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ブログ

投稿日:2023.9.1

出っ歯はドライマウスになりやすい?

札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます。
出っ歯の方で「何だか口が乾くな」「何だか口内が気持ち悪い」「口臭がある気がする…」
などといったお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?もしかしたら、それは『ドライマウス』かもしれません!
乾きは感じるけれど特に支障はない、と思われる方もいるかもしれませんが、実は多くのデメリットをもたらす症状のため気をつけなければなりません。
今回は、出っ歯とドライマウスについてお話していきます。

ドライマウスとは?

近年増加してきている現代病のうちの1つで、その名の通り「お口が乾燥する」ことをいいます。

『口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)』とも呼ばれ、男性に比べて女性に多く見られる症状です。
乾いているから病気、というわけではなく、何か原因があって現れる症状だと思っていただくとよいでしょう。
主に全身疾患や生活習慣が関係しているといわれています。

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ドライマウスによって起こる症状

お口の乾き以外にも、以下のような症状を感じるようになります。

・口内が乾く感じがある
・お口がネバついている気がする
・舌がピリピリする
・口臭がきつくなる
・乾いた食べ物が食べにくい
・食べ物を上手く飲み込めない

また唾液の自浄作用や緩衝作用、殺菌作用などによりもたらされるメリットを得ることができず、虫歯や風邪・インフルエンザといった感染症にもかかりやすくなります。
さらに口内炎ができやすくなったり、摂食嚥下障害が生じて誤嚥性肺炎の危険性も高まるとされています。

あなたは大丈夫?ドライマウスのセルフチェック

この項では、気になる症状がドライマウスなのかどうかセルフチェックできる質問をご用意しています。
ぜひ皆様も確認してみてくださいね。

□3ヶ月以上お口の乾燥が続いている
□口内がネバつく
□口臭が気になる
□乾いた食べ物が飲み込みにくい、または水分がないと食べられない
□お口の粘膜や舌に痛みを感じる

□口内が乾いて話しづらい
□夜間に喉が渇いて起きてしまう
□水を頻繁に飲んでいる
□病気ではないのに顎の下が腫れている
□味が薄いと感じる
□きちんと歯磨きをしているのに虫歯ができる

もし上記の項目のうち2つ以上に当てはまるようであれば、残念ながらドライマウスかもしれません。
当てはまるという方は、決してそのままにして置かずすぐに対処することが大切です。
歯科医院で相談してみたり、ご自分でできる対策をしてみてください。
具体的な対策については後ほどご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。

なぜドライマウスになるの?

口内が乾く原因として考えられるのは、次の5つです。

①口呼吸
私たちは、鼻から吸って鼻から吐くという『鼻呼吸』をしています。
しかしアレルギー性鼻炎で鼻づまりがあったり、日常的にお口を開いている癖などが原因で『口呼吸』になってしまうことがあるのです。
通常は無意識のうちに唾液が分泌され、お口を閉じていることで口内は潤った状態を保つことができます。
ところが口呼吸をしていると、せっかく分泌された唾液が蒸発して乾燥してしまうのです。

②ストレス
ストレスや緊張状態にある時は、交感神経が優位になります。
交感神経には唾液の分泌を抑制する働きがあるため、乾きを感じやすくなります。

③薬の副作用
服用している薬の影響で生じることもあります。
血圧を下げるお薬や、抗うつ剤などを服用されている方に見られる傾向があるでしょう。

④加齢・咀嚼力の低下
年齢を重ねると身体の筋肉が衰えていくように、お口周りの筋力も低下します。
そのため噛む力も弱くなり、唾液の量が少なくなってしまうのです。
唾液は噛むことによって唾液腺に刺激が加わり分泌されるため、噛む力が弱まると口内の乾燥の原因となってしまいます。

⑤病気の影響
様々な病気により現れる症状の1つとして、お口の乾燥があります。
例えば、腎不全・シェーグレン症候群・更年期障害・脳卒中・糖尿病などです。

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出っ歯だとドライマウスになるって本当?

