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投稿日:2023.8.26

舌の位置が受け口の原因に!?低位舌とは?

こんにちは。札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます。
コンプレックスの原因にもなりやすい歯並びの中には『受け口』があります。
その原因は様々ですが、その1つに舌の位置もあることをご存じですか?
今回は、受け口の原因となる舌の位置『低位舌(ていいぜつ)』についてお話していきたいと思います。

受け口の原因とは

受け口になってしまう原因には「遺伝」「骨格的な問題」「日常生活における癖」など色々ありますが、低位舌もその1つです。
遺伝や骨格的な問題の場合は防ぐことは難しいかもしれません。
しかし、日常生活で無意識に行っている癖や舌の位置が原因であれば、あらかじめ防げる可能性もあるでしょう。
次の項では『低位舌』とは何かについて詳しくご説明していきます。

低位舌って何?

 

低位舌とは、通常よりも舌が低い位置にあることをいいます。
舌が下がった位置にあるため、舌の側面を見てみるとギザギザとした歯型がついてる方が多くいらっしゃいます。
普段、舌がどこにあるかを意識している方はあまりいないのではないでしょうか。
しかし舌にも正しい位置があり、あるべき位置にあることでしっかり機能してお口周りが健全に成長できるようになるのです。

心当たりがあったら注意!低位舌の原因

低位舌になってしまう原因としては、次のようなものがあげられます。
当てはまるものがないかどうか、ぜひチェックしてみてくださいね。

①口呼吸

何らかの原因で鼻呼吸ができないと、酸素を取り込もうとして無意識のうちに口呼吸になってしまうことがあります。
口呼吸が習慣化されてしまうと、常に口を開いた状態になるため舌の筋力が低下し、舌の位置が下がってしまいます。
できるだけ鼻呼吸をするように心がけてください。

②アレルギー性鼻炎

花粉症などのアレルギーや慢性的な鼻炎をお持ちの方は、鼻づまりがあるため酸素を取り入れようとして
口呼吸になる傾向があります。
その状態を続けていると、舌の筋力が衰え低位舌になってしまうのです。
もし上記のような理由で鼻づまりがある場合には、耳鼻咽喉科などで改善しておくことが望ましいでしょう。

③口蓋扁桃腺肥大・アデノイド

アデノイド顔貌

扁桃腺肥大やアデノイドにより鼻呼吸が難しくなると、口を開いてしまいお口周りの筋肉が衰えてしまいます。
それに伴い、舌の位置も下がります。状況によっては、治療が必要をした方が良いこともあるでしょう。

④舌小帯の異常

舌を上にあげてみると、舌の裏側から下の前歯の方に向かってヒダがあります。これを『舌小帯(ぜつしょうたい)』といいます。
舌小帯に異常があると、低位舌になったり発音障害を引き起こすこともあります。
日常生活に大きな支障がなければそのまま様子を見ることもありますが、影響があるようであれば
歯科医院での治療が必要かもしれません。

⑤舌の筋力の不足

舌は筋肉でできているため、上手く使えていないと筋力が衰えてしまいます。
そのため、通常あるべき位置よりも低いところに置いてしまいがちになります。
舌の筋力を鍛えるトレーニングなどを行うことで、改善が見込めるでしょう。
このように、低位舌の原因はたくさんあります。もし該当するものがあるようであれば、早めに改善を図るようにしましょう。

低位舌によってもたらされるデメリット

舌の位置だけで大きな差が生じるとは思えない方もいらっしゃると思います。
しかし、低位舌によって引き起こされるデメリットは意外とたくさんあるのです。
この項では、8つのデメリットをご紹介いたします。

①歯並びが悪くなる

舌が下がり本来よりも低い位置にあると、不正咬合の原因となります。
例えば『受け口』は、前方に押す力が加わるために下顎の成長を促したり、前歯が前に出てしまうために起こるものです。
また、舌を前歯に押しつけることで上下の前歯が噛み合わない『開咬(かいこう)』や、
歯と歯の間に隙間が空いてしまう『空隙歯列(くうけきしれつ)』を誘発することもあります。
さらに歯列矯正をした場合、舌に癖が残ったままだと、歯並びが元に戻ってきてしまう『後戻り』の可能性が高くなるでしょう。

