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ブログ

投稿日:2022.12.19

すきっ歯を治したい方へ

こんにちは。札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます!
「歯と歯のすき間があいている」「歯に食べ物が詰まりやすい」などの歯と歯の間にある“すき間”が気になることはないでしょうか?
今回は、「すきっ歯」の原因やデメリット、具体的な治療方法についてお伝えします。

すきっ歯(空隙歯列)とは

「すきっ歯」は、歯と歯の間に空隙がある歯並びの状態で、歯科では「空隙歯列(くうげきしれつ)」と呼ばれている不正咬合です。
通常、隣り合った歯同士は密着しており、わずかなすき間しかありません。
すきっ歯は、歯の不足や歯のサイズが小さいことや、歯ぎしり、舌の癖などの習慣が原因となってすきっ歯になることがあります。
「すきっ歯」は見た目の影響だけでなく、噛み合わせや発音にも問題があることや、虫歯や歯周病のリスクにも影響を与える可能性があります。
お口の中の状態や患者様の希望、歯科医の判断によって治療方法は異なります。
矯正治療や、ブリッジなどの補綴治療がありますが、患者様の症状や、ライフスタイルに合った方法で具体的な治療方法を決定します。

札幌 歯列矯正

すきっ歯になる原因は?

すきっ歯は、生まれつき親からの遺伝による先天的な要因と、習慣や癖が引き起こす後天的な要因で引き起こされます。
また、両方の要因が関係している場合もあり、人によって個人差があります。
特に歯の本数や大きさ、形状、顎の骨格は、遺伝が影響する可能性が高いです。
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⒈歯の本数が生まれつき不足している

歯の本数が生まれつき足りず、すき間ができてしまうことがあります。
親知らず以外の永久歯は全部で28本ありますが、歯が本来あるはずの数よりも欠如している場合、欠如している歯を「先天性欠如歯」と呼びます。
先天性欠如歯がある場合、乳歯が抜けた後スペースがあいてしまうため、歯並びのバランスが崩れて、隣の歯が倒れてくるリスクや噛み合う対合の歯が伸びてくるリスクがあります。
歯並びの問題が起こる前に早めに適切な対処を受けた方が良いでしょう。
先天性欠如歯は歯科医院にて歯科検診やレントゲン検査で調べることができます。
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⒉顎に対して歯の大きさが小さい

顎の大きさに対して、歯のサイズが小さい場合、すき間が開きやすくなります。
平均的な歯の大きさよりも小さい「矮小歯(わいしょうし)」は遺伝的な要因で生えてくる場合がほとんどです。
矮小歯は、前歯の側切歯(2番目の歯)や、親知らずの歯に見られることが多い傾向があります。
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⒊噛み合わせの影響

噛み合わせの問題によって、歯が移動して位置が変わることで、歯と歯の間に隙間が生じてしまうことがあります。
深い噛み合わせの場合、下の歯が上の歯を突き上げて噛むため、上の歯にすき間ができやすくなります。
奥歯に力が強くかかり、歯がすり減ってしまったり、顎関節症を起こしてしまったりと、すきっ歯の他にも様々なトラブルが起こりやすくなります。
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⒋歯の欠損

歯が抜けてしまうと周囲の歯が、抜けてしまったスペースに傾いて倒れることがあります。
これによって、歯並びが乱れ、すきっ歯が起こりやすくなります。
歯を失う原因は、外傷や虫歯、歯周病などです。
抜歯した歯を治療せずに放置した場合も同様に注意が必要です。
歯の欠損部分には舌が突出しやすくなるため、歯並びを悪化させる舌癖も起こりやすくなります。
札幌 歯列矯正

⒌歯並びに影響がある癖

舌先が歯に当たる癖や、歯ぎしりが、無意識に習慣になっている場合は、過剰に圧力を歯にかけ続けてしまうため、徐々に歯間のすき間を広げてしまいます。
舌癖や歯ぎしりは矯正治療後の、歯並びの後戻りにも影響があるため、早めに改善させた方が良いでしょう。
無意識 習慣 札幌 歯列矯正

