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投稿日:2023.5.31

歯ぐきが見え過ぎてしまうガミースマイル!原因や診断基準は?

札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます。

口元の悩みというと、歯並びをはじめとした『歯』に関することが多いのではないでしょうか。
しかし、中には歯ぐきにお悩みのある方もいらっしゃいます。
今回は歯ぐきが見え過ぎる状態である『ガミースマイル』とは何かや、その原因・治療方法についてお話していきます。

ガミースマイルとは?

札幌 歯列矯正
笑った時の口元の見え方は、人それぞれです。
上の歯が見える方、上の歯は見えずに下の歯が見える方、上の歯ぐきの部分が見える方など様々だと思います。
一般的に、笑った時に歯ぐきが3mm以上見える場合は『ガミースマイル』とされ、歯ぐきが見えていても1~2mm程度であれば当てはまりません。

たとえ歯並びがきれいだったとしても、歯ぐきが見え過ぎてしまうことにコンプレックスを感じる方は意外と多くいらっしゃいます。
中には口元が気になり不自然な笑顔になってしまったり、思い切り笑えないなどの問題を抱えてしまう方も…。

楽しい時や嬉しい時に、口元が原因で上手く笑えなくなってしまうとしたら、それはとても悲しいことですよね。

とはいえ、歯ぐきが見え過ぎる症状は治療が可能です。
どのような治療方法があるのか後半でお話しておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

ガミースマイルの人はどのくらいいるの?

日本人は骨格的に出っ歯(上顎前突:じょうがくぜんとつ)の人の割合が多いため、ガミースマイルにもなりやすいといわれています。
20~30代の約10%の人に見られますが、年齢を重ねるにつれて減少していく傾向にあります。
なぜなら加齢によって筋肉が衰え、唇も下がっていくからです。反対に、下の前歯が目立つようになる方もいらっしゃいます。

なぜガミースマイルになってしまうの?原因は?

疑問 札幌 歯列矯正

ガミースマイルの原因には先天的なものと後天的なものがありますが、主にあげられるものは以下の6つです。
それぞれ詳しく説明していきます。

①遺伝

歯・歯ぐき・骨格の形や大きさなどは、遺伝しやすい傾向があります。
そのため、歯ぐきが見え過ぎることも遺伝する可能性があります。しかし、必ずしも遺伝するとは限りません。

②歯の長さや生える位置が低い

歯の長さが短かったり、全体的に小さかったりすると、必然的に歯ぐきの部分が広く見えるようになります。
また歯が低い位置に生えている場合も同様で、歯ぐきが目立ちやすくなり気になるというケースもあるでしょう。

③上唇を上げる力が強い

口元にはたくさんの筋肉があり、様々な表情を作ったり食事や会話時に使われています。
その中の1つである『上唇挙筋(じょうしんきょきん)』が発達し過ぎていると、歯ぐきが見えやすくなってしまいます。
この筋肉は鼻の両脇辺りにあって、上唇を上に持ち上げる働きをするものです。

④上顎の骨の発達が過剰である

上顎の骨が発達し過ぎている場合も、歯ぐきの部分が目立ってしまいます。
上顎の骨が下顎に対して大き過ぎると、上顎全体が前に出た状態になってしまうからです。
歯も歯ぐきも骨の上にあるものですから、自然と前方に出ることになります。

⑤歯並びや噛み合わせが悪い

出っ歯の方や、噛み合わせが深い『過蓋咬合(かがいこうごう)』の方は歯ぐきが見えやすい傾向にあります。

⑥日常生活での癖や習慣

日常生活の中で無意識にしている癖や習慣が原因となることもあります。
特に下記のような癖などが関係しています。

・指しゃぶり

・爪や唇を噛む癖

・上の歯の裏側を舌で押す癖

・口を大きく開ける癖

・頬杖

ガミースマイルのデメリット

札幌 歯列矯正

歯ぐきが多く見えても「別にそこまで気にならない」という方もいらっしゃるでしょう。
特に気になっていなければ、そのままにしておいても問題はないのでしょうか。
ガミースマイルには、見た目のコンプレックス以外にもデメリットがあります。
そのため、できれば改善されることが望ましいでしょう。
具体的なデメリットとしては、以下のようなものがあげられます。