出っ歯は『上顎前突(じょうがくぜんとつ)』とも呼ばれ、上の歯が前方に大きく出ている状態をさします。
結論からお伝えすると、出っ歯とドライマウスは関係しています。
前歯が出ていることにより無意識のうちにお口を閉じにくくなり、口呼吸になってしまう傾向が高いからです。

もしかしたらドライマウスかもしれないと思ったら

もしドライマウスの疑いがあるのであれば、早めに対処する必要があります。
ご自分でできる対策は、以下の通りです。

①出っ歯を治す
出っ歯のために口が開いてしまうことが原因であれば、矯正治療をすることで改善が見込めます。
歯を内側に引っ込めることにより、お口をきちんと閉じられるようになるからです。

②口呼吸ではなく鼻呼吸をする
口呼吸に心当たりのある場合は、鼻呼吸をするようにしましょう。

③よく噛んで食べる
唾液の分泌を促すために、1口30回を目安によく噛むように心がけてください。
噛みごたえのあるものなどを積極的に摂るのもおすすめです。

④こまめに水分補給をする
1度にたくさん飲むのではなく、ちょこちょことこまめに水分補給をしましょう。
ジュースやお茶などではなく、お水がおすすめです。
利尿作用のある飲み物は逆効果になってしまうため、注意してください。

⑤喫煙・飲酒・カフェイン摂取を控える
喫煙は交感神経に影響して、唾液の分泌を抑える作用があります。
また利尿作用のあるアルコールやカフェインは、身体の水分量が不足しがちになるため、お口の乾きに繋がります。
摂取の多い方は、量を少なくするように心がけましょう。

⑥リラックスできる時間を作る
副交感神経が優位になると、唾液の量も多くなります。1日の中でリラックスする時間を設けるように意識することも大切です。

⑦顔の筋肉を使うよう意識する
筋肉をしっかり使うようにお口を動かしながら話をしたり、歌ったりすることも有効です。

⑧唾液腺マッサージをする
唾液腺を刺激して、唾液が分泌されるように促す方法です。
一般的には『耳下腺(じかせん)』『顎下腺(がっかせん)』『舌下腺(ぜっかせん)』の3ヶ所を行います。

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簡単にできる!唾液腺マッサージの方法

こちらでは、3つの唾液腺それぞれのマッサージ法をご紹介いたします。

①耳下腺
耳たぶの前辺りにあります。指の腹を当てて、円を描くようにクルクルとマッサージしましょう。

②顎下腺
顎の下にある唾液腺です。
親指の腹で、顎の下から耳元まで押し上げるようにマッサージしてください。

③舌下腺
顎先にある唾液腺です。
両手の親指を添えて、グッと押し上げるようにしてマッサージしましょう。

どのマッサージも、場所を覚えてしまえば簡単にできます。
テレビを見ている時間や、ちょっとした隙間時間に行うことで、唾液の分泌を促すことが可能です。ぜひ試してみてくださいね。
もし「やってみたけど、よくわからない」「あっているのか心配」という方がいらしたら、歯科医院で聞いてみると教えてもらえると思いますよ。

唾液腺マッサージ 唾液

出っ歯でお口も乾くという方はご相談ください

今回は、出っ歯とドライマウスの関係についてお話しました。

出っ歯は見た目だけではなく、様々なデメリットのある歯並びですが、その1つに「口呼吸になりやすい」というものがあります。
口呼吸は、色々なお口のトラブルに繋がっているため、放置したままでいることは大変危険です。
もし出っ歯でお口の乾きも感じているのであれば、そのお悩みは歯列矯正をすることで改善できるかもしれません。
心当たりのある方は、ぜひ札幌キュア矯正歯科までご相談くださいね。
ドライマウスなのかどうかはもちろん、矯正治療についても詳しくご説明させていただきます。どうぞ気軽にお声がけください。
ご一読いただき、ありがとうございました。

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