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投稿日:2023.6.19

出っ歯はドライマウスを引き起こす?歯並びとお口の乾燥の関係性

札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます!

口の中が乾燥してしまう症状を「ドライマウス」と呼び、この症状によって様々な問題が生じる可能性があります。
ドライマウスの原因は多岐に渡りますが、歯並びが出っ歯であることが関与することがあります。
なぜ、出っ歯だと口の中が乾きやすくなってしまうのでしょうか?

今回は、出っ歯だとドライマウスになりやすいのかという内容について詳しくご紹介します。

ドライマウス(口腔乾燥症)とは

口の中の唾液が少なくなり、乾燥する症状のことを「ドライマウス」または「口腔乾燥症」と呼びます。
ドライマウスの原因は多岐にわたります。加齢による唾液腺の機能の低下や、
薬剤の副作用、精神的なストレスや緊張状態なども唾液を減少させる原因となります。
シェーグレン症候群などの自己免疫疾患や糖尿病などの全身疾患も、口の中の乾燥を引き起こすことがあります。
さらに、喫煙やアルコールの摂取、口呼吸などの生活習慣も原因となることがあります。

ドライマウスと出っ歯の関係性

札幌 歯列矯正

出っ歯や開咬など、常に唇を閉じることが難しい不正咬合がある方は口呼吸になりやすく、ドライマウスが発生するリスクが高まります。
出っ歯は上の前歯が前方に出ているため、口を閉じるときに上の前歯が唇に引っかかりやすいことや、
前に突き出た歯が唇を前に押すため、口を閉じている状態を維持しようとすると疲れやすくなります。
そのため、唇を閉じる筋肉が衰えていき、知らず知らずのうちに口が開いたままになることで、口の中の唾液が減少します。

ドライマウスの症状

ドライマウスの原因が、喫煙や飲酒によるもの、
あるいは精神的な緊張によるものであれば、その症状は一時的なものかもしれません。
症状が長期間続いている場合には、早めに病院で診てもらいましょう。

以下のチェックリストをもとに、当てはまる点を確認してみましょう。

 

【ドライマウスのセルフチェック】
①舌が乾く
②口臭が強くなる
③舌が痛い
④口呼吸をしてしまう
⑤乾燥で喋りづらい
⑥口の中に粘り気がある
⑦食べ物を飲み込みずらい
⑧味覚が鈍くなる

ドライマウスによるお口のトラブル

ドライマウスは食事を楽しめなくなったり、会話が不快になったりするなど
日常生活に不快な症状を与えるだけでなく、口腔内の健康にも悪影響を与える可能性があります。
以下の症状が継続する場合は注意が必要です。

①舌の痛み
常に舌が乾く感覚を感じることが多くなります。
唇の端や舌の縁に痛みや炎症が生じることがあり、他にもヒリヒリするような感覚が現れる場合もあります。

②口臭が強くなる

札幌 歯列矯正

唾液のお口の中の汚れを洗い流す作用や、細菌の増殖を抑える作用が口臭を抑える働きをします。
しかし、唾液の流れが滞ると、口の中に細菌が増殖しやすくなり、結果的に口臭が強くなります。

③唾液がネバネバしている
口の中は、常に唾液が流れており、サラサラとした唾液の状態が理想的です。
口の中がネバネバしている状態は、口の中の水分量が不足している証拠です。
また、糸をひくような粘り気を感じることもあります。

④虫歯や歯周病になりやすい

札幌 歯列矯正

唾液の分泌量が不足すると、汚れや細菌から歯を守る作用や、歯の再石灰化を促す作用、
さらに、口の中のPhバランスを保つ作用が薄れてしまいます。
その結果、口の中の細菌が増殖しやすくなり、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

⑤舌や口の中の粘膜の抵抗力が落ちる
唾液の分泌量が減り、乾燥状態が続くと、舌や口内の粘膜が十分に保護されず、
食べ物や入れ歯で、舌や粘膜に傷や口内炎ができやすくなります。

