投稿日:2023.6.9
歯列矯正で痩せるって本当?矯正のダイエット効果について
札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます。
歯列矯正を検討している人の中には、「矯正をすると痩せるって本当?」と気になる方もいるでしょう。
実際、矯正治療中に体重が減少したという話を耳にすることがありますが、その背後にはどんな理由があるのでしょうか?
今回は、矯正治療が体重減少に与える影響について、食生活の変化や健康習慣の観点から
「矯正をすることで痩せられるのか」ということについてご紹介していきたいと思います。
目次
矯正治療と食生活の変化
①食事の取りにくさ
矯正治療が始まり装置を装着した直後や、定期的なワイヤー交換の後の1~2週間は、歯が動くことで痛みを感じやすくなります。
この期間中は、食欲が減少し食事量が減って体重が減ることがあります。
しかし、この痛みは数日間だけであり、通常の食事にすぐに戻るため、ダイエット効果はあまり期待できません。
痛みがあるときに食事をとらないと、免疫力が低下し風邪を引きやすくなるなど健康に悪影響を及ぼします。
そのため、おかゆなどの柔らかい食事で栄養をしっかりとるようにしましょう。
②間食が少なくなる
矯正治療中には、装置を取り付けている歯に食べ物が絡まったり挟まったりしやすいため、
間食の度に歯磨きをしないと口の中に不快感が残りやすくなります。
ワイヤー矯正ではワイヤーやブラケット装置に汚れが残りやすい傾向があります。
また、マウスピース型矯正は取り外しはできますが、お水以外の飲み物を飲んだ後には、装着前に歯磨きをお願いしています。
毎回間食するたびに歯磨きすることを面倒に感じてしまい、結果的に間食が少なくなり痩せるケースがあります。
③食事に対する健康意識・美意識が高くなる
矯正治療中は、歯の健康を維持するために食事に対する意識が高まります。
このため、自然とバランスの取れた食事を選ぶことに繋がります。
また、歯並びが綺麗に整っていくことでフェイスラインもスッキリし、美意識が高まることもあります。
矯正期間の食習慣への配慮
矯正期間中には、食べられるものが柔らかいもの中心になるため、栄養に偏りが無いように配慮する必要があります。
矯正治療中に食べやすく、歯や装置に負担が少ない食事は以下のようなものがあります。
◎矯正治療中に食べやすい食事
お粥・野菜のスープ・豆腐・スムージー・蒸し野菜・ゼリー・ヨーグルト
逆に食べにくいものは硬いもの、粘着性のあるもの、繊維質の多い食材です。
このような食材は、歯を矯正治療で動かしている時には、噛むときに痛みが生じることや、装置に挟まったり、
くっついたりするため、外れてしまうなどのトラブルが起きやすくなります。
◎矯正治療中に控えた方が良い食事
硬いもの
硬いお肉・せんべい・ナッツ・硬いパン
粘着性のあるもの
ガム・キャラメル・お餅・キャンディー
繊維質の多いもの
鶏肉、エノキ、とうもろこし
口の中に残りやすいものや糖分が多い食品は、虫歯や歯周病のリスクを高める可能性があります。
甘い飲み物にも注意が必要です。特に、矯正治療中には、装置が着いている分、歯磨きがしにくくなります。
また、マウスピース型矯正は、装着したまま飲めるものは基本的に水だけです。
できれば控えるか食べた後はしっかりと歯磨きを行い、だらだらと飲食を続けないようにすることが大切です。
◎虫歯や歯周病のリスクがある食べ物
口の中に残りやすいもの
スナック菓子・クッキー
甘い食べ物や飲み物
ジュース・清涼飲料・チョコレート
矯正期間は2〜3年程度かかるため、その期間中には、食事に配慮する必要があります。
その結果、健康的な食事習慣につながり、痩せることがあります。
矯正治療と体重減少の関連
①矯正治療初期の装置の違和感
矯正治療を開始して最初の数週間は、装置による違和感や痛みから食べづらさを感じ、食欲が低下することがあります。
このため、一時的に体重が減少することが多いです。
慣れるまでは食べにくさを感じ、食べられる食品が限られてしまうため、自然と食事量が減ることがあります。
最初の慣れるまでの期間には個人差がありますが、1か月程度で慣れることがほとんどです。
