矯正装置に慣れるまでは、「食べにくい」とおっしゃる患者さまが多いのは事実です。
装置の付けたて、調節した直後は痛みを感じることもあるため、硬いものが噛めないこともあります。ただし、矯正期間中ずっと辛いわけではなく、早い人で1週間〜2週間、1ヶ月もすると食事の問題は解決されることがほとんどです。
痛みの他に、裏側矯正では歯の裏側に装置がつくため、上の装置と下の歯が当たってしまう問題が起こる場合もあります。その場合には、咬合挙上用のレジンで奥歯に一時的なかみ合わせ面を作り、高さを調節することで装置を気にせず食べられるようにするなど、対処方法もありますので、ご安心ください。
一方、矯正治療中はなるべく避けた方がいい食べ物もあります。お餅やキャラメルなど粘性の高い食品は装置にからまると取りづらい他、装置が外れてしまう恐れがあります。絶対食べてはいけない、というものではありませんが、食べる際には注意が必要でしょう。また、りんごやおせんべいなどの硬いものも、強い力で噛みしめた時に、装置が外れることがあります。硬いものや噛み切りにくいものは、できるだけ小さく切ってから召し上がってください。