⑥食事の味を感じにくくなる
食事の際も唾液が少ないことで、味が変わったように感じることや、食事が美味しくないと感じることがあります。

⑦滑舌がしづらい
口の中が乾燥すると、発音に支障をきたす可能性があります。
口の中の保湿が十分でないと、舌がもつれて、滑舌が悪くなることがあります。

出っ歯の治療方法

◎歯列矯正

札幌 矯正歯科

出っ歯が原因で口呼吸が習慣になっている場合、口呼吸によって口腔内の唾液が不足しやすくなります。
歯並びによる口呼吸が原因になっている場合、矯正治療で歯並びを改善することで、口呼吸やドライマウスを改善できることがあります。

歯列矯正にはワイヤー矯正やマウスピース型矯正などの治療方法があり、その方の症状やライフスタイルに合った治療方法で治療をすることが可能です。
歯並びが気になる場合は、一度歯科医院でご相談されることをおすすめします。
当院のワイヤー矯正、マウスピース型矯正については下記のページを参考にご覧ください。

ワイヤー矯正

マウスピース型矯正

 

◎口腔筋機能療法(MFT)
出っ歯の場合、突出した歯の影響で口が閉じづらくなることがあります。
口が開いたままの状態が続くと、唇や舌の筋肉が衰えてしまいます。
このような筋肉機能の低下を改善する方法として、口腔筋機能療法(MFT)を受けることがおすすめです。
MFTは唇を閉じる筋肉を回復させ、舌を正しい位置に戻します。
これにより、口呼吸が改善しドライマウスを防ぐ効果が期待できます。


ドライマウスの予防と対策

ドライマウスの原因は一つではありません。
「もしかしたらドライマウスかもしれない」と心当たりを感じることがある場合には日常生活の習慣を見直し、
ご自身が取り入れやすいものを試してみると良いかもしれません。

以下、自分でできる対処法をご紹介します。

①喫煙を控える
喫煙は唾液の分泌量を減らし、歯ぐきの抵抗力を弱くします。
生活習慣病も引き起こす要因となるため、できるだけ控えた方が良いでしょう。

②アルコール、カフェインを控える
アルコールやカフェインを含む飲み物は利尿作用があり十分な水分補給になりません。
水分補給には基本的に水やノンカフェインの飲み物がおすすめです。

③鼻呼吸を心がける
口を閉じて鼻で呼吸することで口内の水分の蒸発を防ぎます。また、風邪を引きにくくなるメリットもあります。

④よく噛んで食事をする
食事の咀嚼回数が増えると口周りの筋肉も鍛えられ口呼吸になりにくくなります。
また、顎の成長も助けるため、歯並びの悪化を抑えることも期待されます。

⑤水分補給を心がける
体内の脱水にも注意が必要です。
カフェインやアルコールは利尿作用があるため体内の水分を排出しやすくなります。
そのため、お水やノンカフェインのお茶などを飲むことをおすすめします。

⑥口の中を保湿する
口の中の渇きを感じた時にはお茶やお水を口に含み潤すようにしましょう。
また、乾燥した部屋の中にいる時には、特に寝る時に加湿器を使うこともおすすめです。

⑦ガムを噛む
ガムを噛むことで唾液の分泌を促すことができます。

最後に

出っ歯は口が閉じにくくなるため、口呼吸をする頻度が増え、口の中が乾燥しやすくなります。
この状態が続くと、乾燥に伴う虫歯や歯周病のリスクや、口臭の悪化など、口腔トラブルのリスクも増加します。
ドライマウスの原因としては口呼吸のほかに、喫煙やアルコール飲酒などの生活習慣も関係しています。
生活習慣を見直し、早めに対策をとることで、健康な口腔環境を保つことができます。

また、出っ歯の他にも開咬や受け口などの不正咬合も口呼吸が習慣化する要因となり得るため
歯並びの乱れがある方は一度矯正治療を検討してみてはいかがでしょうか。
歯並びに関するお悩みや矯正治療についてご検討中の方は、ぜひ当院にご相談ください。

札幌 矯正歯科

ご一読いただき、ありがとうございました☆

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