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投稿日:2025.3.4

歯並びが悪いと歯磨きをしにくい?

みなさんこんにちは、札幌キュア矯正歯科です。

「歯並びが悪いから、ちゃんと歯磨きできているか不安」
「歯ブラシが届きにくいところがあって磨き残しが気になる」
そんな風に感じている方は少なくないのではないでしょうか?

歯並びが悪いと、どうしても歯磨きがしにくくなってしまいますよね。
そこで記事では、歯並びと歯磨きの関係性や歯並びが悪くてもできる正しいケア方法、根本的な解決策である矯正治療についてご紹介します。

歯並びが悪いと歯磨きしにくいのはなぜ?

歯並びが悪いと、なぜ歯磨きがしにくくなるのでしょうか?
それは、歯並びの種類によって、歯ブラシが届きにくい場所や、汚れがたまりやすい場所ができてしまうからです。
ここでは、代表的な悪い歯並びの種類と、それぞれの歯磨きの難しさについて紹介します。

叢生(そうせい)

ガタガタ歯並び 叢生
歯が重なり合ったり、デコボコに生えている状態です。歯と歯が重なっている部分には、歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが多くなりがちです。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯 上顎前突
上の前歯が前に突き出ている状態です。口が閉じにくいため、唇側の歯の表面に歯ブラシが当たりにくく、磨き残しが出やすくなります。
また、乾燥しやすく唾液による自浄作用が働きにくいのも、汚れがたまりやすい原因の一つです。

受け口(下顎前突)

受け口 反対咬合
下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。
下の歯の内側(舌側)に歯ブラシが届きにくく、磨き残しが多くなります。

開咬(かいこう)

開咬 オープンバイト
奥歯を噛み合わせても、前歯が閉じずに隙間が空いている状態です。
前歯の隙間に食べかすが詰まりやすく、汚れがたまりやすいです。

すきっ歯(空隙歯列)

空隙歯列 すきっ歯
歯と歯の間に隙間がある状態です。
隙間に食べかすが挟まりやすく、歯ブラシだけでは汚れを落としきれないことがあります。

磨き残しが引き起こす問題

歯磨きで汚れをきちんと落とせないと、以下のような問題が起こります。

虫歯

口腔内細菌
磨き残した部分には、虫歯の原因菌であるミュータンス菌などが繁殖しやすくなります。
ミュータンス菌は、食べかすなどに含まれる糖分を分解して酸を作り出し、歯を溶かして虫歯にしてしまいます。

歯周病

 歯周病
歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢(プラーク)は、歯周病菌の温床となります。
歯周病菌は、歯ぐきに炎症を起こし、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてしまいます。

口臭

磨き残しや歯垢の中の細菌が、食べかすなどを分解する際に発生するガスが、口臭の原因となります。

歯並びが悪くてもできる!正しい歯磨き方法

歯並びが悪いと歯磨きは難しいですが、歯ブラシの選び方や磨き方を工夫することで磨き残しを減らし、虫歯や歯周病のリスクを下げることができます。
ここでは、歯並びが悪くてもできる、正しい歯磨き方法を解説します。

基本の歯磨き

歯磨き 歯ブラシ
毎日の歯磨きは、お口の健康を保つための基本です。
自分に合った歯ブラシと歯磨き粉を選び、正しい方法で丁寧に磨くことが大切です。

まず、歯ブラシ選びですが、お口の中の隅々まで届きやすいようにヘッドが小さく、毛先が細いものを選ぶのがおすすめです。
次に歯磨き粉ですが、虫歯予防効果のあるフッ素が配合されたものを選びましょう。
フッ素は歯の再石灰化を促し、虫歯になりにくい強い歯質を作ります。
歯磨きの基本動作は、歯ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、優しく小刻みに動かすことです。
力を入れすぎると歯茎を傷つけてしまうので注意してください。歯の表面だけでなく、歯と歯の間も意識して、1本1本丁寧に磨きましょう。

