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投稿日:2023.6.26

歯列矯正で抜歯は必要?

「歯並びを治したいけど、抜歯が必要になったらどうしよう」とお悩みではありませんか?
成人矯正では小児矯正のように装置を使って顎骨を広げることができません。
そのため、歯を並べるためのスペースを確保する場合に抜歯が必要になることがあります。

こちらのページでは歯列矯正で抜歯が必要になるケースやその理由、
抜歯をせずに無理に治療をすすめた場合に起こり得るトラブルなどについて分かりやすくまとめました。
歯列矯正をご検討中の方はぜひご参考ください。

歯列矯正で抜歯が必要になるケース

疑問 札幌 歯列矯正

歯並びに問題があっても、すべてのケースで抜歯が必要なわけではありません。
たとえ同じタイプの症例でも程度によっては抜歯をせずに治療をすすめることもあります。
目安として抜歯が必要になりやすいケースは以下のとおりです。

①歯が並ぶスペースが足りない場合

歯が重なって生えていたり、位置異常がみられる叢生は歯を並べるためのスペースが不足しているケースがほとんどです。
そのため、矯正治療では事前の抜歯が必要になることが多く、対象の歯だけでなく親知らずを抜いてスペースを増やすケースも珍しくありません。
歯が並ぶためのスペースをしっかり作ることで、見た目と機能性の高い仕上がりになります。

②噛み合わせの問題がある場合

噛み合わせの崩れの程度によっては抜歯が必要です。
正面からの見た目だけでは判断しにくく、診断には精密検査が欠かせません。
たとえ小さなズレであっても、放置するとお口だけでなく全身の健康にも悪い影響を与える可能性があるため注意しましょう。
噛み合わせの崩れは自覚しにくいトラブルです。現在問題がないと感じていても一度は歯科医院で調べてみることをおすすめします。

③前歯を下げたい場合

重度の上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)も前歯を内側に下げるときにスペースが不足しやすく、抜歯が必要となるケースがほとんどです。
軽度の場合は、奥歯を後退させたり歯と歯の間を少し削ったりするなどして対処することもあります。

歯列矯正で抜歯をしなくてもいいケースとは?

札幌 歯列矯正

歯が並ぶスペースが十分にある場合は抜歯をする必要はありません。
症例では歯間空隙(すきっ歯)や顎骨が大きくて歯が小さいケースがあてはまります。
ただし、同じ症例であっても程度によっては抜歯が必要になることもありますので、気になっている方は歯科医院でご確認ください。
顎骨が大きすぎて見た目や噛み合わせに大きな問題がみられる場合は、顎骨を小さくする手術が必要になることもあります。

歯列矯正で抜歯をするメリット

歯並びを整えるには抜歯が必要だと知り治療を躊躇する方は少なくありません。
理想の仕上がりにするためにはどうしても抜歯を避けられないケースが存在します。
納得のいく治療にするためにも、抜歯をすることで得られるメリットを事前に理解しておきましょう。

①理想通りの仕上がりになりやすい

1本1本の歯を適切な位置に移動できるようになるため歯並びの見た目や噛み合わせがベストな状態に仕上がります。
顎関節症のリスク低下にも効果的です。

②歯列がコンパクトになる

抜歯をして作ったスペースが閉じると歯列全体がコンパクトになります。
歯列の大きさはお顔の見た目を左右し、抜歯が必要なケースでは施術前よりも小顔にみえる方が多い印象です。

③後戻りがおこりにくい

歯同士に余計な力がかからなくなるため後戻りのリスク低下につながります。
ただし、メインの治療や保定装置を使っている間の管理が適切であることが前提です。

歯列矯正で抜歯をするデメリット

歯列矯正で抜歯をすることで以下のデメリットが発生します。メリットと合わせて正しく理解しておきましょう。

①別途費用がかかる場合がある

札幌 歯列矯正

矯正専門の歯科医院の場合、抜歯は紹介状を出して他院でしてもらうため費用が別で必要です。
また、治療の途中で抜歯が必要だと判断した場合は追加費用がかかるケースも珍しくありません。
気になる方は事前に確認しておきましょう。

②一時的に審美性が悪くなる

歯を抜いたあとは基本的に仮歯は入れません。
スペースが開いた状態は約2年弱続き、その間は笑ったときなどにすき間が目立つ場合があります。

③治療期間が長くなる

スペースを閉じるまでに時間がかかるため抜歯が不要な症例よりも治療期間は長めです。
近々引っ越しや転勤などの予定がある方は、移動した先で治療を始めるほうが転院の手続きの手間を省けるでしょう。

抜歯をせずに無理に治療をすすめるとどうなる?

抜歯をしたくないからといって無理に治療をすすめると
仕上がりが悪くなるだけでなく全身にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

①前歯が前方に出る

奥歯を後退させるには限度があり、基本的にスペースが足りない分前歯を前に出す必要があります。
もともと上顎前突や下顎前突だった場合は、さらに見た目が悪くなる可能性があるため無理に抜歯をせずに治療をすすめるのはおすすめしません。
歯科医院によっては治療後のトラブルを避けるために治療を断る場合もあります。

②噛み合わせが悪くなる

適切な場所に歯を移動できないことで噛み合わせが悪くなります。
噛み合わせの崩れは、歯や顎関節だけでなく食事がうまくできなくなることで
全身の健康にも悪影響を及ぼす場合があるためベストな状態を目指しましょう。

③後戻りがしやすくなる

無理に歯を並べると1本1本の歯に余計な力がかかり治療が終わっても歯並びが再び崩れやすくなります。
再治療となると新たに費用や時間を確保しなくてはいけません。患者様の負担が大きくなり、モチベーションも低下しやすくなるでしょう。

抜歯をする箇所は「上下左右の4番目の歯」

札幌 矯正 抜歯

抜歯対象となる歯は、基本的に上下左右の4番目の歯です。
症例によっては別の歯を抜いたり本数が異なったりする場合があります。

抜歯の有無を判断するために必要な精密検査について

矯正治療ではカウンセリングの次の段階に精密検査を行う必要があります。
お顔とお口の写真撮影、レントゲン検査、歯の型取りなどを行い現在の状態をより詳しく知るための資料を集めます。

型取りは治療法や歯科医院によってもやり方が異なります。
マウスピース型矯正のインビザラインでは、基本的に歯を専用の機械でなぞってスキャンする方法が選択されます。
精度の高い歯型を採取でき、そのデータをもとにコンピューター上で歯の動き方を事前にシミュレーションできるのが大きなメリットです。
型取りに使用する印象材の効果を待つ必要もないため、嘔吐反射が強い方でも楽に受けられます。

精密検査をしても必ず治療を受ける必要はない

精密検査はあくまで現状を詳しく把握するためのものであり、
検査を行ったから治療をかならず受けなければいけないというわけではありません。
適切な治療法や抜歯の有無だけでなくくわしい費用や治療期間も決定することができるため、その点が気になる方にもおすすめです。
検査で得た情報をまとめて患者様に説明し、その内容に同意いただけたら治療にすすみます。

歯列矯正で抜歯が必要かどうかが気になる方は当院へご相談を

歯列矯正で抜歯が必要になるかどうかについては、歯並びの程度によって異なります。
抜歯をすることで理想の仕上がりになりやすくなるため、必要であれば行うほうがいいでしょう。
どのような治療になるか、詳しい治療費用や治療期間を知りたい方は、ぜひ精密検査をご検討ください。

札幌矯正 カウンセリング

ご一読ありがとうございました☆彡

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