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投稿日:2023.9.29

歯並びはストレスで悪くなりますか?

こんにちは。
札幌キュア矯正歯科です。

歯並びが悪くなる原因は、遺伝や生活習慣だけでなく、ストレスも影響する可能性があることをご存知ですか?
ストレスを感じると、無意識のうちに歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりすることがあります。
これらの行為は、歯や顎に大きな負担をかけ、歯並びを悪化させる原因となるのです。

本記事では、ストレスと歯並びの関係、悪化させないための対策などについて解説します。

歯並びが悪くなる原因って??

 

きれいな歯並びって憧れますよね。
しかし、歯並びは生まれつきだけじゃなく、毎日の生活習慣でも変わってしまうってご存知でしたか?
ここでは、歯並びが悪くなる原因について紹介します。

遺伝

親から受け継ぐ遺伝子は、歯の大きさや顎の骨格に影響します。
顎が小さくて歯が大きかったり、歯の本数が多かったりすると歯が綺麗に並ぶスペースが足りず、ガタガタになってしまうことがあります。

よく噛んで食べていない

現代人は、柔らかいものばかり食べがち。
しかし、しっかり噛むことは顎の骨の成長を促すためにとても大切です。
噛む回数が少ないと顎の骨の成長が促進されず、歯が並ぶ隙間がなく歯がガタガタに並んでしまいます。

悪習癖がある

指しゃぶり、舌で歯を押す、爪を噛む、頬杖をつく…など、無意識にやってしまう癖はありませんか?
これらの癖は、歯に少しずつ力を加え続け、歯並びを悪くする原因になります。
特に成長期のお子さまは注意が必要です。

歯ぎしりや食いしばりがある

ストレスを感じると、無意識のうちに歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりすることがあります。
このような行為は、 歯や歯茎、顎の骨に大きな負担がかかり、歯がすり減ったり欠けたりして、歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうのです。

ストレスで歯並びが悪くなるメカニズム

イラスト

ストレスを感じると無意識のうちに歯を食いしばったり、ギリギリと音を立てて歯ぎしりをしたりする人は多いのではないでしょうか?
これらの行動が歯並びを悪くする原因の一つ。

歯ぎしりや食いしばりによって歯に過度な力が加わると、歯を支えている骨が破壊され、歯が少しずつ動いてしまうことがあります。
その結果、歯並びが乱れてしまうのです。

また、噛み合わせが悪くなる: 歯がすり減ったり欠けたりすることで、噛み合わせのバランスが崩れ、顎関節症を引き起こす可能性があります。

歯ぎしり・食いしばりの種類とは?

歯ぎしり・食いしばりは以下の種類があります。

  • タッピング(歯を鳴らす):上下の歯をカチカチと噛み合わせる状態です。

タッピング

 

  • クレンチング(食いしばり):無意識のうちに、通常の何倍もの力で歯を食いしばる行為です。
    食いしばりにより「骨隆起」と呼ばれる骨が膨らんで出てきたコブのようなものができることがあります。
    また、頬の筋肉に力が入る為、膨らんで見えたりすることがあります。

クレンチング

  • グラインディング(歯ぎしり):顎を左右に動かし歯をギリギリと削る動きの状態です。
    お口の中を見ると、「歯のすり減り」が特徴です。
    進行すると歯のエナメル質が剥がれ中の黄色い象牙質が見えてしまう人もいます。

グラインディング

食いしばりや歯ぎしりのセルフ診断

食いしばりや歯ぎしりは自分で気づかないことがあります。
簡単にできるセルフチェックを紹介しますので、確認してみてくださいね。

  • 日中食いしばっていることがある
  • 睡眠時に家族などからギリギリと音が鳴っていると言われることがある
  • 歯や被せものが欠けたり割れたりすることがある
  • 温かい食べ物や冷たい食べ物を食べたときに歯がしみることがある
  • 頬や舌などに歯のひだのような跡が残っている
  • 顎が痛い、疲れる、音が鳴る
  • 朝起きた時に頭痛がする
  • 肩こりや首こりがひどい
  • 口が開きにくい

