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ブログ

投稿日:2023.9.27

歯並びを整えると声が変わることはありますか?

札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます。
「歯列矯正をしたら、声が変わるって本当?」
「発音は良くなるの?」
「歌手や声優は、歯列矯正をするの?」
このような疑問はありませんか?
歯列矯正で歯並びを改善すると口の中の空間が広くなり、しっかりと舌を動かせるようになるので声がクリアになることも。

しかし、必ずしも良い変化が生じるわけではありません。
そこで今回は、歯並びを改善すると声が変わってしまうのかについてお話していきます。
歌手や声優など、声を仕事にしている方はもちろんのこと、歯列矯正が気になる方は必見です。

歯並びを改善すると声が変わる?

人は喉にある声帯を震わせ、空気を振動させて声を出しています。

ただ、発音するのに声帯だけではなく舌や歯並び、口周りの筋肉なども一緒に働いて発音します。
歯列矯正によって歯並びがきれいに並ぶと、舌の動きや口の中の空間、息の流れなどが変化してしまうため、発音と滑舌が良くなり、声の印象が変わる可能性があるのです。
実際、歯列矯正後に「声が変わった」と感じる方もいます。ただし、声の変化は必ずしもポジティブなものばかりではありません。
まれに、以前の声の方が良かったと感じるケースも。
そのため、歌手や声優など、声を仕事にしている人の中には、声の変化を懸念して歯列矯正を避ける方もいます。

しかし、一般的には歯列矯正によるメリットの方が大きいと言えるでしょう。

歯並びが悪いと声が変わる理由

歯並びを改善すると、なぜ声が変わってしまうのでしょうか。その理由は以下の通りです。

舌が動きづらくなるから

歯並びが悪いと舌が動きづらくなるため、正確な発音が難しくなります。
そのため、歯が重なり合っている状態や、歯と歯の間に隙間がある場合、舌がスムーズに動かせず、発音が不明瞭になってしまうことがあるのです。
空気の流れが漏れてしまうから歯並びが悪いと歯と歯の間に隙間ができたり、口がうまく閉じなかったりする可能性もあります。
その結果、発声時に空気が漏れてしまい発音が不明瞭になってしまうことがあるのです。

口周りの筋肉の動きづらくなるから

歯並びが悪いと口を大きく開けられなかったり、唇をしっかりと閉じられなかったりするなど、口周りの筋肉が動きづらくなることも珍しくありません。
その結果、母音と子音の発音が不明瞭になってしまうことがあります。

これらの要素が複合的に作用することで、歯列矯正によって声の印象などが変わったと感じる方が多いようです。

発音・滑舌が悪くなりやすい歯並びとは?

発音・滑舌が悪くなりやすい歯並びは以下の通りです。

出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前に突き出ている状態です。
下の前歯と噛み合わなくなることに加えて、唇を閉じにくく空気が漏れやすいため、さしすせそがたちつてとのように聞こえるなど、聞き取りにくくなります。
歯 イラスト

受け口(下顎前突)

上の前歯よりも下の前歯が前に出ている状態です。
舌の筋力が通常よりも弱い場合が多く、舌を上顎に付けて発音するた行・だ行・な行などが言いづらくなることも。
また、前歯が噛み合わず、空気が漏れるため、さしすせそがしゃししゅしぇしょのように聞こえてしまうのです。
受け口 反対咬合

すきっ歯(空隙歯列)

歯と歯の間に隙間があるすきっ歯の場合、発音時に空気が漏れてしまい、音が不明瞭になることがあります。
特にさ行・た行・ら行などの発音に影響が出やすく、「たちつてと」が「ちちちゅてと」のように聞こえたりします。
札幌 矯正 歯並び

開咬

奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合っていない状態です。
前歯で唇を閉じることが難しいため、「ぱ行」「ば行」「ま行」などの発音が言いづらくなります。
また、舌の位置が安定しにくく、子音の発音が聞き取りにくくなります。
開咬 オープンバイト

叢生

「叢生(そうせい)」とは、歯が重なり合ったり、ねじれたりしている状態です。
歯列よりもはみ出しているような歯がある場合、舌が歯にうまく当たらないため、「さ・た・ら行」などの発音が聞き取りにくくなります。
叢生は、発音だけでなく、歯磨きがしにくいため虫歯や歯周病のリスクを高めるなど、口腔衛生にも悪影響を及ぼす可能性があります。
札幌 歯列矯正

歯列矯正で変わる声の変化とは?

歯列矯正で歯並びが改善されると滑舌・発音・声質の変化が現れることがあります。

滑舌の改善

歯並びが悪いと舌の動きが妨げられ、滑らかに発音することが困難になりますが、歯並びを改善すると舌がスムーズに動けるようになり、滑舌が良くなるケースが多く見られます。
たとえば、今まで「さしすせそ」が「しししゅせそ」と発音しにくかった人が矯正後にはっきりと発音できるようになることも多いです。

発音の改善

出っ歯の場合、前歯が前に出ていることで舌先が歯に当たりやすく、舌先を使う音がうまく発音できないことがあります。
歯列矯正によって歯並びが整うことで発音の改善も期待できます。

声質の変化

歯並びが整うことで口の中の空間が広くなり、声が響きやすくなるため、声がクリアに聞こえるようになることがあります。
また、歯並びの変化によって、声のトーンが高くなったり低くなったりすることがあります。

ただし、声質の変化は個人差が大きく、必ずしもすべての人に起こるわけではありません。

声優や歌手は歯列矯正をする?

声優や歌手、アナウンサーなど、声を使う職業にとって歯列矯正が声に与える影響が気になるという方も多いです。
歯並びが整うことで、口の中の容積や空気の流れがスムーズになり、よりクリアで響き渡る声が出せるようになることがあります。
また、明瞭で聞き取りやすい話し方ができるようになります。言葉のニュアンスや感情を表しやすくなる可能性もあります。
音程が安定しやすくなったり、高音域を出しやすくなったりするなど、歌唱力向上に繋がるケースも。

しかし、個人差があり、場合によっては一時的に発音・滑舌・声質が変化することもあります。

もし、これらの職業を目指している、または現在従事していて歯並びが気になる場合は、歯科医師とよく相談の上で治療に臨みましょう。

歯列矯正による声の変化に不安な場合は?

歯列矯正によって発音や滑舌など、どのように変化するのか不安な場合は、まずは歯科医師に相談することをおすすめします。
相談する際は、以下の点について具体的に質問し、不安や疑問を解消しておくことが大切です。

● 現在の歯並びがどのように影響しているのか

● 歯列矯正でどのような声の変化が起こりうるのか

また、「滑舌が良くなる」「発音しやすくなる」といった変化だけでなく、「一時的に発音がしにくくなる」「声質が変わる」といった変化が起こる可能性についても確認しましょう。
声の変化が気になる場合、どのような対策を取ることができるのか教えてもらうことをおすすめします。

また、セカンドオピニオンを受けることも有効です。複数の歯科医師の意見を聞くことで、より安心して治療に臨むことができますよ。
札幌 歯列矯正

まとめ

歯並びは見た目だけではなく発音と滑舌にも関係していることがわかりましたね。
声も充実した社会生活を送るためにも重要なものですので、普段人との会話で聞き返されたり、聞き間違いをよくされるのであれば、一度歯並びにも目を向けてみてくださいね。
歯列矯正によって声質や滑舌に与える影響は個人差が大きいため、気になる方は歯科医師に相談してみましょう。
当院ではカウンセラーによるカウンセリングを行っていますので、ご気軽にお問合せください。

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