投稿日:2025.9.29
矯正治療中に引っ越しが決まったら?転院の準備と手続きについて
歯列矯正の治療中に、転勤や進学、結婚などで引越しが決まったら・・・ 。
「せっかく始めた治療、中断しなきゃいけないの?」「これまでの時間とお金が無駄になっちゃうかも」と不安な気持ちになりますよね。
結論からいうと引越しを理由に矯正治療を諦める必要はありません。
この記事では、矯正治療中に引越しが決まった方に向けて、転院の手続きについて流れや準備すべきことを解説します。
目次
矯正中に引越しが決まったらどうすれば?

当院では、「引越し予定ですが、手続きなど必要ですか?」といったように引越しに関するご相談を頻繁に受けます。
矯正治療は年単位の長い付き合いになるため、その間にライフステージが変化することは誰にでも起こり得ます。
急な引越しが決まって、「治療を続けられないのでは 」と心配になる方も非常に多いです。
しかし、実際には「転院」という制度を利用することで、引越し先でも無理なく治療を継続できます。
転院の手続きは、現在の歯科医院で行います。
新しい歯科医院へ治療状況を正確に伝えるため、紹介状(依頼書)や、これまでのレントゲン写真、歯の模型といった資料の準備が必要です。
これらの準備には時間がかかる場合もあるため、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
また、転院の際には、紹介状などの資料作成費用が現在の歯科医院で発生することがあります。
転院先では、改めて検査料や診断料、そして残りの治療期間に応じた矯正費用が必要となるのが一般的です。
費用の精算方法は歯科医院によって異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
大切なのは、引越しが決まったら、できるだけ早い段階でかかりつけの歯科医師に相談することです。
早めに相談することで、これまでの治療を無駄にすることなく、新しい環境でスムーズに治療を再開できます。
転院の際に必要な準備と手続きの流れ
では、具体的にどのような準備と手続きが必要になるのでしょうか。
ここでは、札幌キュア矯正科を例に転院手続きの流れをご紹介します。
①歯科医院最終来院日の事前予約
転院をご希望の場合、まずは来院日をご予約ください。その際に、通常の処置に加えて、転院手続きやご説明のための時間(10~15分程度)を確保いたします。
②歯科医院カルテ・治療データの整理と引継ぎ
患者様から転院のご希望を受けたら、医院側では、これまでの治療データを新しい医院に引き継ぐための準備を開始します。
データには、初診時に撮影したレントゲン写真や顔の写真、歯型の模型、現在までの治療の進行状況などが含まれます。
患者様ご自身に何か特別な資料を用意していただく必要はありませんので、安心してお任せください。
③歯科医院新しい通院先のご紹介(グループ医院であればスムーズ)
引越し先で通院する歯科医院を決定します。私たち渋谷矯正歯科・キュア矯正歯科グループは全国に11院のネットワークを展開しています。
もし札幌院から東京院へ転院する場合でも、追加費用は原則として発生せず、これまでと全く同じ契約内容・治療計画で治療を続けることができます。
もちろん、グループ院以外の歯科医院への転院もサポートいたします。
ご自身で転院先をお探しの際は、「日本矯正歯科学会」のウェブサイトで公開されている「認定医・臨床指導医(旧専門医)名簿」などを参考にされるのも一つの方法です。
転院にあたって患者様にお願いしたいこと

スムーズな転院先の選定と引継ぎのために、患者様ご自身にもご協力をお願いしたい点がいくつかあります。
新住所・引越し先の地域を事前にお知らせください
引越し先の新しい住所や、おおよその地域が分かり次第、なるべく早く医院に教えていただけると非常に助かります。
事前にエリアが分かることで、私たちも余裕を持ってその地域にある提携医院のリストアップや紹介の準備を進めることができるからです。
「来月から大阪市の北区に住みます」「会社の最寄り駅が〇〇駅です」といった具体的な情報があれば、その周辺で治療を引き継ぐのに適した歯科医院をご提案しやすくなります。
通院可能な曜日や時間の希望もお伺いします
新しい職場や学校での生活リズムに合わせて、通院できそうな曜日や時間帯の希望があれば、ぜひ遠慮なく教えてください。
転院先の医院の診療時間や休診日と新しいライフスタイルを事前にすり合わせることで、転院後のミスマッチを防ぐことができます。
引越し後すぐに治療を再開するためのポイント

無事に引継ぎ書類を受け取り、引越しが終わった後も大切なポイントが2つあります。
新しい医院での初診予約は当院で代行またはご案内
転院先での最初の診察予約については、現在通っている医院がしっかりとサポートしますのでご安心ください。
患者様ご自身で慣れない土地の歯科医院にゼロから電話をして状況を説明するのは、思った以上に大変で不安なものです。
そこで、私たちが転院先の医院に事前に連絡を取り、スムーズな橋渡しをすることで、患者様の負担を少しでも軽くしたいと考えています。
ご希望があれば引っ越し前に仮予約をお取りすることも可能です。
引越し先での通院初日はできるだけ早めに
引越し作業が一段落したら、できるだけ期間を空けずに、新しい医院を受診するようにしましょう。
矯正治療は、定期的に力をかけて歯を動かしていく治療です。
通院間隔が2ヶ月、3ヶ月と長期間空いてしまうと、装着している装置に不具合が生じたり、せっかく動いた歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が始まってしまったりするリスクが高まります。
特にワイヤー矯正の場合、調整から時間が経つとワイヤーが緩み、計画通りの力がかからなくなってしまいます。
これまでの努力と時間を無駄にしないためにも、引越し後は速やかに治療を再開することが大切です。
よくあるご質問(Q&A)

最後に、当院の転院サービスについて転院の際によくいただくご質問とその回答をまとめました。
Q1.歯科医院途中で引越しすると費用はどうなりますか?
A.歯科医院グループ医院間の転院であれば、原則として新たな費用は発生しません。
最初に結んだ契約内容が、そのまま新しい医院に引き継がれます。新たな契約金や検査料などを請求されることはありませんのでご安心ください。
Q2.歯科医院他県に転院しても装置や治療内容は変わらない?
A.歯科医院はい、変わりません。治療計画やこれまでの経過、使用している装置の種類といった情報は、すべて詳細なデータとして転院先に共有されます。
そのため、担当する先生は変わりますが、進めている治療方針は一貫して継続されます。
マウスピース矯正の場合も、未使用のマウスピースはそのまま引継ぎますので、計画に遅れが出る心配もありません。
Q3.歯科医院転院先の医院が見つからない場合はどうなる?
A.歯科医院もし引越し先のエリアに提携しているグループ医院がない場合でも、これまでの治療内容を詳細に記した「紹介状」を作成し、スムーズな引継ぎをお手伝いします。
転勤・引越しがあっても矯正治療は続けられます
転勤や進学といったライフステージの変化があっても、適切な手続きを踏むことで矯正治療を継続できます。
引越しが決まったらすぐに現在通っている医院に相談し、しっかりと引継ぎの手続きを行うことです。
そして、引越し後はできるだけ早く新しい医院で治療を再開しましょう。
この流れさえ覚えておけば、何も心配することはありません。
札幌キュア矯正歯科では、ご事情に合わせて転院のサポートを行っております。
ご不安な点やご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
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