投稿日:2022.11.14
後戻りの原因とは…?
「後戻りを防ぎたいけど、そもそも何が原因でおこるの?」と気になっていませんか?
後戻りは、矯正治療で整えた歯並びが再び崩れてしまうことを指します。
時間とお金をかけて美しくした歯並びがまた崩れてしまうのは、できるだけ避けたいものです。
しかし、後戻りの原因や正しい対策法を理解している方はどれくらいいるでしょうか。
事前に知っておくことで満足のいく結果につながりやすくなるでしょう。
こちらのページでは、後戻りの原因や防ぐためのポイント、再治療の注意点などについても分かりやすくまとめました。
現在矯正治療中の方はもちろん治療を予定している方も、ぜひご参考ください。
目次
後戻りの原因として考えられること
後戻りの原因は一つではありません。考えられることとして以下の5つが挙げられます。
無理な部分矯正
部分矯正は全体矯正よりも治療期間が短く、さらに費用も安いため、希望される方は多い印象です。
しかし、治療範囲に制限があることから、すべての症例にとって適切な治療とはいえません。
部分矯正ではかみ合わせが改善できないため、仮にきれいに仕上がったようにみえても、
かみ合わせが原因で徐々に歯並びが崩れてしまう恐れがあります。
無理な非抜歯矯正
矯正治療での抜歯は、歯をきれいに並べるためのスペースを作ることを目的としています。
無理に非抜歯で治療をすすめると、歯に余計な負担がかかり後戻りにつながりやすいので注意しましょう。
かみ合わせが崩れる可能性もあるため、抜歯が必要な場合はそのとおりに治療をすすめることをおすすめします。
トラブルがおこったときの対処の遅さ
トラブルがおこったときは、できるだけ早めの対処が必要です。
とくに固定式のワイヤー矯正は、装置が1つでも取れたりワイヤーが部分的に折れたりすると、
その時点から歯の後戻りがはじまるため、注意しなくてはいけません。
取り外し式のマウスピース矯正であっても、装置の変形や破損は歯が計画どおりに動かない原因です。
トラブルがおこったときは、治療法に限らずどんなに小さなことでも放置せずにすぐに歯科医院へご連絡ください。
リテーナーの装着時間不足
メインの治療後が終わったあとに装着する装置を「リテーナー」といいます。
動かしたあとの歯がしっかり安定するには、ある程度の期間固定しておかなくてはいけません。
リテーナーの装着時間は1日20時間以上で、下回ると後戻りがおこって装置がはまらなくなる可能性があり、
食事やお手入れ以外で装置を外しておける時間はとても限られることになります。
食事やお手入れにかける時間には個人差がありますが、必要な装着時間を下回らないよう注意しましょう。
口周りの癖や生活の癖をそのままにしている
舌を前に出したり唇を噛んだりする癖があると、歯並びが崩れやすい傾向にあります。
癖をそのままにしていると、たとえ矯正治療で歯並びを治しても再び崩れてしまうため、注意が必要です。
後戻りを防ぐには、矯正治療とは別に口周りの癖の改善が欠かせません。
また、頬杖やうつ伏せ寝、猫背など生活の癖も、歯並びに影響するため早めの改善がおすすめです。
後戻りを防ぐための5つのポイント
以下のポイントに気をつけることで、後戻りのリスクを最小限に抑えられます。
治療の種類や特徴を治療開始前にしっかりと把握しておく
種類別に特徴をしっかり把握しておくことで、自分にあった治療法が分かり、納得のいく結果につながりやすくなります。
まずは治療前のカウンセリングをしっかり丁寧に行う歯科医院を見つけることが大切ですので、
サイトをみて好印象を抱いた歯科医院はチェックしておきましょう。
治療のルールをきちんと守る
矯正治療のルールは、治療法で異なります。
正しく使用・管理をしないと歯を計画どおりに動かすのは難しいため、注意しましょう。
治療のルールについても人によって合う合わないがあります。
カウンセリングを利用して、治療前にしっかりと把握しておくと良いでしょう。
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トラブルを放置しない
トラブルの放置は、後戻りがおこって治療期間が延びる原因です。
場合によっては治療を一からやり直す必要があるため、トラブルに気づいたらできるだけ早く歯科医院へ連絡することをおすすめします。
トラブルがおこらないための予防や工夫も大切です。
口周りの癖や生活の癖を改善する
「舌を前にだす」「唇を噛む」「口のなかの唾液を吸って飲み込む」などの口周りの癖や、
「頬杖」「うつ伏せ寝」「猫背」などの生活の癖は、歯並びが悪くなる原因です。
仮に矯正治療で歯並びをきれいに整えても、癖が残っていれば再び歯並びが崩れ、後戻りがおこります。
自覚がない方も多いため、改善するまでに時間がかかる傾向にありますが、せっかく治した歯並びを再び悪くしないよう、意識して過ごすようにしましょう。
ご家族やパートナーと一緒に住んでいる方は、癖がでたときに声をかけてもらうようにすると、より改善しやすくなるためおすすめです。
丁寧なお手入れで歯周病を防ぐ
歯周病が進行して歯のグラつきがおこると、歯並びが崩れやすくなります。
保定期間が終わって歯の位置が安定したあとも、丁寧なお手入れで歯周病を防ぐことが美しい歯並びをキープためのポイントです。
歯の頭の部分だけでなく、歯ぐきと接する根元もしっかりと磨きましょう。
後戻りがおこった場合の再治療費は「患者様負担」
歯科治療は、基本的に原因が患者様側にある場合は保証の対象外です。
後戻りの原因の多くは患者様側にあるため、再治療を行う場合の費用は自己負担であることを覚えておきましょう。
治療費を最小限に抑えるためにも、後戻りがおこらないよう工夫することが大切です。
矯正治療後に後戻りがおこった場合の正しい対処法は?
無理な方法で治療を行ったり、リテーナーの装着時間の不足や癖が原因で後戻りがおこってしまった場合の正しい対処法をみていきましょう。
再度矯正治療を受ける
後戻りがおこった歯並びを何もせずに自然に治すことはできません。
歯並びをキレイに整える方法の一つとして、歯列矯正の再治療が挙げられます。
後戻りがおこった範囲によって適切な治療法が異なりますので、気になる方は一度歯科医院へご相談ください。
被せ物で対応する
後戻りが部分的におこったり、矯正治療後に虫歯などで歯の神経を失ったりした場合は、被せ物で対応するのもおすすめです。
歯の色を白くするホワイトニングは、対象が天然歯のみで被せ物の色は変化しません。
被せ物の後にホワイトニングをしたい方はご注意ください。
後戻りの原因をしっかりと考える
後戻りの原因を理解しないと、再度矯正治療を受けても同じ結果になってしまう恐れがあります。
今回お伝えした内容と私生活を照らし合わせてみて、心当たりがあれば放置はせずに、できるだけ早めに改善に向けて行動することをおすすめします。
後戻りを予防してきれいな歯並びをキープしよう
後戻りがおこる主な原因は「無理な部分矯正や非抜歯での治療」、「トラブルがおこったときの対処の遅さ」、
「リテーナーの装着時間不足」「口周りや生活の癖の放置」が挙げられます。
原因を事前に知っておくことで注意して過ごせるため、後戻りはおこりにくくなるでしょう。
自分では気づきにくいトラブルも多いため、定期メンテナンスは忘れずに受けるようにしてください。
後戻りを予防してきれいな歯並びをキープしましょう。