⒍虫歯や歯周病の影響

虫歯が悪化すると、歯が溶けて欠けたり折れたりすることがあるため、隣接の歯が動きやすくなり、すきっ歯が生じることがあります。
また、歯周病が悪化すると、歯周組織が破壊され、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けるため歯がグラグラと揺れて歯の位置が移動しやすくなります。
また、この歯槽骨の吸収に伴って歯ぐきが下がりすき間が広がります。
一度歯周病で歯槽骨が吸収してしまうと元の状態には戻らないため、悪化する前に予防することが大切です。
虫歯 札幌 歯列矯正

すきっ歯が引き起こすデメリット

すきっ歯は、口元の見た目に影響を与えるだけでなく、発音や噛み合わせの問題を引き起こす可能性があり、口臭や歯周病、虫歯のリスクも高くなります。
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1.口元のコンプレックス

海外ではすきっ歯が好まれている国もありますが、日本ではあまり良いイメージがありません。
前歯にすき間が開いていると、口元が気になって思い切り笑うことをためらう方や、コンプレックスを感じる方が多くいらっしゃいます。
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2.虫歯や歯周病のリスク

歯と歯の間のすき間には歯垢や歯石、食べかすがたまりやすく、広くあいたすき間に歯ブラシでの十分なセルフケアが行いにくいため、歯周病や虫歯の原因になることがあります。
また、口臭が強くなることもあります。
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3.噛み合わせの悪化

すきっ歯があると、噛み合わせに問題が生じることがあります。
噛み合わせのバランスが不均等になり、一部の歯に強い力が加わることで、歯がすり減ったり、歯ぐきに炎症が起こるなどの咬合性外傷のリスクが高まることがあります。
また、顎にも負担が加わることで顎関節症を引き起こすこともあります。
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4.発音しにくい

すきっ歯は、歯の間から空気が漏れて発音が不明瞭になることがあります。
また、舌がすき間に当たると「サ行」の音が発音しにくい傾向があります。
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すきっ歯の治療方法

すきっ歯の治療には、主に2つの方法があります。
「補綴治療」と「矯正治療」です。それぞれの治療の特徴やメリット・デメリットについてご説明します。
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補綴治療

補綴治療(ほてつちりょう)とは、被せ物や詰め物をして歯と歯の隙間を改善する治療方法です。
矯正治療と比較して短期間で改善できるメリットがありますが、隣接の歯を削って被せ物をする必要があり、被せる歯が健康な状態であっても削らなければいけないということや、被せる歯に負担がかかるというデメリットがあります。
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矯正治療

①ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は一般的によく知られている歯列矯正で、適応症例が多く軽度から重度の症例を治療することができます。
ブラケット装置を歯に装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす治療方法です。
歯の表側に装置を装着する「表側矯正」や、裏側に装置を装着する「裏側矯正」などがワイヤー矯正になります。
部分矯正や、前歯だけ装置を裏側に装着するハーフリンガル矯正など、患者様の症状や要望にも幅広く対応することができます。
ワイヤー矯正についての詳細はこちらも併せてお読みください。
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②マウスピース矯正

マウスピース矯正は、人気が高い矯正装置です。
目立ちにくい透明のマウスピースをお口の中に装着して歯を動かしていく方法です。近年では治療の流れもデジタル化しており、事前に治療のシミュレーションを見ることもできます。
ワイヤー矯正と比較して目立ちにくく、取り外しができることから、食事がしやすいことやお口の中の清掃をしやすいことがメリットです。
ただし、ご自身で取り扱いを管理する必要があり、少しずつ歯を動かすため、治療期間が長くなることや、重度の症例には適応できない場合があります。
マウスピース矯正の詳細はこちらからご確認できます。ぜひ一度ご覧になってみてください。
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まとめ

すきっ歯は審美性の問題だけでなく、すき間の清掃性が悪くなりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高くなる可能性があります。
すきっ歯は、矯正治療や補綴治療で被せ物を入れることで改善することができます。それぞれの治療の特徴やメリット・デメリットを理解した上で、患者様の症状やご要望に合った適切な治療方法を選択することが大切です。
当院では無料カウンセリングにて矯正相談を行っています。
歯並びで気になるところがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
ご一読いただき、ありがとうございました。

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