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投稿日:2025.4.1

マウスピース矯正によって頭痛が起こるタイミングとは

「マウスピース矯正を始めたら、なんだか頭痛がするようになった」
「新しいマウスピースに変えたタイミングで頭が痛いけど、これって大丈夫?」
治療を進める中で、このような頭痛の悩みを抱える方がいらっしゃるかもしれません。
歯並びを整えるための過程とはいえ、予期せぬ痛みは心配になりますよね。

この記事では、マウスピース矯正中に頭痛が起こりやすいタイミングや原因、対処法について解説します。

マウスピース矯正と頭痛の関係性

マウスピース矯正と頭痛
そもそも、なぜマウスピース矯正で頭痛が起こることがあるのでしょうか?
マウスピース矯正で頭痛が起こる主な原因は以下の3つが考えられます。

①歯の移動に伴う圧力

マウスピース矯正は、歯を少しずつ動かしていく治療法です。
歯が動く際は、歯の根元とそれを支える骨の間にある薄い膜(歯根膜)に力がかかります。
この力が刺激となって歯が締め付けられるような圧迫感や、浮いたような鈍い痛みを感じることがあります。

この歯の痛みや違和感が頭痛として感じられることがあります。
特に新しいマウスピースに交換してから数時間後~3日程度のタイミングで現れやすいです。
通常は徐々に和らぐ傾向にありますが、持続的な圧力が頭部の筋肉に影響を与えてしまうと、
筋肉がこわばることによる頭痛も誘発する可能性があります。

②噛み合わせの変化

歯並びが変わると、噛み合わせも変化します。
体が新しい噛み合わせに適応する過程で、顎の関節や顔周りの筋肉に一時的な負担がかかり、筋肉が緊張して頭痛を引き起こす可能性があります。

③無意識の食いしばりや緊張

歯ぎしり
マウスピースがお口の中にあることに慣れないうちは無意識に歯を食いしばったり、顎周りの筋肉が緊張したりすることがあります。
この持続的な筋肉の緊張も頭痛の原因となるでしょう。

精神的なストレスや不安

矯正治療は歯並びを改善するための取り組みですが、日常生活には変化が伴います。

  • マウスピース装着時の違和感
  • 食事や歯磨きの際の着脱の手間
  • 治療期間に対する漠然とした心配

このような小さなストレスが積み重なり、心身が緊張状態になることで頭痛を引き起こすことがあります。
特に矯正開始直後や治療が長くかかっていると感じるタイミングでは、精神的な負担が頭痛につながることもあります。
ただし、マウスピース矯正を受けているすべての人に頭痛が起こるわけではありません。
痛みの感じ方や体の反応には個人差が大きいことを覚えておきましょう。

マウスピース矯正で頭痛が起こりやすい主なタイミング

ここでは、マウスピース矯正中に頭痛を感じやすいとされるタイミングについて見ていきましょう。
ご自身の状況と照らし合わせてみてください。

矯正開始直後

マウスピース矯正をスタートしたばかりのタイミングは、体が新しい状況に適応しようとしている時期です。
初めてマウスピースを装着すると、歯や顎にこれまで経験したことのない力が加わります。
この矯正力による刺激やマウスピースがお口の中にあることへの慣れなさが、顎周りの筋肉を無意識に緊張させ、結果として頭痛を引き起こすことがあります。

ただし、マウスピースに慣れる数日から1週間程度で、頭痛は和らいでいくことがほとんどでしょう。

新しいマウスピースに交換したとき

マウスピース矯正
マウスピース矯正は、通常1〜2週間ごとに少しずつ形の違うマウスピースに交換し、段階的に歯を動かしていきます。
新しいマウスピースは、次の段階へ歯を移動させるため、意図的にやや強めの矯正力がかかるように設計されています。
そのため、マウスピースを交換した直後の数日間は、歯や顎にかかる圧力が一時的に増し、それが頭痛の原因となることがあります。

歯を大きく動かす段階に入ったとき

治療計画の中には、抜歯後のスペースを閉じる際や歯列全体の位置を大きく変える際など、歯を比較的大きく移動させることがあります。
このような「歯を大きく動かす段階にはいったとき」は、通常よりも強めの矯正力をかける必要があり、
歯根膜への刺激が増加したり、噛み合わせの変化が大きくなることで顎や筋肉への負担が増したりする可能性があります。
治療が計画通り進んでいる証拠ではありますが、体への負担が増す可能性があるタイミングであることを理解しておくと良いでしょう。

