投稿日:2023.7.3
出っ歯は防げる?出っ歯防止法とは
「出っ歯を予防したい!」「出っ歯をこれ以上酷くしたくない」とお悩みではありませんか?
歯並びの崩れの一つである出っ歯は、見た目だけでなくお口や全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
現在出っ歯でない方は予防を、すでに出っ歯の方はこれ以上悪くしないための対策と治療を心がけましょう。
こちらのページでは、出っ歯のセルフチェック方法や放置することのリスク、出っ歯になる原因、
予防するためのポイントなどについて分かりやすくまとめました。お悩みの方はぜひご参考ください。
目次
出っ歯は防ぐことができる?まずはセルフチェックしてみよう
出っ歯は専門用語では「上顎前突」といい、原因が歯と骨格の2つに分類されます。
歯に原因がある場合は上顎の前歯が前方に傾斜しており、骨格の原因がある場合は上顎全体が前に出ているのが特徴です。
奥歯で噛んだときに上顎と下顎の前歯の差分が5mm以上あれば、出っ歯の可能性が高いといわれています。
出っ歯を放置するのは危険!起こり得るトラブルについて
出っ歯の状態を放置すると、お口のなかだけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
リスクの程度は人によって異なるため、早めの治療を心がけましょう。
出っ歯を放置することで起こり得るトラブルは以下の5つです。
①見た目に自信がもてない
出っ歯はコンプレックスになりやすい歯並びの一つです。
口元が気になり、人前で自然に笑えなくなったという方も少なくありません。
精神的なストレスを感じすぎると対人関係に支障をきたす、引きこもるといったトラブルに発展する可能性があります。
口元のことばかりを考えてしまうという方は、今後の生活のためにも早めの治療をご検討ください。
②お口のなかが乾燥しやすくなる
お口のなかは唾液によって常に潤っていますが、出っ歯になると上下の前歯の間にすき間ができ
外の空気が内側に入りやすくなります。その結果、粘膜の乾燥や匂いが強まるケースが珍しくありません。
唾液には「歯の再石灰化作用(自然治癒を促進する効果)」や「殺菌作用」といった働きがあり、
虫歯予防には欠かせない重要な成分といえます。
出っ歯によって唇を自然に閉じられない場合は口呼吸になるリスクも高く
よりお口のなかが乾燥しやすくなり出っ歯の悪化も考えられますので注意しましょう。
③虫歯や歯周病のリスクが上がる
お口のなかが乾燥して唾液の効果が十分に得られないと、虫歯や歯周病のリスクが上がります。
虫歯や歯周病に罹患している間は矯正治療ができないため、予防のためにも早めに矯正治療を始めたほうがいいといえるでしょう。
とくに歯周病は悪化すると治癒が難しく、歯のグラつきがみられれば矯正治療ができない可能性もあります。
全身疾患との関連性や発症リスクも高いため、健康な毎日を過ごすためにも早めの治療をおすすめします。
④上唇を巻き込みやすくなる
出っ歯になると上顎と下顎の前歯の差分ができ、唇を巻き込んで噛むというトラブルがおこりやすくなります。
外傷性の口内炎を繰り返すのはストレスにつながり、かつ粘膜は同じ部位ばかりに刺激が加わるとガンにつながる可能性もあるため注意が必要です。
⑤一部の歯や顎関節に大きな負担がかかる
中等度~重度の出っ歯の場合、前歯で噛み切るという動作が難しくなります。
その結果、中間~奥歯の歯ばかりを使うことになり、負担のバランスの崩れにつながって歯のヒビや破折、歯槽骨の吸収などを引き起こします。
顎を無理にズラして噛んでいる場合は、歯のほかに顎関節へのダメージも大きく、開口障害につながる恐れがあるため注意しなくてはいけません。
顎関節症は一度発症すると治癒までに時間がかかる病気です。
食事やお手入れ、歯科治療をスムーズに行うためにも予防や早期発見・早期治療、お口の環境の改善を心がけましょう。
出っ歯になる4つの原因
出っ歯を引き起こす原因は複数存在し、程度も人によって異なります。
矯正治療で歯並びを整えても、根本的な原因が残っている場合は後戻りがおこりやすいため注意が必要です。
まずはなぜ出っ歯になったのかを明確にしましょう。
①遺伝
骨格に問題があるケースの多くが遺伝によるものです。
小児矯正であれば装置を使って上下の顎骨のバランスを整えることができますが
成人矯正は顎骨の成長が終わった方が対象となるためそれができません。
骨格の改善が難しく、場合によっては外科手術が必要になります。
②長期間の指しゃぶりや下唇を噛む癖
長期の指しゃぶりは、出っ歯だけでなく受け口や開咬(奥歯で噛んだときに上下の前歯の高さが足りずにすき間がある状態)になるリスクが高めです。
下唇を噛む癖があると、上顎の前歯に内側から圧がかかっている状態が頻繁におこるため出っ歯につながります。
③舌で上顎前歯の裏面を押す癖
上顎の前歯の裏面を舌で押す癖があると、高い確率で出っ歯になります。
舌が正しい位置にないのが根本的な原因のケースも少なくありません。
矯正治療で歯並びを整えても癖が改善していなければ後戻りにつながりやすいため注意しましょう。
口周りの癖がみられる場合は、矯正治療と合わせて癖を直すためのトレーニングが必要です。
④長期間の口呼吸
口呼吸はそのほかの要因よりも出っ歯になるまでの時間は長めです。
しかし、内側から常に圧がかかり続けるため早めの改善をおすすめします。
出っ歯になること以外にも、お口のなかが乾燥しやすくなることで虫歯や歯周病のリスクが上がる、口臭が強くなるといった問題が挙げられ
外の空気がダイレクトに喉に届くことで風邪もひきやすくなります。
自宅でできる出っ歯を予防するためのポイント
口周りの癖は出っ歯の大きな原因です。意識して直すことで、出っ歯のリスクを抑えることができます。
お子様に癖がみられる場合は保護者の方が注意できますが、成人の方で癖が残っている場合は自分で意識して直さなくてはいけません。
意識し続けるのは難しいため、一人暮らしの方は目につきやすいところにメモを貼るのがおすすめです。
ご家族やパートナーと一緒に暮らしている方は声かけをしてもらうといいでしょう。
すでに出っ歯になっている場合
遺伝のケースやすでに出っ歯になっている状態を自力で治すことは、残念ながらできません。
その場合は歯科医院での矯正治療をご検討ください。
歯科医院では歯並びや噛み合わせを治すだけでなく、お口周りの癖の改善に役立つ装置の使用やトレーニングも行っています。
お子様に癖がみられる場合は、将来の歯並びを守るために早めに歯科医院へ相談することをおすすめします。
当院では、出っ歯の程度や原因、患者様のご年齢に合わせて適切な治療法をご提案しております。
無駄のない治療をご希望の方はカウンセリングからご利用ください。
出っ歯の予防・治療をご希望の方は当院までご相談を
出っ歯の主な原因は、遺伝のほかに幼少期の口周りの癖や口呼吸が挙げられます。
予防できるケースもありますが、遺伝によって出っ歯になってしまった方やすでに歯並びが崩れている場合は
悪化させないための治療や根本的な原因の改善が必要です。
歯並びや噛み合わせを整える矯正治療はすでに出っ歯になっている方向けのものですが、
口周りの筋肉を鍛えるトレーニングは歯並びの悪化防止だけでなく出っ歯の予防にも効果的です。
口元が気になって仕方がないという方はお気軽にご相談ください。
ご一読ありがとうございました☆彡