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投稿日:2025.3.11

歯並びがそんなに悪くない場合でも矯正できますか?

「歯並びはそんなに悪くないけれど、矯正って本当に必要なのかな?」「少しだけ気になる部分があるけど、大げさな気がする」このような疑問や悩みはありませんか?歯並びが「そんなに悪くない」場合でも、矯正治療を受けることは可能です。しかし、本当に必要なのか、どんなメリットがあるのか、疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、「歯並びがそんなに悪くない」場合でも矯正治療を受けるメリットや、具体的な矯正方法について解説します。

歯並びが「そんなに悪くない」状態とは?

疑問 女性 

「歯並びがそんなに悪くない」という言葉、具体的にどのような状態をイメージされますか?その捉え方は人それぞれで、様々な状態が考えられます。たとえば、歯が少し重なり合っている「軽度の叢生(そうせい)」や、歯と歯の間に隙間がある「すきっ歯(空隙歯列)」、一部の歯がねじれてしまっている状態などが考えられます。また、上下の顎のずれが小さい「軽度の出っ歯・受け口」、上下の顎が前に出ている「上下顎前突」といった状態も「歯並びがそんなに悪くない」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。これらの歯並びは日常生活に大きな支障がない場合も多いため、矯正治療の必要性を感じにくいかもしれません。しかし、歯並びは見た目だけでなく、お口の健康や全身の健康にも影響を与える可能性があることをご存じでしょうか。もちろん、歯並びが少し気になるからといって、必ずしも全員が矯正治療を受けなければならないわけではありません。しかし、次のような場合は、一度歯科医院で相談してみることをおすすめします。

  •  歯並びがコンプレックスで人前で思いっきり笑えない場合
  • 食事のしにくさ、顎の疲れやすさ、顎関節の違和感など、噛み合わせの問題がある場合
  •  発音に影響が出ている場合
  •  歯ブラシが届きにくい箇所があり、虫歯や歯周病のリスクが高いと感じる場合

また、現在は問題がなくても、将来的に歯並びが悪化する可能性があると診断された場合は、予防的な意味で矯正を考えることもできます。反対に、歯並びや噛み合わせに問題がなく、見た目も気にならない場合、さらに、口腔内の健康状態が良好で将来的なリスクも低いと判断された場合は、矯正は不要かもしれません。

歯並びがそんなに悪くない場合でも矯正できる?

歯並びがそんなに悪くないと感じる場合でも、矯正治療を受けることは可能です。多くの方が「矯正治療=歯並びが大きく乱れている人が受けるもの」というイメージを持っているかもしれません。しかし、実際には、軽度の歯並びの問題や見た目にはほとんどわからない程度の噛み合わせの問題を改善するために矯正治療を選択する方も多くいらっしゃいます。むしろ、軽度のうちに始める矯正治療は、歯を動かす距離が少ないため、治療期間が短くなる傾向があります。そして、治療期間が短縮されれば、それに伴い費用も抑えられる場合が多いです。さらに、軽度な症例の場合、歯を抜かずに矯正できる可能性も高まります。もちろん、矯正治療を行うかどうかは、ご自身の希望と、歯科医師による専門的な診断に基づいて判断されます。「ちょっと気になる」という程度の歯並びでも、一度歯科医院で相談してみることをおすすめします。

歯並びがそんなに悪くなくても矯正するメリット

メリット

「歯並びがそんなに悪くないのに、矯正する意味ってあるの?」そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。確かに、歯並びが日常生活に大きな影響を与えていない場合、矯正の必要性を感じにくいかもしれません。しかし、たとえ軽度の問題であっても矯正治療には以下のように多くのメリットがあるのです。

見た目の改善

歯並びが整うと笑顔に自信が持てるようになり、表情も明るくなるでしょう。また、初対面の人に与える印象も良くなり、人間関係をスムーズにする効果も期待できます。

噛み合わせの改善

食べ物をしっかり噛み砕けることで、消化吸収を助け、胃腸への負担を軽減します。また、左右の歯でバランスよく噛めるようになると、顎の関節や周囲の筋肉への負担が均等になり、顎関節症の予防にもつながります。

口腔内の健康維持

歯並びが整うと、毎日の歯磨きが格段にしやすくなります。歯ブラシが歯の隅々まで届き、磨き残しが少なくなるからです。その結果、虫歯や歯周病の予防につながり、口臭の悩みも軽減されるでしょう。

発音の改善

「サ行が言いにくい」「タ行がはっきり発音できない」など、もし発音の悩みが歯並びから来ているのであれば、矯正治療で改善できるかもしれません。舌の動きがスムーズになり、聞き取りやすい発音になることが期待できるでしょう。

肩こりや頭痛の改善

肩こりや頭痛などの不調が、実は噛み合わせの悪さから来ていることも少なくありません。噛み合わせの改善は全身のバランスを整え、肩こりや頭痛などの不定愁訴の改善につながる可能性があります。関連記事はこちら

歯並びがそんなに悪くない場合の矯正方法

「歯並びがそんなに悪くない」場合でも、歯列矯正を検討される方は少なくありません。そして、そのような場合、さまざまな矯正方法の選択肢があります。

部分矯正(MTM)

部分矯正 前歯 歯列 

気になる部分だけを治したい、という方には「部分矯正(MTM)」という方法があります。例えば前歯のちょっとした隙間やわずかな重なりなど、気になる部分だけに矯正装置を装着して歯並びを整える方法です。治療期間が比較的短く、費用も抑えられることが多いのが特徴です。詳しくはこちら

マウスピース矯正

マウスピーズ矯正

「矯正装置が目立つのはちょっと…」という方には、マウスピース矯正がおすすめです。透明なマウスピース型の装置を使うため、周りの人に気づかれにくく、ご自身で取り外しも可能です。食事や歯磨きの際に装置を外せるので、普段通りの生活を送りやすいでしょう。ただし、マウスピース矯正は、すべての歯並びの状態に適応できるわけではありません。重度の症例や骨格に題がある場合は、適していない可能性が高いです。また、毎日決められた時間、きちんと装着する必要があり、自己管理が大切になります。詳しくはこちら

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正 ハーフリンガル矯正

昔ながらの矯正方法として「ワイヤー矯正」も選択肢の一つです。これは、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置とワイヤーを取り付けて歯を動かす方法で、軽度から中程度のさまざまな歯並びの問題に対応できます。さらに、「どうしても矯正していることを知られたくない」という方には、「裏側矯正(舌側矯正)」という方法もあります。これは、歯の裏側に矯正装置を装着するため、外側からは全く見えません。接客業など、人と接する機会が多い方にも選ばれています。他には「表側矯正」、「ハーフリンガル矯正」があります。

最後に

歯並びがそれほど悪くない場合でも、矯正によって見た目の改善、噛み合わせの改善、口腔内の健康維持、発音の改善、肩こりや頭痛の改善など、様々なメリットが得られる可能性があります。矯正方法には部分的な矯正、目立ちにくいマウスピース矯正、一般的なワイヤー矯正など、さまざまな種類があります。ご自身の歯並びの状態やライフスタイル、ご予算などを考慮して、最適な方法を選択することが大切です。「矯正って大がかりなものじゃないの?」「私にもできるかしら?」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。当院では、矯正に関するご相談をいつでも受け付けております。まずは、あなたの歯並びの状態を詳しく診察させてください。その上で、どのような矯正方法が最適か、どのような効果が期待できるかなど、丁寧にご説明いたします。カウンセリングの予約はこちらから。

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