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投稿日:2023.10.13

歯並びが悪いといびきが出やすいって本当?

 

こんにちは。札幌キュア矯正歯科です。

皆さんは、家族から「いびきをかいている」と指摘されたことがありますか?
「周囲に迷惑をかけているかもしれないから治したい」と悩んでいる方も多いことでしょう。
いびきを引き起こす要因はさまざまですが、その中には歯並びが影響しているケースもあります。
今回は、歯並びといびきのつながりについてお話しします。

いびき」とは?

いびき 女性 眠る

就寝時には、首周りやのどの筋肉が緩みやすくなります。
さらに、肥満や、口呼吸、舌の位置、などのさまざまな要因が重なることで気道が狭くなることがあります。
これにより、呼吸をする際に狭くなったのどを空気が通過し、その際にのどが振動して音が出ることを「いびき」と呼びます。
いびきは、眠りを浅くし、睡眠の質を低下させる原因となります。
また、騒音として家族やパートナーに不快感を与える恐れもあります。
さらに、症状が進行すると、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすリスクが高まり、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

なぜ歯並びがいびきに関係するのか?

「歯並び」が、なぜ「いびき」の発生に関連するのかということについて解説します。

①口呼吸になりやすい

鼻呼吸と口呼吸

出っ歯や受け口など、歯並びに問題があると、口を閉じることが難しいため、口で呼吸をしやすくなります。
これにより、喉の方へ舌が落ち込みやすくなり、寝ているときにいびきをかきやすくなります。
また、寝ている時に口呼吸をすると口腔内や喉に炎症が起きやすくなるため、炎症で気道が圧迫されることがあります。
歯列矯正によって歯並びを整えることで、口が閉じやすくなり、自然と鼻呼吸ができるようになり、いびきの予防に役立ちます。

②顎の発達

歯の大きさや本数に対して顎のスペースが不足していると、叢生や受け口などの歯列不正が生じます。
その結果、舌が正しい位置を保つのが難しくなり、舌の筋力が低下してしまいます。
舌が上顎にしっかり持ち上がらないことで、だらりと下がり、狭くなった気道を空気が通ることで騒音が生じるようになります。

いびきをかきやすい歯並びの特徴とは

いびきの原因に歯列不正が関係していることがあります。
具体的には、以下のような歯並びが挙げられます。

①出っ歯

出っ歯 上顎前突

上の顎や前歯が突出している出っ歯の状態は、上下の噛み合わせに隙間があり、上の唇が突出した歯に持ち上げられて、
口を閉じることが困難になります。これにより口呼吸が習慣化して、いびきが起こりやすくなります。

②開咬(前歯が閉じない噛み合わせ)

開咬 噛み合わせ

開咬の人は口呼吸が習慣になりやすく、寝ているときも口が開きがちです。これによって空気の経路が限られることがあります。

③受け口

受け口 反対咬合

受け口の人は、下顎が前に出るため、気道の形状が変わりやすく、空気の通り道が狭くなることがあります。
また、受け口の原因に多い舌が正しい位置(上顎)に収まっていない「低位舌」になると
寝ている時に喉の方向に舌が下がりやすいため、空気の流れが妨げられることがあります。

④歯列の重なり・凸凹(叢生)

札幌 矯正歯科

歯並びが重なっている場合も、口の中のスペースが狭くなり、舌の位置が不安定になり、
気道が遮られることがあります。空気の通り道が狭くなるため、いびきが生じやすくなります。

歯並びの改善方法

歯並びが原因でいびきをかく場合、以下の改善方法が効果的です。

①歯列矯正 

矯正模型

矯正治療により出っ歯や受け口が改善され歯並びや噛み合わせが整うと、舌や顎の位置が改善され、気道の圧迫が減少することが期待されます。

②口腔筋機能療法(MFT) 

口腔筋機能療法

舌や口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングにより、口を閉じるための筋力や、舌の筋力が改善され、
正しい位置に保たれやすくなります。MFTは、特に矯正治療と併用するとより効果的です。

