投稿日:2025.11.4
抜歯してからどのくらい空ける?次回受診のベストタイミングと症状別の判断基準
目次
抜歯後、次回の来院はいつ? 基本は「1週間以降」が目安

ただし、腫れや痛みが強い場合や出血が長引く場合は、早めに受診することが大切です。
当院では、装置装着の予約やワイヤー調整の予約の1週間前に抜歯をしてもらうことが多いです。
親知らずに関しては便宜抜歯と比べて抜歯をした後に腫れや開口障害がある場合がありますので2~3週間前には抜歯を終えてもらっています。
装置を作製するのに2か月ほどお時間をいただいているので、その間に親知らずの抜歯を済まされる方が多いです。
抜歯をする時期に関しては症例によって異なりますので、歯科医師の判断に従うようお願いいたします。
ご不明点があれば、遠慮なく歯科医師や歯科衛生士にお尋ねください。
なぜ「1週間以降」?治り方の仕組みを解説
抜歯直後は「血餅」が治りのカギ
血餅は抜いた歯の穴を覆い、外からの細菌や刺激から守る「ふた」のような役割を果たしています。
この血餅が安定するまでの2〜3日間は、とてもデリケートな時期です。
強いうがいやストローの使用、喫煙、熱いお風呂などは血餅が剥がれてしまう恐れがあるため避けましょう。
もし血餅が取れてしまうと、骨が露出して「ドライソケット」という強い痛みを伴う状態になることがあります。
万が一、「ドライソケット」かも・・・と症状に心当たりがある場合は速やかに抜歯をした歯科医院へご相談ください。
ドライソケットは治癒の遅れにもつながるため、初期の過ごし方がとても大切です。
約1週間後は「粘膜が回復する時期」
この頃になると傷口が安定し、炎症のリスクも下がるため、消毒や抜糸、清掃指導などの
処置が安全かつ確実に行えるようになります。
症例や体調によってタイミングは異なる
親知らずの埋伏抜歯や、腫れ・出血が強いケース、全身疾患をお持ちの方などは
治り方に個人差が出やすく、早めのチェックが必要なこともあります。
【症状別】受診の早見表
ここでは症状別に、受診のタイミングをまとめました。
痛みや腫れの程度によって、受診のタイミングは変わります。
一般的な目安は以下のとおりです。

抜糸は何日目?消毒と経過観察のスケジュール

どのくらいで抜糸できるのか、またどの時期にチェックや薬の調整が行われるのかを知っておくと、安心して術後を過ごせます。
ここでは、抜糸までの日数の目安や経過観察の流れを解説します。
抜糸の目安は7〜10日後
抜糸の一般的な目安は、7〜10日後です。
この頃には傷口の粘膜が十分に再生しており、糸を外しても出血や痛みが起きにくくなります。
抜糸は治癒の節目であり、経過が順調かどうかを確認する大切な機会でもあります。
腫れや痛みが強いときは早めのチェックを
そのため、翌日〜3日目に消毒チェックを行うこともあります。
血餅の安定や腫れの引き具合を見ながら、今後のケア方法を医師が調整します。
処方された抗菌薬や痛み止めは、必ず指示どおりに服用しましょう。
特に痛み止めは、「痛くなってから」よりも「痛みそうなとき」に早めに使うことで、痛み
を和らげながら回復をスムーズに進められます。
薬の飲み忘れや自己判断での中止は、炎症や感染の原因になるため、注意が必要です。
次回予約のタイミングと注意点
傷の治り方や抜歯の方法によっても個人差があるため、医師が状態を確認したうえで最適な来院時期をお伝えします。
気になる症状や不安がある場合は、抜歯を行った歯科医院にご相談ください。
抜歯後1週間の過ごし方

血餅(けっぺい)が安定し、傷口がふさがるまでの期間はとてもデリケートなため、毎日のケアや生活習慣に注意が必要です。
ここからは、抜歯当日から1週間の間に気をつけたいポイントを、時期ごとに分けて紹介します。
当日〜2日目
抜歯直後は、傷口の治りを左右する血餅(けっぺい)を守ることが最優先です。
血餅は抜いた部分を覆い、細菌の侵入や刺激を防ぐ「天然の保護膜」のような役割を果たし
ます。この大切な血餅をはがさないために、強いうがい・長風呂・激しい運動・飲酒・喫煙は避けましょう。
出血がある場合は、清潔なガーゼを当てて軽く圧迫しながら10〜20分ほど止血します。
血のかたまりを舌や指で触ったり、吸い出したりすると傷口の治りが遅れるため注意が必要です。
3〜7日目
抜歯後3日目以降は、傷口の安定を見ながらぬるま湯でやさしくうがいを行い、歯ブラシも周囲を軽くなでる程度にしましょう。食事は刺激の少ない柔らかいもの(おかゆ・スープなど)から始め、痛みや腫れが落ち着いてきたら徐々に通常の食事へ戻します。
もし痛みが再び強まる、口臭がきつくなるなどの変化があれば、治癒が順調に進んでいないかもしれません。血餅が失われる「ドライソケット」の可能性もあるため、早めに受診しましょう。
「ドライソケット」の場合は装置装着や次回来院の時期を変更する場合がありますので、早めにご連絡をお願いいたします。
また市販薬の服用などの自己判断は避け、医師から処方された薬を優先してください。
次回予約の取り方
抜歯後の次回予約は、傷口の状態が落ち着く「1週間以降」を目安に、ご希望の日時をお選びいただけます。
ご予約はお電話で承っております。適切なタイミングで受診し、治りを確認しながら次のステップへ進みましょう。
まとめ
基本は1週間以降、不安・強い症状は早めに抜歯をした歯科医院にご連絡をお願いします。
抜歯後の次回来院は多くの場合、「1週間以降」が基本の目安です。
この時期になると傷口が安定してきます。
ただし、以下のような症状が表れた場合は早めの受診が必要です。
●腫れや痛みが強い
●出血が止まらない
●発熱した
また、抜歯の種類や体調によって適した時期は異なるため、医師の指示に従いながら回復を進めましょう。
歯列矯正にご興味のある方は、下記からカウンセリングの予約をお待ちしております。
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