投稿日:2023.2.15
裏側矯正中は滑舌が悪くなる?
こんにちは!札幌キュア矯正歯科です^^
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます。
装置を裏側に装着する「裏側矯正」は、矯正をしていることが目立たないため
周りに気づかれずに矯正治療をすることができます。
しかし、治療を開始した直後は、口の中の違和感を感じることや、喋りにくさを感
じることがあります。
今回は「裏側矯正は滑舌が悪くなる?」というテーマで、裏側矯正を始めた時の滑
舌についてのことや、対処法についてお話します。
目次
裏側矯正とは
「裏側矯正」はマルチブラケット法と呼ばれる歯列矯正の1つです。
ブラケットと呼ばれる矯正装置を1本1本の歯の裏側に装着し、ワイヤーを通して歯
を動かすことで、歯並びを改善する治療方法です。
従来の歯の表側にブラケットを装着する「表側矯正」に比べて、裏側矯正は、裏側
に装置が付くことで、見た目の審美性を保ちながら矯正治療を進めることができます。
そのため、歯列矯正をしていても周りから気づかれにくいという特徴があります。
職業柄、外見に配慮をしたい方や、見た目を気にする方におすすめの歯列矯正です。
矯正治療中の滑舌について
歯列矯正は口の中に装置を装着して行うことから、治療を始めてすぐの段階は口の
中の感覚が大きく変わります。
そのため、矯正治療を始めてすぐは、喋りにくさや滑舌の悪さを感じる方も多くい
らっしゃいます。
表側矯正やマウスピース矯正などの他の歯列矯正も口腔内で矯正装置を使用するた
め例外ではありません。
裏側矯正は、口の中の装置が舌に直接当たりやすいため、発音がしにくくなるとい
う傾向があります。
しかし、経過と共に舌の使い方に慣れていくため、治療中に通常の発音に戻すこと
ができます。
特に接客業やアナウンサーなど、ハッキリとした言葉の発音が求められる職業の方
には、一時的に不便さを感じるかもしれません。
人によって改善までの期間は異なりますが、一般的には2週間から1か月程度で自然
な発音に戻ることが多いです。
裏側矯正で滑舌しにくい理由
裏側矯正で、歯に装着するブラケットと呼ばれる装置は、口の中のスペースを狭く
感じさせ、舌の動きを妨げることから、発音が難しくなると言われています。
言葉を発音する際に、口唇、舌、歯などでアイウエオや、カ行以下の言葉の音を作ります。
日本人の場合、特にサ行・タ行・ナ行・ラ行やザ行・ダ行などの舌先を歯の裏側に
つけて発音する音において、一時的に滑舌が悪くなることがあります。
実際に滑舌が悪くなったと感じたり、周りの人に気づかれて指摘されたりすること
もあるかもしれません。
ただし、1ヶ月程度で舌の動かし方に慣れることがほとんどです。
早い方では、装置をつけてから数日から数週間で慣れることもあります。
また、元々舌が前に突出するような舌癖がある場合は、装置に舌が擦れやすかった
り、口内炎ができたりすることで、さらに喋りにくさを感じることもあるかもしれ
ません。しかし、装置の舌感があることから、間違った舌の位置を意識することに
繋がり、舌癖の防止になることもあります。
矯正治療が終わる時には舌癖も治っているということも期待できます。
当院で裏側矯正をされている患者様にも、装置がついた口腔内に慣れることで、
「日常生活での滑舌の問題は気にならなくなった」というお声を多くいただきます。
矯正治療が終了するまで、ずっと滑舌の問題に悩まされるということはありません
ので、過度に不安に思う必要はありません。
裏側矯正中に滑舌に慣れるための対処法
1. たくさん話す
たくさん話し、口を動かすことで舌の動きや装置の感覚が分かり、装置の違
和感に早く慣れることができます。
2. ゆっくり話す
装置がある状態で発音に慣れるためには、ゆっくり話して舌の動きに慣れる
ことが大切です。焦らず、自分のペースで慣れていきましょう。
3. 発音の練習をする
実際にことばを発音することで、舌を動かした時の装置の舌感がわかるため
