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投稿日:2023.7.21

受け口は絶対に遺伝する?

札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます!

「受け口が気になるけど、遺伝だから仕方ない?」、「受け口って治せるの?」
このような悩みを抱えている方もいるでしょう。

受け口(反対咬合・下顎前突)は、上の歯よりも下の歯が前に出ている状態を指します。
見た目の問題だけでなく、食べ物をうまく噛めなかったり、発音がしづらくなったりするなどさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
実は受け口は、遺伝だけでなく、生活習慣や癖が原因で受け口になることも。

そこで本記事では、受け口の原因や放置した場合のリスク、改善方法について解説します。

受け口とは

咀嚼音 札幌 歯列矯正 

受け口・しゃくれとは、嚙み合わせが通常と逆になっている状態のことです。
歯科専門用語では反対咬合や下顎前突(かがくぜんとつ)とも呼ばれています。

正常な噛み合わせでは上の前歯が下の前歯を少しだけ覆うようになっていますが、受け口の場合はそれが逆転しています。

受け口の原因

嚙み合わせが反対になってしまう原因はいくつか考えられますが、遺伝と顎の成長、日常生活が関係していることが多いです。

①遺伝

顔の形が似るように、顎の骨も似ることがあります。
たとえば、両親どちらかが上顎が小さい、下顎が大きいなどの骨格的な理由で受け口になっている場合は、子供にも遺伝する確率が高くなると言われています。

②上顎の成長

通常、顎は上顎が先に成長し、その後を追うように下顎が成長します。
しかし、何らかの理由で上顎の成長が遅れてしまうと、このバランスが崩れてしまいます。
下顎が上顎を追い越して成長し、結果として受け口になってしまうことがあるのです。

③前歯の位置

永久歯の前歯が生え始める時期は、特に注意が必要です。
上の前歯が内側に傾いたり、下の前歯が外側に傾いたりすると、下の歯が上の歯よりも前に出てしまうことがあります。
このような状態を放置すると、噛み合わせが反対のまま成長してしまう可能性があります。

④悪習癖

札幌 矯正 悪習癖

子供の頃の何気ない癖が、将来の歯並びに大きく影響するかもしれません。
指しゃぶり、唇を吸う癖、頬杖をつく癖などは、受け口や反対咬合の原因となることがあります。
特に幼少期は顎の骨がまだ柔らかく、変形しやすいため注意が必要です。

④口呼吸

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口呼吸が習慣になってしまうと、鼻や上顎の成長が妨げられてしまうことがあります。
口呼吸では鼻呼吸に比べて体内に取り込める酸素の量が少なくなるため、体はより多くの酸素を取り込もうと無意識に反応します。
その結果、舌を押し下げて気道を確保しようとするため、気道が狭くなってしまうのです。
そして、狭くなった気道を広げるために、下顎を前に突き出して呼吸をするようになります。
これが受け口の原因の一つとなるのです。

受け口は必ず遺伝するわけではない!

遺伝的な要因は受け口のリスクを高めますが、必ずしも受け口になるわけではありません。
上記で紹介した毎日の生活習慣や癖も影響します。

子供の頃から正しい姿勢や舌の使い方を意識したり、口呼吸を改善したりすることで受け口の発症リスクを減らせます。
また、早期発見・早期治療によって、受け口の進行を食い止め、改善することも可能です。

受け口は放置すると顎の成長に悪影響を及ぼし、顔の形や歯並びにも問題が生じる可能性があります。
気になる症状があれば、早めに歯科医師に相談しましょう。

受け口を放置すると?

受け口を治療せず放置していると見た目が悪いだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。
上顎が下顎よりも奥に位置するため、食べ物をうまく噛み砕くことができず、消化不良を引き起こす原因となることも。
さらに、発音にも影響が出て、「サ行」や「タ行」が不明瞭になることもあります。

また、受け口は将来的に歯を失うリスクが高い歯並びです。
噛み合わせの悪さが顎に過度な負担をかけ、将来的に歯を失ってしまう可能性があります。

「80歳で20本の歯を残す」という目標を掲げる8020運動の達成者の中には
受け口の方がいなかったというデータも存在します。(※Dental Prescale ® を用いた 8020達成者の咬合調査 歯科学報 より)

受け口の場合は、放置せず将来のためにも早めに対処することが大切です。

受け口を改善するには?

受け口の改善方法は、原因や症状の程度によって異なります。

軽度~中等度の場合

軽度から中等度の受け口であれば、マウスピース型矯正やワイヤー矯正といった歯列矯正で改善が期待できます。
どちらも専用の装置を使って歯に力を加え、少しずつ正しい位置へと動かしていく治療法です。

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マウスピース型矯正は、透明なマウスピースを装着することで歯を動かします。
目立ちにくく、取り外しが可能なので食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。
ただし、適応症例が限られているため、中等度の受け口は対応が難しい場合もあります。

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ワイヤー矯正は、歯にブラケットという小さな装置を付け、そこにワイヤーを通して歯を動かします。
マウスピース型矯正に比べて対応できる症例が幅広いのが特徴です。
また、ワイヤー矯正には、装置を表側につける「表側矯正」と装置を歯の裏側につける「裏側矯正(舌側矯正)」があり
裏側矯正(舌側矯正)はほとんど目立ちません。どちらも骨格に問題のない受け口に対応しています。

骨格的な要因が強い場合

顎の骨そのものの位置や形に問題で受け口になっている場合は歯列矯正のみを行うと
歯並びはキレイに整っても顎が突出した状態は改善できない可能性があります。
そのため、このようなケースでは、外科手術と歯科矯正を組み合わせた「外科矯正」が選択肢となることが多いです。
外科手術では、顎の骨を切って適切な位置に移動させ、受け口の根本原因に直接アプローチします。
手術後、歯列矯正によって歯並びを整え、噛み合わせを改善していきます。

外科手術を伴う治療は身体への負担が大きいため、メリットとデメリットをよく理解し、検討する必要があります。

成長期の子供の場合

子供の顎の骨はまだ成長の途中であり、柔軟性があります。
この柔軟性を活かして、顎の成長をコントロールする矯正装置を使って受け口の悪化を防いだり、改善に導くことが可能です。

たとえば、寝るときに使用するマウスピースタイプの装置や、頭に装着する装置などさまざまな種類があります。
これらの装置は、上顎の成長を促したり、下顎の成長を抑えたりと、子供の状態に合わせて調整を行い、顎の正常な成長を促して受け口の改善を目指します。

 

子供のうちに矯正治療を受けておくと、大人になってからの外科手術の可能性が減るでしょう。
子供の受け口が気になる場合は、早めに歯科医師に相談することをおすすめします。

最後に

遺伝の影響が大きい場合もありますが、必ずしも遺伝するわけではありません。
受け口の原因は親からの遺伝だけでなく、普段の何気ない癖によっても受け口になってしまう可能性は大いにあります!
そのため、頬杖などの癖は意識して気を付けるようにしていくことが大切です。

また、軽度から中等度の受け口であれば、マウスピース型矯正やワイヤー矯正などの歯列矯正で改善が期待できます。
受け口は、早期発見・早期治療が大切です。気になる症状があれば、早めに歯科医師に相談しましょう。

札幌キュア矯正歯科では、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療プランをご提案いたします。
矯正相談も承っておりますので、受け口でお悩みの方はぜひお気軽にご予約ください。

ご一読いただきありがとうございました☆彡

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