②口呼吸になりやすくなる

筋力低下により口をきちんと閉じることができなかったり、気道が狭くなって苦しいため口呼吸になりやすい傾向があります。

③虫歯や歯周病のリスクが高まる

口で呼吸をしていると、お口の中が乾燥してしまいます。
唾液の自浄作用などの効果が得られなくなり、菌が繁殖して虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。

④食事がしづらくなる

上手く舌を使って食べ物を喉の方に送り込んだり、飲み込んだりすることができず、クチャクチャ食べや
食べこぼしなどに繋がります。

⑤発音や滑舌に影響することがある

舌の筋力が低下していると、しっかり舌を上にもちあげることができません。
そのため、上顎に舌をつけて発音する『タ行』や『ナ行』が発音しづらくなることもあります。

⑥舌苔がつきやすくなる

舌苔とは、舌の表面につく白い苔のようなもののことです。
食べかすや細菌などからなっており、口臭や味覚障害の原因となることもあります。
個々によりつきやすさは異なりますが、通常は舌が上顎などにこすれることによって多少落ちるものです。
しかし低位舌の場合は、その効果が不十分になりやすく、舌苔が目立ってついてしまうこともあります。

⑦睡眠時無呼吸症候群やいびきの原因となる

気道が塞がれるため、睡眠時無呼吸症候群やいびきをかきやすくなることもあります。

⑧二重顎の原因となることがある

舌は下顎の筋肉に繋がっているため、筋力が不足するとたるんでしまいます。その結果、二重顎にもなりやすくなります。

正しい舌の位置を知っておこう!

舌癖

皆様は、正しい舌の位置をご存じでしょうか?
なかなか人から教わる機会がないとは思いますが、上記でお伝えした通り舌の位置はとても大切です。
「聞いたことがない」「舌がどこにあるか意識したことがない」という方は、ぜひこちらを参考にチェックしてみてくださいね。
舌の正しい位置は、上の前歯の後ろの付け根辺りです。この部分を『スポット』といいます。
舌をつける時は舌先をスポットにつけるだけではなく、舌の根元まで上にあげてしっかりつけるようにしましょう。
この時に舌の筋力が低下していると、上手くあがらなかったり、すぐに疲れてしまったりするはずです。
もし「舌の筋力が落ちているかもしれない」と感じたら、早めにトレーニングなどを取り入れ、実践していきましょう。

舌を正しく使うことで得られるメリット

舌は、食べることや味わうことはもちろん、話す時にも大きな役割を果たしてくれています。
そして、歯並びをどのように形成するかにも関係しているものです。
正しい舌の位置を身につけると、次のようなメリットが期待できます。
・不正咬合や矯正後の後戻りを防げる
・鼻呼吸がしやすくなる
・虫歯や歯周病のリスクを下げられる
・きれいに食べることができるようになる
・きれいな発音ができるようになる
・睡眠時無呼吸症候群やいびきを防ぐ
・誤嚥性肺炎の予防

受け口にお悩みの方は当院までご相談ください

今回は、受け口の原因となる『低位舌』についてお話しました。
歯並びのお悩みは色々ありますが、舌の位置によって引き起こされる場合もあります。
舌が正しい位置にあることは、きれいな歯並びだけではなく、食べることを楽しんだり健康を保ったりする上でも重要なことです。
ぜひ、日頃から舌を正しい位置に置くように意識していきましょう。
当院では、歯列矯正をお考えの方に向けてカウンセリングを実施しております。
治療についてはもちろん、矯正治療を検討されていて低位舌の心当たりがある方もどうぞ気軽にご相談くださいね。

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ご一読いただき、ありがとうございました。

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