③外科矯正

骨格的な問題が大きく、矯正治療だけでの改善が難しい場合には、外科手術を組み合わせた矯正治療が必要になることもあります。
骨格から大きくズレている噛み合わせは、そのままにしているとさらに歯並びを悪化させる恐れがあるため、
早めの治療をおすすめします。当院の外科矯正についての詳細はこちらを参考にご覧ください。→
当院の外科矯正についてはこちらから

いびきをかくさまざまな原因

「歯並び」以外で、いびきを引き起こす原因には、以下のようなものがあります。

①肥満や体重の増加

肥満は体の他の部分だけでなく、首や喉周辺にも脂肪がつきやすいため、気道が狭まりやすくなります。

②舌や顎の位置

舌位

口を閉じた時に上顎に舌が上がってるのが正常な状態ですが、
「低位舌」といって舌が下顎に落ち、低く位置していると、睡眠中に舌が気道を狭めることがあります。

③アルコールや睡眠薬

アルコールや一部の睡眠薬は筋肉を弛緩させる作用があり、
喉周辺の筋肉も緩み、気道が狭くなることでいびきを引き起こすリスクが上がります。

④鼻づまりや鼻中隔の異常

鼻づまりがあると、自然に鼻呼吸ができなくなり、口での呼吸に頼ることが多くなります。
アレルギーや風邪が原因で一時的に鼻が詰まっている場合もあれば、鼻の内部の仕切りが曲がっている「鼻中隔湾曲症」という状態もあります。
鼻中隔湾曲症があると、鼻での呼吸がしづらくなり、いびきをかきやすくなります。

⑤加齢による影響

年齢を重ねると、体力や筋力が自然に衰え、特に舌や首周りの筋力が低下していきます。
そのため、筋力が衰えた舌が気道を塞いでしまう要因となります。

いびき予防に役立つ習慣

日常生活にいくつかの対策を取り入れることで、いびきの発生を抑えることができます。
ここでは、日常で取り入れることができるいびき予防の対策について説明します。
いびきが続いたり重症化したりする場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるため、医師に相談して適切な治療を受けるようにしましょう。

①横向きで寝る 

仰向けではなく横向きに寝ることで、気道を確保することが期待できます。

②鼻呼吸を意識する

鼻呼吸と口呼吸

口呼吸が癖になっている場合は、鼻での呼吸を意識することも大切です。
まずは口を閉じることを心がけるようにしましょう。

③サポートアイテムを活用する

睡眠テープ

口が開かないように鼻呼吸をサポートする「睡眠テープ」などもいびきの予防に効果的です。

④適切な湿度を保つ

乾燥している室内では喉に炎症が起こりやすいため、加湿器を使い、喉や鼻の乾燥を防ぐことで呼吸しやすい環境を整えることも大切です。

⑤体重管理

食生活の改善や適度な運動を行い、体重の増加を抑えるようにしましょう。

⑥生活習慣の改善  

飲酒や睡眠薬の使用は、喉の周りの筋肉を緩めていびきを悪化させるため、
飲酒を控え、十分な睡眠をとるようにしましょう。

⑦鼻炎や鼻づまりの治療

花粉症やアレルギーがあり、長期的に鼻づまりがある場合は専門医に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。
鼻中隔湾曲症がある場合は、手術が必要になることもあります。

最後に

歯並びが乱れていると気道が狭くなり、いびきが発生しやすくなる場合があります。
口呼吸や歯並びの乱れが原因でいびきに悩んでいる方には、歯列矯正や口腔筋機能療法(MFT)などの対策が効果的です。
これにより、舌や口呼吸が改善され、いびきを軽減させることが期待できます。
また、さまざまな要素が関係していびきが引き起こされています。原因を突き止め、自分に合った対策を見つけて対処することが大切です。
症状が悪化したり、深刻な場合には専門の医療機関に相談することも検討してみましょう。

歯並びの乱れにお悩みの方は、当院のカウンセリングへぜひお気軽にご相談ください。→カウンセリングのご予約
ご一読いただき、ありがとうございました。

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