投稿日:2023.8.4
マウスピース型矯正治療を成功させる7つのポイント
こんにちは!札幌キュア矯正歯科です^^
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
「マウスピース型矯正に興味があるけど、ちゃんと続けられるか不安」そのように思っていませんか?
マウスピース型矯正は患者さまの頑張り次第で、成功するかしないかが決まります。
しかし、「頑張り次第」って少し漠然としていますよね。そこで本記事では、マウスピース型矯正を成功させるためのポイントを解説。装着時間やお手入れ方法など、具体的なコツをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
マウスピース型矯正について
マウスピース型矯正とは、ワイヤーやブラケットといった矯正装置を使用せず、理想の歯並びに少し近づけた形のマウスピースを装着して歯を動かしていく矯正方法です。毎日20時間以上装着して歯並びを動かしますが、飲食する際と歯磨きする際は自分で取り外しができます。そのため、ワイヤー矯正よりも煩わしさを感じにくい傾向にあります。
メリット
● 目立ちにくい
● 取り外しができる
● 虫歯や歯周病のリスクが低い
● 通院回数が少ない
● 金属アレルギーの方でも治療が行える
● 治療前に矯正後のシュミレーションができる
● 楽器が吹ける
マウスピース型矯正の最大のメリットは、装置が透明なため装着していても目立ちにくいことです。矯正中であることを周りの人にほとんど気づかれません。また、食事の時は取り外せるため、大好きなものを我慢する必要もありません。それに加えて、装置がない分歯磨きがしやすいため、虫歯や歯周病の心配も減ります。ワイヤー矯正は月1回の通院が必要ですが、マウスピース型矯正は1~3ヶ月程度です。金属アレルギーの人でも安心して治療を受けられます。さらに、治療前に仕上がりのイメージを確認できます。マウスピースは厚みが薄いので、はじめは慣れるまで違和感を覚えることがありますが、楽器を演奏する人も気にせず続けられるでしょう。
デメリット
● 長時間装着する必要がある
● 適応症例が限られている
● 使用方法を守る必要がある
マウスピース型矯正は、1日20時間以上の装着時間が必要となるため、食事と歯磨きの時間を除き、ほとんどの時間装着していなければなりません。次に、適応症例が限定的である点も考慮が必要です。歯並びの状態によっては、他の矯正方法が適しているケースもあります。さらに、マウスピースの使い方を正しく守ることが求められます。指示された装着時間を守らない場合、歯の移動が計画通りに進まない可能性があるので注意しましょう。
マウスピース型矯正を成功させるには?
マウスピース型矯正で良い結果を得るためには、以下のルールをしっかり守って行うことです。
1日20~22時間以上の装着時間を守る
効果を最大限に引き出すには、1日20~22時間以上の装着が必要です。食事や歯磨きの時間を除けば、ほぼ一日中装着しているイメージです。装着時間が長いほど、歯に矯正力に伝わり、理想の歯並びに近づきやすくなります。最初は慣れないかもしれませんが、少しずつ装着時間を増やしていくのがポイントです。20時間以上トータルで使用していても取り外す回数が多いと歯は動きづらいです。まとまった時間使用していきましょう。
約7日から10日間で新しいものに交換する
マウスピースは、約7~10日ごとに新しいものと交換します。これは、歯が少しずつ動いていくのに合わせて、形も少しずつ変えていく必要があるからです。歯科医師の指示通りに定期的に交換していきましょう。ただ、決められた時間どおりに使用できていない場合は、その分長く使用してから交換をしましょう。
装着する順番を守ること
マウスピースは、決められた順番で使うことが大切です。勝手に順番を飛ばしてしまうと、歯に余計な負担がかかったり、計画通りに歯が動かなかったりすることがあります。一つ一つが大切なステップですので順番を守って使いましょう。
チューイーを使用してしっかりはめること
マウスピースをつける際は、「チューイー」という専用の器具を使います。まずは手でマウスピースを奥まで入れます。次にチューイーを左右バランスよく噛んで、しっかりとはめ込みましょう。チューイーを使うことで歯にしっかりとフィットします。
マウスピースをつけたまま飲食はしない
食事のたびにマウスピースを外すのが基本です。マウスピースをはめた状態で食事をするとマウスピースの破損や変形の恐れがあります。また、食事中の食べカスが歯とマウスピースの間に挟まると、虫歯や口臭の原因になることも。飲み物は、水やお茶ならOKですが、それ以外は要注意です。コーヒーやジュース、スポーツドリンクなどは、着色や変形の原因になります。「ちょっとくらいなら大丈夫」と思わず、食事と飲み物のルールはしっかり守りましょう。
紛失や破損に注意する
マウスピースを装着・取り外しする際は丁寧に扱いましょう。使わないときは、必ずケースに入れて保管しましょう。うっかり落としたり、踏んでしまったりするのを防ぎます。万が一、紛失や破損してしまった場合は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。
口腔衛生を清潔に保つ
マウスピース型矯正中は、いつも以上に丁寧なお口のケアが大切です。食べカスや汚れがマウスピースと歯の間に入り込むと、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスも使って、すみずみまでキレイにしましょう。また、マウスピースにも汚れや細菌が付着します。専用の洗浄剤や歯ブラシで優しくブラッシングして清潔に保ちましょう。
マウスピース型矯正で対応できる症例・できない症例
マウスピース型矯正は、すべての症例に対応できるわけではありません。どのような症例が向いているのか見ていきましょう。
対応できる症例
● 歯並びがガタガタしている(叢生)
● 八重歯が気になる
● 前歯が噛み合わない(開咬)
● 歯と歯の間に隙間がある(空隙歯列)
● 上の前歯が出ている(出っ歯)
● 下の前歯が出ている(受け口)
これらの歯並びは、マウスピース型矯正で改善できる可能性があります。ただし、症状が軽度~中等度の場合に限られます。また、マウスピース型矯正には、「インビザライン」や「クリアコレクト」など、さまざまなブランドがあります。ブランドやそのプランによって適応範囲が大きく異なるため、来院を希望する歯科医院がどのブランドを取り扱っているのか事前に確認しておきましょう。
対応できない症例
● 骨格自体が大きくズレている出っ歯
● 奥歯の噛み合わせが左右でズレている(クロスバイト)
● 顔の真ん中と歯の真ん中が大きくズレているなど
歯並びの状態は人それぞれです。対応できない症例で無理にマウスピース型矯正を行ってしまうと、噛み合わせの悪化を招いたり、思うような結果が得られなかったりする可能性があります。マウスピース型矯正があなたに合うかどうか、歯科医師に相談し、精密検査をするのが一番確実です。カウンセリングを実施している歯科医院も多いので、まずは気軽に相談してみましょう。
マウスピース型矯正は患者さんの協力が不可欠
マウスピース型矯正は、患者さまの頑張りなしでは成功しません。毎日装着時間を守ること、こまめなお手入れ、定期的な通院。これらは、どれも簡単なようで、実は続けるのが難しいものです。しかし、決して一人ではありません。わからないことや不安なことは、遠慮なくスタッフ・歯科医師に相談しましょう。
最後に
マウスピース型矯正は、多くのメリットがあります。しかし、成功させるためには患者さまの積極的な姿勢が大切です。マウスピースは毎日決められた時間装着し、清潔に保つこと。それに加えて、定期的に歯科医院を受診しましょう。当院では矯正相談を実施しています。「ちゃんと続けられるか不安」そのように思っている方も、ぜひ一度ご相談ください。ご一読ありがとうございました♪