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投稿日:2023.9.22

部分矯正じゃ歯並びの改善は難しい?!

こんにちは。
札幌キュア矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただきありがとうございます。

「部分矯正って、どんな矯正治療?」
「私の歯並び、部分矯正で治せる?」
「部分矯正のメリット・デメリットを知りたい」

このような疑問や悩みはありませんか?

歯列矯正には、歯全体を矯正する全体矯正と一部分だけを矯正する部分矯正の2種類があります。
しかし、部分矯正では難しい歯並びもあるため、注意が必要です。
そこで本記事では、部分矯正が適応になるケース、難しい歯並び、メリット・デメリットなどについて解説します。

部分矯正とは?

部分矯正

上顎イラスト

 

歯列矯正には「全体矯正」と「部分矯正」があるのをご存じですか?
全体矯正とは名前の通り、歯列全体を矯正治療によって整えていく矯正方法です。
一方、部分矯正は気になる部分のみを整える矯正方法。この部分矯正は「プチ矯正」と呼ばれることもあります。

部分矯正は歯並びや噛み合わせ全体ではなく、前歯だけ・上の歯もしくは下の歯だけといった治したいところだけを治す矯正治療法です。
部分矯正に使用できる矯正方法は、ワイヤー矯正とマウスピース型矯正があります。

部分矯正のメリット

「歯列矯正」って聞くと、なんだか時間とお金がかかりそう…、そう思っている方もいるでしょう。

実は、部分矯正は全ての歯に装置を付けるわけではないため比較的、低価格・短期間で治療を行うことができるというメリットがあります。
また、装置をつける歯が少ないので、全体矯正に比べて痛みや違和感を感じにくいというメリットも。
さらに治療する歯が少ないため、歯磨きなどのケアもしやすいです。矯正装置をつけていても口腔内を清潔に保ちやすいのは嬉しいポイントですよね。

部分矯正のデメリット

ガタつきの程度によっては部分矯正では治らない方もいます。
部分矯正は抜歯をせずに行うため、歯同士の重なりが大きく歯が十分に並ぶスペースの確保が難しい方は、非適応となります。
全体矯正では、すべての歯を動かすことで、噛み合わせ全体のバランスを調整しながら、理想的な歯並びを作り上げます。
しかし、部分矯正では、噛み合わせ全体のバランスを整えられないため、どうしても仕上がりの精度が落ちてしまうことがあります。
さらに歯を動かす範囲が限られているため、治療後に後戻りが起こりやすいというデメリットも。
せっかく治しても時間が経つにつれて元の状態に戻ってしまう可能性があります。

部分矯正を行う際は、これらのデメリットを理解しておくことが大切です。

部分矯正で治せる歯並び

部分矯正は対応できる症例とそうでない症例があるため、注意が必要です。
以下の歯並びは部分矯正ができる可能性があります。

①歯のデコボコが軽度
②歯並びの乱れが歯だけの問題である
③噛み合わせに問題がない

これらの条件を満たしている場合、部分矯正で歯並びを改善できる可能性があります。
しかし、実際に部分矯正が可能かどうかは、歯科医師による診断が必要です。

また、部分矯正は、全体矯正に比べて歯を動かす範囲が限られています。
そのため、納得のいく仕上がりを目指す人には、部分矯正では満足できない可能性があります。

部分矯正だけでは難しいケース

噛み合わせから整えたいと考えている人やEラインを作ったり、横顔に変化を求める場合には部分矯正での改善ができません。
これらを改善するためには全体矯正を行う必要があるため、歯並び的には部分矯正が適応となった場合でも向かないということになってしまうのです。

どちらが適しているかは、あなたの歯並びの状態と治療の目標によって異なります。
歯科医師とよく相談して治療方法を選びましょう。

部分矯正で治すのが難しい歯並び

部分矯正では、以下のような歯並びは改善が難しい可能性があります。

①上顎前突

歯 イラスト
「上顎前突」いわゆる「出っ歯」の場合、その程度が強いと部分矯正では改善が難しいことがあります。
部分矯正では、歯と歯の間をわずかに削り、隙間を作ることで歯を並べていきます。
この方法は「ディスキング」や「ストリッピング」と呼ばれ、1箇所あたり最大で0.5mm程度、全体で3mm前後のスペースを確保できます。

しかし、重度の出っ歯の場合は大きなスペースが必要になることもあるため、対応できないことが多いのです。

②叢生・八重歯


八重歯 叢生
「叢生(そうせい)」とは、歯が重なり合ったり、ねじれたりして生えている状態のこと。
歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まることもあります。

一方、「八重歯」は、犬歯が本来の位置から外側に飛び出している状態です。
日本では「チャームポイント」として捉えられ、可愛らしい印象を与えることもありますが、
欧米では「ドラキュラの歯」と呼ばれネガティブなイメージを持たれることもあります。

犬歯が大きく外側に飛び出していたり、隣り合う歯の重なりが大きい場合は改善することができません。
犬歯を歯列内に並べていくためには、抜歯を行う必要があることがほとんどのため適応外となります。

③開咬(オープンバイト)


開咬 オープンバイト
開咬とは前歯同士が噛み合わず奥歯でしか噛めない歯並びをいいます。
開咬は骨格的な問題や、舌癖(ぜつへき:舌の悪い癖)が原因であることが多いため、前歯のみを治療する部分矯正では治すことが難しいです。

仮に前歯を噛み合わせるようにできたとしても、根本的な原因が解決されない限り、後戻りしてしまう可能性が高くなります。
全体矯正で歯並び全体と噛み合わせを調整するだけでなく、場合によっては舌癖の改善のためのトレーニングなども必要になることがあります。

④噛み合わせに問題がある空隙歯列


空隙歯列 すきっ歯
いわゆる「すきっ歯」は、歯と歯の間に隙間がある状態のこと。
一般的に、部分矯正で改善できることが多い歯並びです。
しかし、奥歯の噛み合わせが深く、上の前歯が出っ歯になっているような場合は、注意が必要です。

このような「深い噛み合わせ」のすきっ歯の場合、部分矯正で見た目の隙間だけを閉じることは可能かもしれません。
しかし、奥歯の噛み合わせという根本的な問題は解決しないため、将来的に顎の関節に負担がかかったり、歯が長持ちしなかったりする可能性があります。
深い噛み合わせのすきっ歯を根本的に改善するためには、全体矯正によって奥歯の噛み合わせから調整する必要があります。

⑤受け口


札幌 歯列矯正
「受け口」とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態のこと。下顎前突とも呼ばれます。
歯並びの乱れが原因であるものと、顎の骨格異常が原因であるものの2つに分けられます。

歯並びの乱れが原因の場合は、歯列矯正で改善できる可能性があります。
しかし、顎の骨格に異常がある場合は、部分矯正はもちろん、全体矯正を含めた歯列矯正だけでは、十分な改善効果を得られないことがあります。
顎の骨格異常が原因である場合は、顎の骨を切り後ろに下げるといった外科手術が必要となります。

外科手術では、顎の骨を適切な位置に移動させる外科手術を行います。
その後、歯列矯正を行い、噛み合わせを微調整することで治療が完了します。
外科手術をともなう歯列矯正は、長期間にわたる場合が多いです。さらに費用も高額になる傾向があります。

最後に

部分矯正は全体矯正に比べて費用を抑え、短期間で治療できるというメリットがある一方、改善が難しい歯並びもあります。
適している歯並びは、軽度のデコボコや骨格に問題がなく、噛み合わせに異常がない場合です。
重度の出っ歯や受け口などは対応できない可能性があります。

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