投稿日:2025.9.8
歯科矯正用アンカースクリューはいつ取れるの?外すタイミングと処置の流れを解説
「矯正治療で使っているこのネジ、いつ取るんだろう?」
「ワイヤーが外れる日に一緒に取るの?」
「外す時って、また麻酔するのかな?痛い?」
矯正治療のゴールが見えてくると、このような疑問や不安が浮かんできませんか?
矯正治療が順調に進んでいる証拠でもあるのですが、口の中に小さなネジがある状態は、やはり気になるものですよね。
実際に、カウンセリングの場では「ワイヤーが外れる日と同じですか?」「また麻酔をするんですか?」といった声もよくお聞きします。
この記事では、歯科矯正用アンカースクリューの除去の時期から、処置の流れ、痛み、除去後の注意点まで解説します。
「ワイヤーが外れる日に一緒に取るの?」
「外す時って、また麻酔するのかな?痛い?」
矯正治療のゴールが見えてくると、このような疑問や不安が浮かんできませんか?
矯正治療が順調に進んでいる証拠でもあるのですが、口の中に小さなネジがある状態は、やはり気になるものですよね。
実際に、カウンセリングの場では「ワイヤーが外れる日と同じですか?」「また麻酔をするんですか?」といった声もよくお聞きします。
この記事では、歯科矯正用アンカースクリューの除去の時期から、処置の流れ、痛み、除去後の注意点まで解説します。
目次
歯科矯正用アンカースクリューはいつ外す?
基本的には矯正装置を外すときに一緒に外します。
例として、前歯を後ろに下げるために埋入していたとしましょう。
前歯が目標の位置まで下がりきり、理想の歯並びが完成すれば、もうスクリューを支点にして歯を動かす必要はありません。
いよいよ矯正装置をすべて外すその日に一緒に除去する、という流れが一般的です。
歯科矯正用アンカースクリューは歯を計画通りに動かすための「固定源」としての役割を終えるまで、つけていなければなりません。
例として、前歯を後ろに下げるために埋入していたとしましょう。
前歯が目標の位置まで下がりきり、理想の歯並びが完成すれば、もうスクリューを支点にして歯を動かす必要はありません。
いよいよ矯正装置をすべて外すその日に一緒に除去する、という流れが一般的です。
歯科矯正用アンカースクリューは歯を計画通りに動かすための「固定源」としての役割を終えるまで、つけていなければなりません。
歯科矯正用アンカースクリューとは?あらためて仕組みを解説

ここで一度、歯科矯正用アンカースクリューがどのような役割を果たしているのか、仕組みを簡単におさらいしておきましょう。
歯を確実に動かすための「固定源」
歯科矯正用アンカースクリューの役割は、歯を動かすための「固定源(アンカー)」になることです。
歯列矯正は、歯と歯を引っ張り合うことでスペースを閉じたり、歯並びを整えたりします。
しかし、その際、動かしたい歯だけでなく、支点となる側の歯まで意図せず動いてしまう
「反作用」という現象が起こることがあります。
歯列矯正は、歯と歯を引っ張り合うことでスペースを閉じたり、歯並びを整えたりします。
しかし、その際、動かしたい歯だけでなく、支点となる側の歯まで意図せず動いてしまう
「反作用」という現象が起こることがあります。
歯科矯正用アンカースクリューを顎の骨にしっかりと固定することで、この反作用を抑え、動かしたい歯だけをピンポイントで目標の位置へ移動させることが可能になるのです。
歯科矯正用アンカースクリューは、人体との親和性が非常に高い「チタン」という金属でで
きており、直径2mmほどの小さなネジを歯ぐきを通して顎の骨に埋め込んで使用します。
きており、直径2mmほどの小さなネジを歯ぐきを通して顎の骨に埋め込んで使用します。
通常の装置だけでは難しい動きを補助

歯科矯正用アンカースクリューは、矯正装置だけでは難しかった歯の動きを可能にするための補助装置でもあります。
歯を動かせる方向や量には、どうしても限界があります。
しかし、歯科矯正用アンカースクリューという固定源を得ることで、精密なコントロールができるようになります。
具体的には、以下のような治療で大きな効果を発揮します。 ●奥歯を後方へ大きく動かし、前歯を引っ込めるためのスペースを作る
●歯を歯ぐき側へ押し込む(圧下)
●笑った時に歯ぐきが多く見えてしまう「ガミースマイル」の改善 これらは、かつては治療期間が長くなったり、外科手術が必要になったり、あるいは「難しい」と判断されたりしたケースでした。
歯科矯正用アンカースクリューを用いることで、多くの患者様が理想的な歯並びを目指せるようになったです。
歯を動かせる方向や量には、どうしても限界があります。
しかし、歯科矯正用アンカースクリューという固定源を得ることで、精密なコントロールができるようになります。
具体的には、以下のような治療で大きな効果を発揮します。 ●奥歯を後方へ大きく動かし、前歯を引っ込めるためのスペースを作る
●歯を歯ぐき側へ押し込む(圧下)
●笑った時に歯ぐきが多く見えてしまう「ガミースマイル」の改善 これらは、かつては治療期間が長くなったり、外科手術が必要になったり、あるいは「難しい」と判断されたりしたケースでした。
歯科矯正用アンカースクリューを用いることで、多くの患者様が理想的な歯並びを目指せるようになったです。
いつ外すのが一般的?