発音のコツをつかむことができます。
4. 口を大きく動かす
口を大きく開けたり閉じたりして、口元の筋肉を動かすことで、発音に慣れ
ることができます。意識していつもより大きく口を動かしてみましょう。
5. 矯正用ワックスを使う
舌と矯正装置の摩擦が気になる場合や、口内炎ができてしまう場合は、発音
に支障が出やすくなります。この場合は、矯正用のワックスを使うことで装
置の凹凸部分を保護することができます。ワックスを少量取り、痛みを感じ
る装置の箇所に貼り付けるだけで、舌感を軽減することができます。
口周りのトレーニング
滑舌をよくするための効果的な口周りのトレーニング方法を詳しくご紹介します。
「早く滑舌に慣れたい!」と思われる方は、ぜひ参考にしてみてください。
①舌を思いっきり出す
まず、顔が上を向いている状態で、数秒間思い切り舌を出し、正面に向き直す動作
を繰り返します。この方法は舌の筋肉を鍛えることに効果的です。
②母音だけで発声する
言葉を母音だけに分解して発音する「母音法」と呼ばれるトレーニング方法があります。
言葉は母音と子音から成り立っていますが、言葉の子音だけを取り除き、母音のみ
をゆっくりと発音することで、口の形を意識しながら声を出します。
例えば、「ありがとう」は「あいあおう」となります。
③早口言葉
早口言葉は滑舌を克服するための効果的な方法です。いくつかの早口言葉を試し、
言いにくいものを練習することで、発音の改善が見られます。スピードよりも口の
動きに注意しながら行うことが大切です。
裏側矯正のメリットはたくさん
裏側矯正で一時的に滑舌が悪くなることは、デメリットではありますが、それ以上
に裏側矯正のメリットはたくさんあります。
1. 外見が変わらない
裏側矯正は見た目の変化がないことが大きなメリットです。口元を気にせず
自信を持って笑顔になることができます。ビジネスシーンや、学校でも人
とのコミュニケーションで自信を持つことができます。
2. 虫歯や歯周病にかかりにくい
歯の裏側は唾液の量が多く、汚れが流れやすい特徴があります。
そのため、装置の周りが虫歯や歯周病になるリスクが低くなります。
3. 出っ歯の矯正に向いている
矯正装置が装着される方向に引っ張られる力が加わりやすいため
前に突出している歯を内側に下げたい出っ歯の治療に効果的です。
4. 外傷のリスクが低い
裏側に装置が付くことで、転倒時などに唇や頬の内側の粘膜の怪我やダメー
ジが少なくなります。
5. 舌癖の予防になる
舌が前歯に当たる舌癖の予防になります。自然に舌の位置が正されて
矯正治療の妨げや、治療後の後戻りを起こしにくくなります。
6. 歯の移動が早い
裏側矯正では、装置が奥歯を動きにくくする特徴があり、動かしたい歯をし
っかり移動させてくれる特徴があります。
最後に
裏側矯正は見た目が気にならないため、外見に自信を持ちながら治療を受けること
ができますが、その一方で、喋りにくさを感じることがあります。
矯正治療を受ける際は、滑舌の変化に対する理解が必要ですが、治療の経過と共に
慣れていくことがほとんどです。
治療を開始して間もない段階では、発音のしにくさを感じることがありますが、裏
側矯正にはその一時的な不便さ以上に、見た目の良さや仕上がりの美しさなど多く
のメリットがあります。
裏側矯正で、発音のしにくさを感じている場合は、今回ご紹介した対処法を参考に
してみてください。
当院では裏側矯正を選ばれる患者様が多くいらっしゃいます。
担当の歯科医師やスタッフが治療中もサポートいたしますので、ご安心ください。
裏側矯正について過去にもご紹介している記事があります。
ぜひ、こちらも併せてご覧ください。→【裏側矯正のメリット・デメリット】
裏側矯正を検討しているみなさまのご参考になれば幸いです。
綺麗な口元を目指して一緒に頑張りましょう。
当院では、無料カウンセリングを行っています。
矯正治療をご検討の方はお気軽にご相談ください。
ご一読いただき、ありがとうございました。