①精神面や人間関係に影響を与えることがある

歯ぐきが多く見えると明るい印象を与えることもありますが、反対にコンプレックスになってしまう場合もあります。
口元にコンプレックスがあると、上手く笑えなくなってしまったり、消極的になってしまうという方も少なくありません。
それが引き金となり、人間関係にまで支障をきたす可能性もあるのです。

②虫歯や歯周病のリスクが高い

歯・骨格的な原因の場合は、歯並びや噛み合わせにも問題のあることが多いです。
歯並びが悪いと磨き残しや食べかすが留まりやすくなるので、虫歯や歯周病になってしまう可能性も高まります。
また乱れた噛み合わせは一部の歯に負担をかけるため、歯周病を引き起こす恐れもあるでしょう。

③口臭の原因になることがある

出っ歯や上顎が発達し過ぎているなどの理由で、口が閉じにくくなっている方もいらっしゃいます。
通常お口は閉じているもので、無意識のうちに唾液が出て飲み込むという『自浄作用(じじょうさよう)』が働いています。
しかしお口が開いていると、この作用が働かなくなってしまうのです。
その結果、口内が乾燥して細菌が増えるため口臭が発生しやすくなります。

ガミースマイルを治す方法は?

札幌 歯列矯正

治療方法は症状の程度や患者様のご希望により異なります。
歯や歯並び・噛み合わせが原因であれば、矯正治療での改善が見込めるでしょう。
しかし骨格的な問題が著しい場合には、外科的な手術が必要となることもあります。
ここでは、主な方法をご紹介していきます。

①矯正治療

・歯並びを後退させる方法

出っ歯や歯ぐきごと前に出ているケースでは、歯を後退させる治療を行います。
それによりお口が閉じやすくなり、笑った時にも唇がめくれ上がりにくくできるからです。同時に、口元の突出感もなくなります。
ただし、患者様のご希望によっては抜歯が必要となることもあります。

・矯正用アンカースクリューを用いる方法

矯正用アンカースクリューとは、ワイヤー矯正の補助として利用するチタン製のネジのことです。
上顎にアンカースクリューを設置し、そこにゴムをかけて歯を引っ張ります。
装置だけでは動かせない方向にも、歯を動かすことが可能です。

②外科矯正

歯並びや噛み合わせを整えるだけでは改善が見込めないケースの場合、外科手術と矯正治療のどちらも行うことがあります。

札幌キュア矯正歯科では、先に矯正治療をしてから外科手術をする『サージェリーファースト』という方法も可能です。
ご興味のある方は、こちらからご覧ください。https://sapporo-cure.jp/ortho/surgery/

③筋弛緩作用のある製剤の注入

上唇を上げる力が強いことが原因の場合、筋弛緩作用のある製剤を注入することで筋肉を緩める方法もあります。
この方法は一時的で、一定期間が経過すると元に戻ってしまうため継続した処置が必要です。

もし根本的な治療を希望されるようであれば、粘膜や筋肉を切除する手術で、過剰な動きを抑えるという方法もあります。

④外科手術

骨格的な原因が著しい場合は、骨切り術などの外科手術を行います。
また粘膜や筋肉が原因であれば『上唇粘膜切除術(じょうしんねんまくせつじょじゅつ)』により、唇が上がり過ぎないようにする方法もあります。

歯の長さが短いケースでは『歯冠長延長術(しかんちょうえんちょうじゅつ)』という手術によって、歯の長さを確保することで改善が見込めるでしょう。

ガミースマイルのお悩みもご相談ください

札幌 歯列矯正 カウンセリング

今回は、ガミースマイルについてお話しました。

札幌キュア矯正歯科には、歯並びではなく歯ぐきに悩みがありご相談に来られる患者様もたくさんいらっしゃいます。
口元に自信が持てると、自然と笑顔も素敵になるものです。
歯並びや歯ぐきが見え過ぎることにお悩みの方がいらしたら、どうぞ気軽にお問い合わせくださいね。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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