アンカースクリューの役割をご理解いただいたところで、本題である「除去のタイミング」について、さらに詳しく見ていきましょう。
治療の終盤、矯正装置を外すときが基本
計画通りに歯が動き終わり、その固定源がもう必要なくなった時点が除去のタイミングとなります。
例えば、奥歯で噛んでも前歯が閉じずに隙間が空いてしまう「開咬」の場合、奥歯を歯ぐき側へ少しだけ沈ませるために、
アンカースクリューを固定源として使います。奥歯が計画通りに沈み、前歯で麺類が噛み切れるほどしっかりと噛み合うようになったら、
もうスクリューを使って歯を動かす必要はありません。このタイミングが外すタイミングです。
アンカースクリューを固定源として使います。奥歯が計画通りに沈み、前歯で麺類が噛み切れるほどしっかりと噛み合うようになったら、
もうスクリューを使って歯を動かす必要はありません。このタイミングが外すタイミングです。
例外として早めに外すケースも
ただし、ごく稀にですが矯正治療の完了を待たずに、途中で除去するケースもあります。
これは、歯科矯正用アンカースクリュー自体に何らかのトラブルが発生したり、治療計画に変更が生じたりした場合に起こります。
患者様ご自身の問題というよりは、不測の事態に対応するための処置です。 ●スクリュー周辺の歯ぐきが腫れるなど炎症が起きてしまった
●スクリューが緩んでしまい固定源としての役割を果たせなくなった
●治療の進行状況によって当初の計画が変更され不要になった
これは、歯科矯正用アンカースクリュー自体に何らかのトラブルが発生したり、治療計画に変更が生じたりした場合に起こります。
患者様ご自身の問題というよりは、不測の事態に対応するための処置です。 ●スクリュー周辺の歯ぐきが腫れるなど炎症が起きてしまった
●スクリューが緩んでしまい固定源としての役割を果たせなくなった
●治療の進行状況によって当初の計画が変更され不要になった
このような場合は、治療の途中であっても、歯科医師の判断で除去することがあります。
もし、歯科矯正用アンカースクリューに痛みやグラつきなどの違和感を覚えたら、すぐに担当の歯科医師に相談しましょう。
歯科矯正用アンカースクリューを外す処置の流れ
歯科矯正用アンカースクリューを外す処置は、埋め込んだ時と同じように大変な処置を想像して不安になるかもしれません。
ここでは、外す処置の流れを紹介します。
ここでは、外す処置の流れを紹介します。
所要時間は?痛みは?

