投稿日:2023.4.28
歯並びが整ってもメンテナンスしないといけないの?
札幌キュア矯正歯科です♪
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます!
2年前後の治療期間を経てきれいな歯並びを手に入れたら、やっと矯正装置を外せます。
ここまで頑張ってきた方は「ついに終わった~!」「これで矯正を始める前の生活に戻れる
!」と解放された気持ちになるかもしれませんね。
しかし歯並びがきれいになっただけでは、まだ矯正治療は終わっていないということをご存
じですか?
今回は、歯列矯正後のメンテナンスの必要性について、その理由や内容などと合わせてお話
していきます。
とても大切な内容ですので、現在治療中の方もこれから治療を検討している方も、ぜひご確
認くださいね!
目次
矯正治療後に行うメンテナンスとは?
虫歯などの治療が終わった後に定期的に歯科医院に通うことを「メンテナンス」や「定期検診」といい、
虫歯のチェックや歯石除去などを行います。歯列矯正後の「メンテナンス」も同じ言葉を使いますが、少し意味が違います。
矯正治療は「歯並びを整える時期」と「整えた歯並びを固定する時期」の2つにわけられ、メンテナンスといわれるのは後者です。
この期間中にクリニックで経過を観察していくことを、ここでは治療後の「メンテナンス」としています。
歯並びが整っても終わりではない
歯並びが整った後は、歯列矯正によってきれいになった歯並びや
噛み合わせが元の状態に戻らないようにするために固定する期間が必要になります。
動かした歯は「後戻り」しやすく、矯正治療前の歯並びに戻ってしまうという性質があるからです。
これを防ぐために固定する期間を「保定期間」、そのための装置を「保定装置(リテーナー)」といいます。
特に矯正装置を外した後の3〜4か月は「歯根膜(しこんまく)」という歯の根の周りの組織が
安定しておらず、最も後戻りしやすい時期になるため注意しましょう。
矯正治療はただ歯並びをきれいにするだけではなく、その状態をしっかり固定するところまでだと思っていただくと良いかもしれません。
矯正治療後のメンテナンスで行うこと
矯正治療後のメンテナンスでは、具体的には次のようなことを行います。
保定装置(リテーナー)のチェック
・保定装置に破損がないか?
・正しく使えているか?
保定装置に破損がないかや、問題なく使用できているかどうか確認していきます。
きちんと使えていないと「後戻り」の原因になってしまうからです。
保定装置には、取り外し式のものや固定式のものまで色々な種類があります。
取り外し可能なマウスピース型やワイヤータイプの場合は、しっかり装着時間を守ってつけていただくことが非常に重要になります。
ちなみに「後戻り」の一番の原因は、保定装置の使用を怠ったことによるものだそうですよ。
使用方法や着用時間などについては随時確認や指導をいたしますので、もしわからなくなったり
不安なことがある際にはどうぞ遠慮なくお声がけくださいね。
歯並びや噛み合わせの確認
・歯並びにズレが生じていないか?
・噛み合わせに変化はないか?
残念ながら、後戻りを100%確実に防ぐということは不可能です。
なぜなら歯並びや噛み合わせは、常に変わっているからです。
歯には噛む力や歯ぎしり、舌癖など何かしらの力がかかっています。例えばどこかの歯を1本でも治療したり、
歯ぎしりなどによる磨り減りによっても噛み合わせは変わるものです。
そのため保定装置を使用すれば絶対に後戻りしない、とは言い切れません。とはいえ、できるだけ長く良い状態を保ちたいですよね。
保定期間中に定期的に噛み合わせの変化や歯並びのズレの有無をチェックすることで、
後戻りに繋がるような要因があれば早く発見し、適切に対処することができます。
お口の中は暗くて見づらいので、些細な変化にはなかなか自分で気がつかないものです。
お口の専門家である歯科医師や歯科衛生士にチェックしてもらい、治療後の歯並びを良好に保っていきましょう。
このように保定期間のメンテナンスでは、保定装置や後戻りの確認などとても大切なことを行っています。
その他に、通常の定期検診で行うような虫歯チェックやクリーニングなどを一緒にしている医院もあります。
お忙しい中で時間を作るのは大変なこともあるかもしれませんが、ぜひ定期的にいらしてくださいね。
どのくらいの頻度でメンテナンスに通うの?
一般的に矯正治療中は1ヶ月前後ごとに通院が必要ですが、保定期間に入ると通院頻度は少なくなっていきます。
当院では終了後、最初の1年はは3ヶ月ごとにいらしていただきますが、特に問題がなければ2年目は6か月ごと、
3年目以降は1年ごとと少しずつ間をあけてメンテナンス時期のご案内をします。
患者様一人ひとりのお口の状態に合わせた間隔でメンテナンスをしていきますので、良い状
態を保つためにお伝えしたタイミングでお越しくださいね。
保定期間はどのくらい続く?
矯正治療と同じように、保定期間がどのくらい必要かは人それぞれです。
基本的には、治療期間と同等または少し長めに保定装置を使用していただくことが多いと思います。
当院では動的治療年数+半年とご案内しております。
「せっかく治療が終わったと思ったのに、まだ続くのか…」と残念に思われる方もいらっし
ゃるかもしれませんが、ここからが最後の頑張りどころです。
「きれいに整えた歯並びが後戻りしてしまい、また歯列矯正をやり直さなければいけなくな
った…」ということが起きないように、保定期間もしっかり装置をつけ、メンテナンスに通い続けましょう。
保定装置の取り扱い
保定装置のタイプにより取り扱い方や注意点が異なりますので、治療を受けている歯科医院の指示に従ってください。
ここでは一般的な装置の取り扱いについてご紹介していきます。
・固定式の場合歯磨きがしにくくなるため、通院している歯科医院で磨き方のコツや磨きやすくなるアイテ
ムなどを教えてもらいましょう。また他に注意点があるようであれば、それも守ってください。
・取り外し式の場合
①毎日洗浄してきれいに保つ
流水下にて柔らかいブラシなどで毎日洗いましょう。装置の際の部分や、段差があるところ
には汚れが残りやすいので注意してください。
洗う時にお湯を使ってしまうと熱で変形してしまうため、お水で洗うようにしましょう。
また、歯磨き粉は必要ありません。歯磨き粉に含まれている研磨剤で装置に細かい傷ができ
、汚れが溜まりやすくなり不衛生です。歯磨き粉は使わないようにお願いいたします。
②毎週専用の洗浄剤でケアする
マウスピース型やプレート型など、保定装置の形によって適した洗浄剤があるのを
ご存じですか?週に1〜2回、専用の洗浄でケアしましょう。
ブラシが届かない部分なども洗浄することができ、より清潔に保つことができます。
プレート型でワイヤーを使っているリテーナーは、金属にも使える洗浄剤を選んでください。
間違って対応していないものを使うと、金属を腐食させる原因となってしまいます。
③外した時はケースにしまう
リテーナーを外した後は、すぐに専用のケースにしまうようにしてください。ティッシュに
くるんでいたり、透明で目立ちにくかったりすると、気がつかずに捨ててしまうことがあるためです。
※その他、保定装置に関してのよくある質問はこちらをご参照ください。
治療後のメンテナンスできれいな歯並びを保ちましょう
今回は、歯列矯正後のメンテナンスの必要性や内容についてお伝えしました。
矯正終了後の保定期間に、メンテナンスで来院いただくことは「後戻り」を防ぐために非常に大切です。
決して強制するものではありませんが、ご自身の歯並びとお口の健康を保つためにも定期的にいらしてくださいね。
ご一読いただき、ありがとうございました。