マウスピースの装着を再開したとき

旅行や体調不良などで一時的に装着を中断した後、矯正を再開するタイミングで頭痛を感じることがあります。
中断期間中に歯が少し元の位置に戻ろうとしていたため、マウスピースを再装着した際に強い圧迫感や痛み、それに伴う頭痛を感じることがあるのです。
中断期間が長ければ長いほど、この可能性は高まる傾向にあります。

マウスピース矯正による頭痛への対処法

では、実際にマウスピース矯正中に頭痛を感じた場合、どのように対処すればよいのでしょうか?いくつかの方法をご紹介します。

まずは様子を見る

矯正開始直後や新しいマウスピースに交換した直後の軽い頭痛は、体が変化に適応しようとしている一時的な反応であることが多いです。
痛みが我慢できる程度で日常生活に大きな支障がなければ、まずは2〜3日程度、状況を見守りましょう。
体が慣れるにつれて自然に和らいでいくことがほとんどです。

鎮痛剤の服用する

鎮痛剤
痛みが辛い場合は、一時的に市販の鎮痛剤を使用することも有効です。
しかし、これはあくまで対症療法。自己判断せず、どの鎮痛剤が適切か、服用のタイミングなど歯科医師に相談しましょう。

顎周りのマッサージやストレッチを行う

顎周り
噛み合わせの変化や筋肉の緊張が原因と考えられる頭痛には、セルフケアが有効な場合があります。
マウスピースを外しているタイミングでマッサージやストレッチを試してみましょう。リラックスして、ゆっくり丁寧に行うのがポイントです。

ただし、痛みを感じる場合はすぐに中止し、強い痛みや顎関節の異常がある場合は必ず歯科医師に相談してください。

装着時間を守る

マウスピース矯正は、1日20~22時間以上の装着時間を守ることが前提です。
装着時間が不足したり、不規則になったりすると歯が計画通りに動かないだけでなく、歯や顎にかかる力が不安定になり、頭痛を引き起こす可能性があります。
食事や歯磨きの時間以外は基本的に装着し、自己判断で外す時間を長くしないことが頭痛予防につながります。

こんな頭痛は要注意!歯科医に相談すべきケース

マウスピース矯正中の頭痛の多くは一時的なものですが、中には注意が必要なケースもあります。
以下のような症状が見られる場合は、「矯正だから仕方ない」と自己判断せず、早めに担当の歯科医師へ相談しましょう。

痛みが非常に強い、または長期間続く場合

日常生活に支障が出るほどの激しい痛みや、新しいマウスピースに交換してから1週間以上経っても全く軽減しない、むしろ悪化するような痛みがある場合は注意が必要です。
マウスピースが合っていない、噛み合わせに問題が生じている、あるいは他の歯科的な問題(虫歯など)が原因かもしれません。

市販の鎮痛剤が効かない場合

鎮痛剤を服用しても痛みが改善しない場合は、マウスピース矯正だけが原因でない可能性があります。

頭痛以外の症状がある場合

頭痛だけでなく、以下のような症状を伴う場合は特に注意が必要です。

  • 吐き気、嘔吐、めまい、ふらつき
  • 視界のかすみ、二重に見えるなどの視覚異常
  • 手足のしびれ、麻痺、ろれつが回らない
  • 顎関節の強い痛み、口が開けにくい、カクカク音がひどい
  • 歯茎の著しい腫れや出血
  • これまでに経験したことのない突発的で激しい頭痛

これらの症状は、神経系の異常や脳血管障害など、より深刻な問題である可能性があります。すぐに歯科医師に連絡し、指示を仰いでください。

まとめ

マウスピース矯正中に頭痛が起こる主な原因は、歯の移動に伴う圧力、噛み合わせの変化による筋肉への影響、精神的なストレスなどです。
特に矯正開始直後や新しいマウスピースに交換したタイミングで感じやすいですが、多くは一時的なものです。
軽い頭痛であれば少し様子を見たり、セルフケアを試したりすることもできますが、痛みが強い、長引くといった場合は、必ず担当の歯科医師に相談しましょう。
当院では、患者さまとしっかりと話し合い、頭痛など治療中に気になる点についてご理解いただけるよう努めております。
矯正に関するご相談は随時受け付けておりますので、マウスピース矯正に関心をお持ちでしたら、どうぞお気軽にお声がけください。

 

ご一読いただき、ありがとうございました☆

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