投稿日:2025.3.28
受け口の矯正には年齢制限がある?
「受け口矯正って、子供しかできないの?」
「大人から矯正しても、もう遅いってことない?」
このように、受け口矯正の年齢について疑問や不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、受け口矯正における年齢制限の有無から治療法について解説します。
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受け口矯正に年齢制限はない!
結論からお伝えすると、受け口の矯正治療に年齢制限はありません。
確かに、子供の頃に矯正治療を始めるのが理想的ではあります。
しかし、歯と歯ぐきが健康な状態であれば、基本的に何歳からでも矯正治療を始めることは可能です。
大人の矯正治療の場合、顎の成長がすでに終わっているため、子供の矯正治療とは異なるアプローチが必要になります。
例えば、歯を動かすためのスペースを作る方法や、治療計画の立て方などが、子供の場合とは変わってきます。
軽度の受け口であれば、マウスピース型の矯正装置を使って歯を動かすことで、改善できる場合もあります。
しかし、症状の程度によっては歯を抜いたり、顎の骨を切る外科手術を併用したりする必要があることも知っておきましょう。
大人の矯正治療で、もう一つ子供の矯正治療と異なる点は、治療期間が長くなる傾向にあること、
歯周病などのリスクも考慮する必要があるということです。
いずれにしても、矯正治療を始める上で大切なのは、年齢よりもお口の中の健康状態です。
まずは、ご自身の歯と歯ぐきの状態をしっかりと把握しましょう。
年齢を重ねてからの受け口矯正で知っておきたい大切なポイント
年齢を重ねると、歯周病にかかっている方が多くなります。
歯周病は、歯を支えている歯ぐきや骨が炎症を起こし、ひどくなると歯が抜け落ちてしまうこともある病気です。
矯正治療では、歯に力をかけて少しずつ動かしていくため、歯周病が進行していると歯がグラグラしたり、抜けやすくなったりする
リスクが高まります。
そのため、矯正治療を始める前に歯科医院で詳しくお口の中の状態をチェックしてもらうことが大切です。
もし歯周病が見つかった場合は、先に歯周病の治療をしっかり行い、お口の中の環境を整えてから矯正治療を始めることになります。
また、年齢とともに骨密度が低くなることも考慮しなければなりません。
骨密度が低いと、歯が動きにくかったり、矯正治療後に元の位置に戻りやすかったり(後戻り)することがあります。
さらに、年齢を重ねると糖尿病や高血圧などの持病を持っている方も少なくありません。
これらの持病は、矯正治療中のリスクを高めたり、治療期間が長引いたりする可能性があります。
持病がある方は、必ず事前に歯科医師に伝え、内科の主治医とも連携を取りながら、慎重に治療を進めていく必要があります。
安全かつ効果的な矯正治療を受けるためには、治療前の精密検査が特に重要になります。
まずは、歯科医師とよく相談し、ご自身の状態や希望に合った治療法を見つけましょう。
受け口を放置するとどうなる?
受け口(反対咬合)は、見た目の問題だけでなく、機能的な問題にもつながる可能性があります。
見た目への影響
受け口は、下顎が前に突出していることで、いわゆる「しゃくれ」と呼ばれる状態に見えることがあります。
顔貌に特徴的な変化をもたらすため、コンプレックスの原因となることがあります。
発音への影響
受け口は、サ行やタ行の発音に影響が出やすいです。
通常、サ行の音は、舌先を上の歯茎に近づけたり、接触させたりすることで発音されます。
しかし、受け口の場合、下の前歯が上の前歯よりも前に出ているため、舌先を適切に配置することが難しくなります。
その結果、サ行の発音が不明瞭になったり、「シャ」「シュ」「ショ」のような音に聞こえたりすることがあります。
咀嚼(そしゃく)への影響
正常な噛み合わせは、上下の歯が接触し、食物を効率的にすりつぶし、細かくすることができます。
しかし、受け口の場合、この理想的な噛み合わせが実現しません。
十分に咀嚼されなかった食物は、胃腸での消化吸収を妨げ、消化不良、胃もたれ、便秘などの原因となる可能性があります。
顎関節症のリスク
受け口を放置すると、顎関節症のリスクが高まる可能性があります。
顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に痛みや機能障害を引き起こす疾患です。
受け口の状態では、上下の歯が適切に噛み合わないため、顎の関節に過度な負担がかかります。
この状態が続くと、顎関節症が発症・悪化するリスクが高まります。
受け口の矯正治療法
永久歯が生え揃った後は、基本的に成人と同じ矯正治療を行います。
歯並びの状態や骨格的な問題の程度によって、以下のような治療法が選択されます。
ワイヤー矯正(表側矯正)
歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を装着し、ワイヤーを通して歯を動かしていく、最も一般的な矯正方法です。
さまざまな症例に対応でき、費用も比較的抑えられます。
裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着するため、矯正装置が目立ちにくいというメリットがあります。
しかし、表側矯正に比べて費用が高額になる傾向があります。
マウスピース型矯正
透明なマウスピース型の装置を装着して歯を動かしていく方法です。
取り外しが可能で、見た目も目立ちにくいというメリットがあります。
ただし、適応できる症例が限られており、費用も比較的高額になります。
外科的矯正治療
骨格的な問題が大きく、矯正治療だけでは改善が難しい場合には、外科手術を併用することがあります。
顎の骨を切って位置を調整することで、受け口を根本的に改善します。
これらの治療法は単独で用いられることもあれば、複数の治療法を組み合わせて用いられることもあります。
【Q&A】受け口矯正に関するよくある質問
ここでは、受け口矯正に関してよく寄せられる質問について、お答えしていきます。
受け口は自然に治る?
結論から言うと、乳歯列期の軽度な受け口(反対咬合)は、自然に改善する可能性があります。
しかし、永久歯が生え揃ってからの受け口は、自然治癒が難しい場合が多いです。
乳歯列期の受け口は、舌の位置や口周りの筋肉のバランス、指しゃぶりなどの癖が原因で起こることがあります。
この時期の骨格はまだ成長段階にあり、柔軟性があるため、原因を取り除くことで自然に改善する可能性があります。
矯正治療中に妊娠しても大丈夫?
結論から言うと、妊娠中に矯正治療を継続すること自体は問題ありません。
しかし、妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯茎が炎症を起こしやすくなる傾向があります。
矯正装置が付いていると、歯磨きがしづらくなるため、より一層丁寧な口腔ケアが必要となります。
部分矯正で受け口は治せる?
受け口の治療において、部分矯正が適用できるかどうかは、受け口の状態や原因によって異なります。
前歯数本に限定した軽度な受け口であれば、部分矯正での治療が可能な場合があります。詳しくは精密検査が必要です。
まとめ
受け口矯正には年齢制限はなく、大人からでも治療を始めることが可能です。
しかし、年齢を重ねると共に歯周病や骨密度の低下、持病などのリスクも考慮する必要があります。
受け口の状態や年齢、予算などを考慮し、歯科医師と相談しながら治療法を選択することが大切です。
当院では、受け口に関するご相談をいつでも受け付けております。
矯正治療に関する疑問や不安、費用についてなど、どんな些細なことでも構いません。ぜひお気軽にご相談ください。
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