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投稿日:2023.6.21

矯正治療中は特に注意!歯の表面のザラつきの原因と対処法

札幌キュア矯正歯科です!当院のブログを見つけてくださりありがとうございます^^
いきなりですが、皆様は歯の表面を舌で触ってみたことはありますか?ツルツルしている方もザラザラしている方もいらっしゃると思います。もし歯を磨いているのに歯の表面がザラザラするとしたら、それは要注意のサインです。なぜなら、このザラつきはお口のトラブルの原因となるからです。特に矯正治療中は、普段よりも虫歯や歯周病のリスクが高まるため、より一層気をつけなければなりません。今回は、歯のザラつきの原因や対処法などについてお話していきたいと思います。

歯の表面のザラつきの原因

歯がザラザラする原因としては、主に次の4つが考えられます。

歯垢(プラーク)が付着している

札幌 歯列矯正

一番の原因として考えられるのは、磨き残した歯垢です。歯垢は細菌の塊で『プラーク』とも呼ばれています。
楊枝の先に取れる程度のたった1mgの量でも、その中にはおよそ10億以上もの細菌がいるそうです。歯磨きをすれば取り除くことが可能ですが、食事をしてから約6~8時間経過すると新しく作られてしまいます。歯磨き後はツルツルでも、しばらくするとザラつきを感じるという場合は、磨き残しが原因かもしれません。

歯の表面に傷がある

札幌 歯列矯正 矯正歯科 亀裂 傷

歯の表面に傷がある場合も、ザラつきを感じることがあります。以下のようなことに心当たりはありませんか?

・強い力で歯磨きをしている
・研磨剤の多い歯磨き粉を使っている
・歯ぎしりや食いしばりがある

上記に当てはまることのある方は、もしかしたら気づかないうちに歯を傷つけているかもしれません。
例えば歯磨きの力が強すぎると、歯の外側にあるエナメル質が削れてしまったり、傷ついてしまったりします。また歯磨き粉に含まれる研磨剤が多い場合や、研磨剤配合の歯磨き粉をつけて力強く磨いてしまった場合も同様です。無意識に行っている歯ぎしりや食いしばりも、歯を傷つけてしまうことがあるため注意してください。

虫歯

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初期の虫歯には「しみる・痛い」といった自覚症状がありません。そのため、多くの方は何らかの症状が出てから初めて気がつきます。初期虫歯になると、歯のエナメル質が溶けて、白く濁ったように見える状態になります。これを『白濁(はくだく)』といい、歯の表面がザラザラになる原因の1つです。

歯に欠けている部分がある

何らかの原因で歯が欠けてしまったり、噛み合わせが悪くてすり減ってしまったケースでも、歯がザラザラになることがあります。
また詰め物が取れた場合も、引っかかりやザラつきを感じることがあるでしょう。

酸蝕症(さんしょくしょう)

細菌 虫歯

『酸蝕症(さんしょくしょう)』とは、食べ物や飲み物に含まれる「酸」が原因で歯が溶けてしまうことです。
特にお酢やレモンなどの柑橘類、ワインや炭酸飲料水、酸っぱい食べ物などを好んで摂取する方は注意しなければなりません。

少しなら歯垢があってもいい?放置することで生じるリスクとは

毎日歯磨きをしていると「少しくらい磨き残しがあっても大丈夫だろう」と思うこともあるかもしれません。ところが、その少しが積み重なり、虫歯や歯周病を引き起こすのです。磨き残した歯垢は、唾液の中に含まれるリンやカルシウムと結合し、時間が経つにつれて徐々に硬くなっていきます。約24時間経過すると歯磨きでは落ちにくい硬さになるといわれており、時間とともに石のようになります。これがいわゆる『歯石』です。歯石になると、もう歯磨きでは取り除くことができません。そのため、歯科医院で専門の機械を使って取ってもらう必要があります。歯石の表面は凸凹しており、新しい歯垢がつき歯周病になりやすい環境を作り出してしまうからです。普段から、歯垢をできるだけ溜めないように心がけることが大切になります。