チェック項目が多いほど、食いしばりや歯ぎしりの可能性が高くなります。
心当たりがある方は、ぜひ一度歯科医院で検査を受けてみましょう。

歯並びの悪化が招くさまざまな問題

歯並びが悪いと、見た目の印象が悪くなるだけでなく、精神面や身体全体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、歯並びの悪化が招くさまざまな問題を紹介します。

口内環境の悪化

歯並びが悪いと歯磨きがしにくくなり、食べカスが残りやすくなります。
その結果、口内環境が悪化し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。さらに、口臭の原因となる細菌も繁殖しやすくなる可能性も。

身体への悪影響

肩や首のこり、頭痛に悩まされている方もいるのではないでしょうか?
これらの症状も、もしかしたら歯並びが原因かもしれません。
歯並びが悪いと噛み合わせが悪くなり、顎関節に負担がかかります。
その結果、顎関節症を引き起こし、顎の痛みだけでなく、肩や首のこり、頭痛といった症状が現れることもあるのです。

さらに、噛み合わせの悪さは身体の重心のバランスを崩し、姿勢が悪くなる原因となります。

意外に思われるかもしれませんが、消化器系にも影響があるのです。
歯並びが悪く食べ物を十分に噛み砕けないと、消化不良を起こしやすくなります。

精神面への影響

歯並びが悪いことによる影響は、心にも大きな影を落とす可能性があります。
歯並びが悪いことを気に病むあまり、自信を失ってしまう方も珍しくありません。

近年では、容姿に対する悩みがSNSでの誹謗中傷など、深刻な問題に発展するケースも少なくありません。
歯並びの悪さからくるコンプレックスが、こうした問題に巻き込まれるリスクを高める可能性も懸念されます。

また、対人関係にも影響を与える可能性があり、相手に与える印象を気にして本来の自分を出せなくなってしまうこともあるでしょう。

ストレスで歯並びを悪化させないための対策

ここでは、歯並びを悪化させないための具体的な対策をご紹介します。

歯ぎしり・食いしばりの対策をする

歯ぎしりや食いしばり対策として、まず挙げられるのがナイトガードの使用です。
これは、就寝時に装着することで、歯と歯が直接ぶつかるのを防ぎ、歯へのダメージを軽減できる装置のこと。

ナイトガードには、歯科医院で作成するカスタムメイドのものと、市販の既製品のものがあります。
自分に合ったマウスピースを選ぶようにしましょう。

ストレスを溜め込まない

ストレスを完全に避けることは難しいかもしれません。
しかし、ストレスを溜め込み続けることは、心身の健康を損なうだけでなく、歯並びにも悪影響を及ぼす可能性があります。
だからこそ、日頃からストレスと上手に向き合い、こまめに解消していくことが大切です。

読書や映画鑑賞、ゲーム、軽い運動、ストレッチなど、自分に合ったストレス解消法を見つけ、実践してみましょう。

歯列矯正を検討する

歯並びや噛み合わせが悪いことが原因で歯ぎしりや食いしばりが起こる場合は、矯正治療も検討してみましょう。
歯並びや噛み合わせを改善することで、歯ぎしりや食いしばりを抑制できる可能性があります。

生活習慣を改善する

健康的な生活習慣を身につけることも大切です。
たとえば、栄養バランスの取れた食事は、健康な身体を作るだけでなく、ストレスへの抵抗力を高める効果も期待できます。

また、適度な運動もストレス解消に効果的です。運動をすることでストレスホルモンの分泌を抑え、気分をリフレッシュすることができます。

また、毎日同じ時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保するように心がけましょう。
寝る前にカフェインを摂取したり、スマートフォンを長時間見たりすることは避けることをおすすめします。

そして、禁煙も重要な要素です。今日からできることから、少しずつ生活習慣の改善に取り組んでみることをおすすめします。

まとめ

ストレスは、歯ぎしりや食いしばりを引き起こし、歯並びを悪化させる原因となります。
歯並びが悪くなると、口内環境の悪化、身体への悪影響、精神面への影響など、様々な問題を引き起こす可能性があります。

ストレスを完全に無くすことは難しいですが、溜め込みすぎないことが大切です。
趣味や運動などでストレスを解消し、心穏やかに過ごせるように心がけましょう。

当院では、カウンセリングを実施しています。歯並びやストレス、歯ぎしりについてお悩みがあればお気軽にご相談ください。

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