裏側に矯正装置を取り付け、ワイ
ヤーを通して歯を移動させることで歯並びを改善します。
従来の矯正治療に比べて、装置が見えにくく、目立たない状態で歯並びを整えるこ
とができます。歯列矯正を受けながらも、周囲からあまり気づかれにくいという特
徴があるため、人前で活動する機会が多い場合や、周囲からの見た目に配慮が必要
な方などには、特に適している治療方法です。
裏側矯正にはどんなメリット・デメリットがある?
目立たないことや、周囲に気づかれにくいことが大きなメリットの
裏側矯正ですが、他にも多くのメリットがあります。
舌の裏側には大きな唾液腺があることから、唾液の流れが多いため、虫歯や歯周病
になりにくいことや、運動をしている時や転倒してしまった時唇の粘膜の外傷が起
こりにくいなどのメリットがあります。
また、表側矯正の適応症例は同様に裏側矯正でも治療できます。
舌が装置に触れることで、舌が前に出る癖を予防できるため、結果的に矯正後の後
戻りの予防になることもあります。
さらに、装置が装着される方向に歯を動かしやすいため、特に突出した前歯を内側
に下げる出っ歯の治療に効果的です。
裏側矯正のメリット
- 周囲にバレずに矯正ができる
- 虫歯や歯周病になりにくい
- 外傷が起こりにくい
- 適応症例が多い
- 舌癖の予防になる
- 出っ歯の治療に適している
裏側矯正のデメリットは、内側に装置を付けることから舌の違和感や発音のしにくさなどがあります。
また、歯の裏側は表側よりも歯と歯の距離が短いため、強い力がかかりやすく痛みを感じやすい場合があります。
痛みに関しては、数日から数週間でおさまっていきます。
ただし、違和感や発音に関しては個人差があり、慣れるまで1か月から3か月かかります。
また、ワイヤーの調整や、保護用のワックスを使用することで痛みを緩和させるこ
とが可能な場合もあるため、痛みが強い場合は担当の歯科医師に相談するようにしましょう。
裏側矯正の装置はオーダーメイドのものを作製する必要があり、歯の裏面に装置を
配置する高度な技術が必要とされることから、表側矯正と比べて費用が高くなります。
裏側矯正のデメリット
- 慣れないうちは発音がしにくい
- 治療の初期には違和感や痛みを感じやすい
- 費用が高くなる傾向がある
不正咬合の種類
不正咬合には様々な種類があります。不正咬合は人によって異なる原因や症状を持
っているため、症状によって効果的な治療方法にも個人差があります。
効果的な治療を受けるためには、まず歯科医師に相談し、適切な診断を受けること
が大切です。
①上顎前突(出っ歯)

上顎や上の歯が前方に突き出ている状態を指します。
上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)とも呼ばれ一般的には上の前歯が前に突き出て見えることが特徴です。
咬むときに下の歯と上の歯がズレており、正しく噛み合わないこともあります。
そのため、発音に影響が出ることもあります。
出っ歯の原因が上顎の骨格が前に出ている場合は、歯ぐきの出っ張っている部分が
歯列矯正では解消されないため、外科矯正が必要になることがあります。
②反対咬合(受け口)

受け口は、下顎や下の前歯が前に突き出ている状態を指します。
歯科では噛み合わせの上下が反対になっていることから反対咬合(はんたいこうごう)や
下顎前突症(かがくぜんとつしょう)と呼ばれています。
受け口は、咬むときに上の歯が下の歯よりも前に出るため、噛み合わせの問題を引
き起こす可能性があり、顔のバランスや外見にも影響を与えることがあります。
また、下顎の骨が前方に突き出していたり、下顎が上顎に比べて過度に
成長していたりする場合があります。骨格的に問題がある場合には
外科矯正を行うことがあります。
③叢生(ガタガタの歯並び)

叢生(そうせい)は歯並びが凸凹している状態を指し、乱杭歯(らんぐいば)とも呼ばれています。
幼少期に顎が十分に成長しないことで顎が小さくなり、永久歯が生えてくるスペー
スが足りないことが原因で起こることが多いです。
八重歯なども叢生の一種です。
叢生の歯並びの乱れが極端に大きい場合は裏側矯正ができないことがあります。
また、骨格的な異常に起因する歯並びや噛み合わせの問題は、時には外科処置を必
要とする場合があります。このようなケースでは、裏側矯正が適応できない場合もあります。
④過蓋咬合(深い咬み合わせ)

過蓋咬合(かがいこうごう)は、下の前歯が見えないほど深く噛み込んでいる歯並
びを指します。ディープバイトとも呼ばれています。
上顎や上の前歯が前にズレていることや、指しゃぶりや舌癖などの習慣や癖が原因
で起こると言われています。噛み込みが深く、歯ぐきを傷つけてしまうことや
食いしばりが強いため、奥歯のすり減りや顎関節症を起こしやすい噛み合わせです。
裏側矯正は、そのまま行うと噛む時に装置に歯が当たってしまうため、噛み合わ
せを上げてから矯正治療を行う必要があります。
不正咬合の種類については、他の記事にも詳しくご紹介しています。
ぜひ参考にされてみてください。→【不正咬合について】
裏側矯正が向かない人
以下のような場合には裏側矯正が難しい場合があります。
自己判断せずに、まずは歯科医院で相談することをおすすめします。
歯科医院にて精密検査を受けることで裏側矯正が可能かどうかを詳しく診断することができます。
1. 骨格性の出っ歯や受け口
歯並びの乱れが極端にひどい場合や、顎の骨格に問題がある場合、時には外科的な処置が必要となることがあります。
骨格的な出っ歯や受け口などがその代表です。このような問題がある場合、表側矯正やマウスピース矯正といった一般的な矯正治療だけでは効果が期待できないことがあります。
2. 舌のサイズが大きい
舌が標準のサイズよりも大きい方は、舌と装置が直に当たりやすいため、装
着が難しいことや、装着後に脱落しやすい場合があります。
また、舌を噛みやすくなることもあるため、無理に裏側矯正をしない方が良い場合があります。
3. 噛み合わせが深い
過蓋咬合(深い咬み合わせ)の方は、装置が噛む時に当たってしまいます。そのため、噛み合わせを上げる必要がありすぐに裏側矯正を始めることができません。
当院ではこのような場合、まず歯の噛む面にプラスチックの材料を盛ることで、噛み合わせを高くし、一時的に装置同士が当たらないようにする処置(バイトアップ)を行い、噛み合わせの深さを改善させながら裏側矯正の治療を進めます。
まとめ
最近では、外見に気を遣わずに治療を受けたいという要望が増え、裏側矯正の需要が高まっています。
裏側矯正は、多くの症例に適応できますが、骨格的な問題がある場合には治療が難しい場合もあります。
稀に重度の症例を治療する時には、外科処置との併用が必要なケースもあります。
また、高度な技術が必要であるため、他院で治療が難しいと言われた方は、セカンドオピニオンを受けることも検討されると良いかもしれません。
札幌キュア矯正歯科は、裏側矯正の治療を得意としております。
裏側矯正をご検討の方は、ぜひ一度当院へお気軽にご相談ください。
ご一読いただき、ありがとうございました^^




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