歯周病は全身疾患を引き起こす

札幌 歯列矯正 矯正歯科 歯周病

歯周病の主な原因は、磨き残したプラークです。初期では歯ぐきに炎症が生じ、腫れたり出血があったりします。
やがて歯周病菌の出す毒性物質は、歯ぐきの血管から全身に入り込みます。
そして以下のような病気を引き起こしたり悪化させたりするのです。

・心筋梗塞
・脳梗塞
・糖尿病
・低体重児早産
・誤嚥性肺炎

このように歯周病は歯を失ったり口臭の原因になったりするだけではなく、全身疾患とも関係しています。
日頃から磨き残しを生じさせないことがいかに重要なのか、お分かりいただけるのではないでしょうか。

歯のザラつきを防ぐ方法

歯のザラつきを予防する方法はいくつかありますが、今すぐにご自分で始められる方法もあります。
ここでは4つの予防法をご紹介していきますので、参考にしてください。

歯磨き

札幌 歯列矯正

札幌 歯列矯正

歯垢は、毎日歯磨きをしていれば優しい力でも十分に落とせる硬さなので、磨く時に力は必要ありません。
優しく小刻みに、力が入り過ぎないように気をつけながら磨きましょう。また、歯を1本1本丁寧に磨くよう意識することもおすすめです。歯磨き粉は、歯垢を落とすことだけが目的であれば使用しなくても構いません。しかし虫歯や着色が気になる方や爽快感を求めるのであれば、研磨剤が含まれていないものや『低研磨剤』と記載されているものを選ぶと良いですよ。そして、歯ブラシの毛先が届かない歯と歯の間のお掃除には『デンタルフロス(糸ようじ)』や歯間ブラシを活用しましょう。矯正中の方で矯正装置がついている方、歯並びの悪いところや歯ブラシが届きにくいところがある方は『タフトブラシ』も有効です。装置がついていてデンタルフロスが通らない部分には、歯間ブラシを使用してくださいね。

虫歯予防の対策をする

札幌 歯列矯正

虫歯にならないように、毎日の歯磨きに加えフッ化物を活用するのも良いでしょう。フッ化物には『再石灰化(さいせっかいか)』作用があり、虫歯菌によって溶かされたエナメル質を補填し、初期虫歯を改善してくれる効果が期待できます。

定期的にメンテナンスに通う

歯科医院で定期的にメンテナンスを行うことで、虫歯や歯周病を予防し、お口の健康を保てる可能性が高くなります。

歯ぎしりや食いしばりへの対策

札幌 歯列矯正

歯ぎしりや食いしばりをそのままにしておくことは、大きなリスクです。就寝中に行っている場合は自覚しにくいものですが、身近な方や歯科医師から指摘された場合には、歯を守るための対策をしなければなりません。そのままにしておくと、歯の寿命を短くしてしまう可能性もあるので注意しましょう。

酸を含む飲食物に気をつける

札幌 歯列矯正 矯正歯科 酸性 酸食症

 

札幌 歯列矯正 矯正歯科 酸性 酸食症

酸を含む食べ物や飲み物は、美味しいですよね。良くない面もあるとわかっていても、だからといって全く摂取しない、というわけにはいかないと思います。できるだけ歯にダメージを与えないように、摂取の仕方や回数などを工夫してみましょう。例をあげると、酸性度の高いものを摂取する頻度を減らしてみたり、ダラダラ飲んだり食べたりしないよう心がけるなどです。他にも、摂取後は水でうがいをする、就寝前には控えるなども効果的です。このように、歯のザラつきを予防する方法は色々あります。ぜひ、できることから実践してみてください。

矯正中は毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスが重要です

今回は、歯の表面のザラつきの原因や対処法についてお話しました。矯正中は特にザラつきが生じる環境になりやすいので、丁寧なセルフケアと歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアがとても重要になります。札幌キュア矯正歯科では、歯列矯正をしている間も健康なお口を保っていただけるように、患者様一人ひとりに合わせたセルフケアをお伝えしています。治療中のセルフケアでお困りのことや、ご質問などがございましたら、何でも気軽にお声がけください。また、これから矯正治療をお考えの方へカウンセリングも実施しておりますので、ご検討中の方はぜひご活用いただけたらと思います。ご一読いただき、ありがとうございました。

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