歯並びに合わせた歯磨きテクニック

歯が重なり合っている叢生は、歯ブラシを縦方向や斜め方向に動かすことがポイントです。
こうすることで、重なり合った部分にも毛先が入り込みやすくなります。

出っ歯の場合は、唇を指で軽くめくり、歯の表面全体をしっかりと磨くことが大切です。
歯の裏側も忘れずに歯ブラシを縦にして磨きましょう。

受け口の場合は、下あごを少し後ろに引くと下の歯の内側が磨きやすくなります。普段磨きにくい部分だからこそ、意識して丁寧にブラッシングしましょう。

どのような歯並びであっても、磨き残しがないように時間をかけて丁寧に磨くことが大切です。

歯間ブラシ・フロス・ワンタフトブラシも使用する

フロス 歯間ブラシ
歯ブラシでのブラッシングに加えて、歯間ブラシ・デンタルフロス・ワンタフトブラシといった補助清掃用具も取り入れてみましょう。
歯と歯の間の隙間が比較的広い場合は、歯間ブラシがおすすめです。
歯間ブラシにはさまざまなサイズがあるので、ご自身の歯と歯の隙間に合ったものを選ぶようにしましょう。

使い方は、歯と歯の間に優しく挿入し、前後に数回動かして汚れをかき出します。
歯と歯の間が狭く、歯間ブラシが入らない場合は、デンタルフロスが有効です。
細い糸状の清掃用具で狭い隙間にも入り込み、歯ブラシでは届きにくい歯垢や食べかすを取り除くことができます。
使い方は、親指と人差し指で摘まんで肘くらいまでの約40cmほどの長さにフロスを切り取り、両手の中指に巻き付けます。
親指と人差し指でフロスをピンと張り、歯と歯の間にゆっくりと滑り込ませてください。
歯の側面に沿わせるように上下に動かし、歯垢をこすり落とします。

ワンタフトブラシは、毛束が1つにまとまった小さなヘッドの歯ブラシで、通常の歯ブラシでは届きにくい部分をピンポイントで磨くのに適しています。毛先を磨きたい場所に当て、
小刻みに振動させるように動かすのがコツです。

歯並びを根本的に改善!矯正治療について

矯正治療の大きな魅力は、歯磨きがしやすくなることです。
歯並びが整うと、歯ブラシが歯の隅々まで届きやすくなり、磨き残しを大幅に減らすことができます。
その結果、虫歯や歯周病になるリスクを減らすことができるでしょう。

矯正治療には、ワイヤー矯正・マウスピース矯正があります。

ワイヤー矯正

矯正装置 顎模型
ワイヤー矯正は最も一般的な装置です。
これは、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を付け、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていきます。
ワイヤー矯正は歯の表側に装置をつける「表側矯正」と歯の裏側に装置をつける「裏側矯正(舌側矯正)」があります。
裏側矯正は、周りの人に気づかれにくいという特徴があります。
矯正治療中であることを知られたくない方におすすめです。

マウスピース矯正

インビザライン マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の矯正装置を使う方法です。
定期的に新しいマウスピースに交換しながら、歯並びを整えていきます。
取り外しができるため、食事や歯磨きのときに煩わしさがありません。

まとめ

歯並びによっては、歯ブラシだけでは汚れを落としきれない場合があります。
汚れを放置すると虫歯や歯周病になりやすいので注意が必要です。
そのような場合は、歯間ブラシやデンタルフロス、ワンタフトブラシなどの補助的な清掃用具を上手に活用しましょう。
これらの清掃用具は、歯ブラシが届きにくい歯と歯の間や、歯並びが複雑な部分の汚れを効果的に取り除いてくれます。
もし、歯並びそのものを改善したいとお考えであれば、矯正治療という選択肢もあります。
矯正治療は、歯並びを整えることで、見た目が美しくなるだけでなく、歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防にもつながるでしょう。

当院では矯正相談を随時実施しています。
「ガタガタの歯並びが気になる」「矯正治療ってどのくらいの費用がかかるの?」といった疑問にもお答えしていますので
矯正治療に関心がある場合は、お気軽に当院へご相談ください。
ご予約はこちらからどうぞ

ご一読いただきありがとうございました☆

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