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ブログ

投稿日:2023.5.10

歯並びやお口の健康は体の健康にも影響する?

こんにちは、札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます。

みなさんは、お口の中が健康であることが全身の健康に深く関わっていることをご存知でしょうか?
虫歯や歯周病は口の中だけの問題と見られがちですが、特に歯周病は、さまざまな全身疾患と関係があることがわかっています。

この記事では、なぜお口の健康が全身の健康に影響を与えるのか、その原因と具体的な予防方法について詳しく解説していきます。

お口のトラブルと全身疾患の関係性

近年では、虫歯や歯周病などの口腔疾患は、単に口の中の問題にとどまらず、心血管疾患や糖尿病、
さらには呼吸器疾患など、さまざまな全身疾患のリスクを高める可能性があることがわかっています。
以下にお口のトラブルと全身疾患の関連性についてご説明します。

糖尿病

糖尿病と歯周病は互いに影響し合う関係にあります。
歯ぐきから侵入した歯周病菌は毒素を出し、この毒素が血糖値を下げるインスリンの働きを阻害し、糖尿病の症状を悪化させるとされています。
また、歯ぐきの炎症がインスリン抵抗性を悪化させることで、糖尿病の管理が難しくなることがあります。
糖尿病の治療を行うと歯周病の症状が緩和されることや、歯周病の治療によって糖尿病が改善することも報告されています。
糖尿病患者は免疫力が低下しているため、歯周病にかかりやすくなり、その結果、さらに糖尿病が悪化するという悪循環に陥りやすいです。

心疾患

動脈硬化や動脈が詰まることで発症する狭心症や心筋梗塞は、重篤な症状を引き起こします。
動脈硬化は、食事の偏りや運動不足、ストレスなどの生活習慣が主な原因とされてきましたが、
近年の研究で歯周病も動脈硬化の原因となることが分かっています。
歯周病の原因菌により、動脈硬化を誘導する物質が放出され、血管内にプラーク(脂肪性の沈着物)が生じて血管内が狭くなります。
さらに、プラークが剥がれ落ちて血栓(血の塊)ができると、動脈硬化が進行し、すぐに血管が詰まるか、
血管の細い部分で詰まることで心疾患に繋がることが指摘されています。

肺炎

喉 気管

食べ物をうまく飲み込めず、誤って気管や肺に入ってしまうことがあります。
これを誤嚥(ごえん)と呼びます。このとき、気管や肺に歯周病菌が入り込み、肺炎を引き起こしてしまうことがあります。
特に嚥下機能が低下している高齢者は、このような誤嚥性肺炎を起こしやすく、誤嚥性肺炎から歯周病菌が多く検出されていることがわかっています。

脳梗塞

血管内に歯周病菌が侵入すると、動脈硬化が生じやすくなります。そのため、心筋梗塞と同様に、脳梗塞のリスクも高まると言われています。
コレステロール値や中性脂肪の数値、また血圧の高い人は動脈硬化のリスクが高いと言われているため、特に歯周病に注意する必要があります。

妊娠中にもお口のトラブルに要注意

札幌 矯正

妊娠すると体調が変化し、体内のホルモンバランスも乱れます。
このホルモンバランスの乱れにより、歯ぐきが腫れやすくなり、歯周病になりやすくなると言われています。
妊娠中のお母さんの健康はお腹の中の赤ちゃんにも影響するため、特に注意が必要です。
歯周病が悪化すると、歯周病菌が出す毒素の影響で早産や低体重児出産のリスクが高まることが指摘されています。
そのため、妊娠中は歯周病の予防と管理が非常に重要です。
矯正治療と歯周病について、詳しくはこちらの記事も併せて参考にしてみてください。

虫歯や歯周病を予防する方法

①毎日のセルフケア

札幌 矯正治療

正しい口腔ケアを習慣づけることで、プラークや歯石の蓄積を防ぎ、虫歯や歯周病のリスクを減少させることができます。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することがおすすめです。
また、歯科医院では歯科衛生士から口腔ケアのアドバイスを受けることもできます。
お困りのことがある場合には、一度相談を受けることもおすすめです。