②咀嚼機能の改善
正しい歯並びは、咀嚼効率を高め、消化を助けることができます。これにより、栄養吸収が向上し、体の健康維持も期待できます。
矯正治療により上下の噛み合わせがしっかり噛み、食べ物をしっかり噛み砕くことができるようになります。
このように、咀嚼効率が上がることで、少ない食事量でも満腹感を得られます。矯正前より食事量が減り痩せる事があります。
③フェイスラインがすっきりする
矯正治療を行うことで、顔立ちや顔の輪郭、横顔のラインが整うことがあります。
不正咬合や出っ歯、受け口などの問題がある場合、顎のラインが乱れていることが多いです。
矯正治療によって歯の位置が正しくなると、顎のラインが整い、シャープでバランスの取れたフェイスラインになります。
他にも、噛み合わせが悪く、食いしばりをしやすい方は、エラが張ってしまうことがあります。
その場合も、噛み合わせを調整することで、美しいフェイスラインを作ることができる場合があります。
フェイスラインが崩れやすい受け口(下顎前突)についてお悩みの方は、詳しくはこちらの記事もご覧ください。→受け口でお困りの方へ
矯正治療が直接的なダイエット効果ではない理由
矯正治療が直接的にダイエット効果をもたらすわけではありません。
体重減少の主な要因は、食事内容の制限や食べるペースの変化、健康意識の向上にあります。
矯正治療自体がカロリーを消費したり脂肪を燃焼させるわけではないため、痩せるための効果を求める目的で矯正治療を受けることは推奨されません。
矯正治療のメリット
矯正治療には、以下のようなメリットもあります。
①見た目の改善
歯並びの乱れが改善され、見た目のコンプレックスが解消します。
矯正治療によって美しい歯並びを手に入れることで、自信が向上し、ポジティブな自己イメージを持つことができます。
心理的にも良い影響を与え、健康的な生活習慣を続けるモチベーションにもなります。
②噛み合わせの改善
矯正治療を受けることで、ズレていた噛み合わせが整い、正常な位置に改善されます。
しっかり均等に噛み合う力が入るため、身体の姿勢のバランスもよくなります。
また、しっかり咀嚼できるようになるため、消化を助け、胃腸への負担も減ります。
③顎関節症の予防
顎への負担は、顎に痛みが起こる顎関節症や、顔周りの筋肉の緊張、頭痛や肩こりも生じる可能性があります。
矯正治療によって噛み合わせのズレが整い、顎の負担が改善され、顎関節症の予防にもなります。
④歯への負担を改善する
特定の歯に力がかかると 歯への負担は、歯が欠けたりすり減ったりするなどのトラブルが起こりやすく、
最悪の場合、割れたり動揺を引き起こす原因にもなります。噛み合わせが改善することで、歯を失うことを防ぐこともできます。
⑤口腔衛生の向上
歯並びの乱れがあると汚れが残りやすく、歯磨きがしにくいため、口の中が不衛生になりやすい傾向があります。
歯並びが整うことで、歯磨きやフロスがしやすくなり、口腔内の衛生状態が向上します。これにより、虫歯や歯周病のリスクを低下させることができます。
⑥発音がしやすくなる
歯並びの乱れや噛み合わせの問題は、発音に影響を与えることがあります。
例えば出っ歯やすきっ歯などは、サ行の音が息が漏れて発音しにくい傾向があります。
矯正治療により、歯の位置を正しく整えることで、発音がクリアになり、スムーズな会話が可能になります。
最後に
矯正治療によって直接的なダイエット効果はありませんが歯並びや噛み合わせを整えることで、
しっかり噛むことができるようになり、食事の満足感が増すことで食べ過ぎを防ぐ効果があります。
矯正治療中には、歯を動かす際の痛みや装置の違和感や食事のしづらさはつきものですが
これらを乗り越えることで見た目だけでなく、お口のお手入れがしやすくなり、全身の健康にも繋がります。
この機会に健康的な生活習慣や食事改善を試し、健康意識を高めることも良いでしょう。
歯並びが改善することで、口元にコンプレックスを感じていた方も自信を持って笑えるようになります。
歯並びによるフェイスラインが気になる方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
ご一読いただき、ありがとうございました。