結論から言うと、歯科矯正用アンカースクリューの除去は、短時間で終わり、痛みもほとんどありません。
なぜなら、スクリューを埋め込む時とは異なり、除去する際には骨とスクリューが完全にくっついてはいない(オッセオインテグレーションしていない)ため、
特別な器具で回すだけで簡単に外すことができるからです。このため、除去に麻酔は必要ありません。
実際の処置の流れは、歯科医師が専用のドライバーのような器具をスクリューの頭に合わせ、くるくるとネジを緩める方向に回して抜き取るだけ。
1本あたりにかかる時間は、わずか数秒から、長くても1分程度です。
感覚としては、「痛い」というよりも、「何かで押されている感じ」や「少し振動する感じ」といった圧迫感に近いです。
歯を抜く時のような痛みや恐怖感とは全く異なりますので、リラックスして臨んでください。
なぜなら、スクリューを埋め込む時とは異なり、除去する際には骨とスクリューが完全にくっついてはいない(オッセオインテグレーションしていない)ため、
特別な器具で回すだけで簡単に外すことができるからです。このため、除去に麻酔は必要ありません。
実際の処置の流れは、歯科医師が専用のドライバーのような器具をスクリューの頭に合わせ、くるくるとネジを緩める方向に回して抜き取るだけ。
1本あたりにかかる時間は、わずか数秒から、長くても1分程度です。
感覚としては、「痛い」というよりも、「何かで押されている感じ」や「少し振動する感じ」といった圧迫感に近いです。
歯を抜く時のような痛みや恐怖感とは全く異なりますので、リラックスして臨んでください。
処置後の注意点は?
除去後の注意点はほとんどなく、日常生活に大きな支障が出ることはまずありません。除去した後の穴は直径2mm程度と小さく、出血もごくわずかです。
処置当日は、うがいをすると少し血がにじむかもしれませんが、すぐに止まります。腫れもほとんどありません。
食事も普段通りで構いませんが、念のため、除去した側の傷口に香辛料などの刺激物や、硬い食べ物が直接当たるのは避けた方が安心です。
歯磨きも傷口の周りを強くこすらないように優しく磨けば問題ありません。
処置当日は、うがいをすると少し血がにじむかもしれませんが、すぐに止まります。腫れもほとんどありません。
食事も普段通りで構いませんが、念のため、除去した側の傷口に香辛料などの刺激物や、硬い食べ物が直接当たるのは避けた方が安心です。
歯磨きも傷口の周りを強くこすらないように優しく磨けば問題ありません。
個人差はありますが、数日もすれば穴は歯ぐきの上皮で覆われ、1〜2週間もすればどこにスクリューがあったか分からないくらいキレイに治ります。
よくある不安とQ&A
最後に、患者様からよくいただく質問についてQ&A形式でお答えします。
Q:ずっと入れたままだと身体に悪い?
A:矯正治療が終われば必ず外します。永久に体内に残るものではありません。
歯科矯正用アンカースクリューは、あくまで歯を動かすという目的を達成するために、一時的に使用する医療機器です。その役割を終えた後は、体内に残しておく必要もメリットもありません。
歯科矯正用アンカースクリューは、あくまで歯を動かすという目的を達成するために、一時的に使用する医療機器です。その役割を終えた後は、体内に残しておく必要もメリットもありません。
Q:除去後の歯や歯ぐきに影響はある?
A:適切に処置を行えば、除去後に歯や歯ぐき、骨に悪影響が残ることは基本的にありません。
事前にCT撮影で位置を確認し、歯根を傷つけない場所に埋入されています。そのため、除去したことで周りの歯がもろくなったり、歯ぐきが弱くなったりすることはありません。
除去した直後は、歯ぐきに小さなへこみができますが、跡形もなく元通りになりますので、将来的に何か問題が起きることもありません。
除去した直後は、歯ぐきに小さなへこみができますが、跡形もなく元通りになりますので、将来的に何か問題が起きることもありません。
まとめ
歯科矯正用アンカースクリューは矯正の完了とともに外すのが基本です
歯科矯正用アンカースクリューは、歯を動かす「固定源」としての役目が終わる、矯正装置を外すタイミングで一緒に除去するのが一般的です。
除去する処置は専用の器具で回すだけで、1本あたり数秒〜1分程度で完了します。埋め込む時と違って麻酔は不要で、痛みもほとんどありません。
除去後の傷口も小さく、数日でふさがるため日常生活への影響も少ないでしょう。
もし痛みやぐらつきなど、何か気になることがあれば、すぐに担当の歯科医師へ相談しましょう。
歯科矯正用アンカースクリューは、歯を動かす「固定源」としての役目が終わる、矯正装置を外すタイミングで一緒に除去するのが一般的です。
除去する処置は専用の器具で回すだけで、1本あたり数秒〜1分程度で完了します。埋め込む時と違って麻酔は不要で、痛みもほとんどありません。
除去後の傷口も小さく、数日でふさがるため日常生活への影響も少ないでしょう。
もし痛みやぐらつきなど、何か気になることがあれば、すぐに担当の歯科医師へ相談しましょう。
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