②歯並びの乱れを改善する

歯並びが乱れると、毎日のブラッシングが難しくなり、お口の中に汚れが残りやすくなるため虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また、歯並びの悪さから、お口が開きやすくなり、口呼吸が癖になることで口の中が乾燥して虫歯や歯周病が悪化しやすくなります。
歯並びを改善することで、このような問題点を解消することができるため、結果的に虫歯や歯周病の予防に繋がります。
歯並びの状態は人それぞれ異なり年齢や症状によって治療方法も異なります。
歯科医師に相談し、自分に合った改善方法を検討することが重要です。

③定期的な歯科検診を受ける

定期的に歯科医師の診察を受けることで、早期に口腔内の問題を発見し、適切な治療を受けることができます。
少なくとも1年に一度は歯科検診を受けることが理想です。

④定期クリーニングを受ける

札幌 矯正

歯の治療後や矯正治療の後には、歯科医院で定期的なクリーニングを受けることで、お口の健康を維持することができます。
歯ブラシでは取れない歯垢や歯石、着色を除去することができるため、長期的に汚れがたまりにくい口腔環境にすることが可能です。

お口と体の健康を保つために大切なこと

①良く噛んで食べる

良く噛んで食べることには様々なメリットがあります。消化を助けることはもちろんですが、唾液の分泌が促され、
唾液の自浄作用や抗菌作用が働き、汚れを洗い流してくれます。
また、成長期の子どもさんは顎の発達を促し、歯並びの乱れを予防することに繋がります。
口周りの表情筋を鍛えることにも役立ち、小顔効果も期待できます。

②栄養バランスの取れた食生活

手軽に食べられる食事には、体の調子を整えるミネラルやビタミン、食物繊維などが不足してしまうことがあります。
また、甘いものを長時間だらだら食べていると、虫歯のリスクを高め、太りやすくなります。
偏った食事は体の免疫機能を下げてしまうため、歯ぐきの炎症や、体の不調を招きます。

そのため、栄養バランスに配慮した食生活を心がけることも大切です。

③禁煙

札幌 歯列矯正

喫煙の煙は、発癌性物質を含むことが指摘されていますが、たばこに含まれているニコチンは免疫機能を低下させ、体の抵抗力が弱くなります。
また、歯茎の血流を悪くして、歯周病のリスクも高めます。歯周病が進行しても炎症や腫れが抑えられ、重症になってから気づくことも多くあります。
さらに、非喫煙者に比べて歯周病の治療を行っても治療の効果が得られにくい傾向があります。
喫煙を減らすことや禁煙をすることで、口腔内の健康を改善し、全身の健康にも良い影響を与えます。

④睡眠・休養

しっかりと質の良い睡眠をとり、休養を取ることは疲労やストレスを回復させ、自律神経の乱れを改善します。
近年ではスマホやテレビを長時間見ることで睡眠不足になることもあるため注意が必要です。
また、口呼吸やいびきの症状がある方は、睡眠の質が低下しやすく、口腔環境の悪化を招きます。
さらに、これが睡眠時無呼吸症候群に発展すると、さまざまな病気のリスクが増加します。
口呼吸やいびきは歯並びの悪さとも関係があるため、心当たりがある場合は一度検査を受けることをおすすめします。

最後に

お口と体の健康は切り離せない関係にあります。
生活習慣病は、食事や口内の衛生状態にも影響されます。
歯周病や虫歯が進行すると、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、日常的な口腔ケアや健康に配慮した生活習慣が重要です。
歯並びが乱れていると、歯ブラシが効果的に当たりにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まることや
噛み合わせの悪さから咀嚼機能の低下を招くこともあります。
そのため、矯正治療を受けて歯並びを整えることは、身体全体の健康を維持する手段の一つでもあります。
理想的な歯並びと口元を手に入れ、全身の健康を守りましょう。
歯並びでお困りの方は、ぜひ一度無料カウンセリングへお気軽にご相談ください。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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