投稿日:2023.4.21
歯列矯正したいけど、金属アレルギーが!矯正治療できる?
札幌キュア矯正歯科です♬
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます^^
「歯並びをきれいにしたい」と思いながらも、お悩みや不安ごとなどがあってなかなか一歩
を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
悩んでしまう原因は人それぞれですが、中には金属アレルギーをお持ちの方もいると思います。
アレルギーが心配で矯正治療を諦めてしまったり、そもそもできるのかどうかがわから
ずに躊躇っておられる方もいるかもしれません。実際のところはどうなのでしょうか。
今回は、金属アレルギーがある場合の矯正治療に焦点を当ててお話していきます。
目次
金属アレルギーって?
金属から溶け出した金属イオンが体内のタンパク質と結びつくと、アレルゲンとなります。
このアレルゲンが蓄積されてしまうと、アレルギー症状を発症してしまうことがあります。
これが金属アレルギーです。
金属に対するアレルギーというと、指輪やネックレス・ピアスなどで皮膚が痒くなったり赤
くなったりするイメージが強いかもしれません。一般的には「紅斑(こうはん)」という炎症
による皮膚の赤みや痒み、皮膚の表面に「丘疹(きゅうしん)」というブツブツが生じること
が多いと思います。
しかし、お口周りに現れる症状はそれだけではありません。他にも口内炎や舌炎、口唇炎な
どとして現れることもあるのです。
銀歯が原因になることもある金属アレルギー
アクセサリーだけではなく、歯科で治療した銀歯が原因のこともあります。その場合、お口
の中だけではなく直接触れていない全身に症状が現れることもあるため、注意が必要です。
身体の蕁麻疹やアトピー性皮膚炎と思われる症状が続いているけれど、原因がいまいちはっ
きりとわからず…。後々になって「実は銀歯が原因だった!」と明らかになるケースもある
からです。
このように気がつくのが遅れてしまう理由の1つとして、症状の出方に個人差があることが
考えられます。どのような症状が出るかは一人ひとり異なるのです。
また一口に「金属」といっても様々な種類がありますので、アレルギーの疑いがある方は
一度皮膚科で「金属アレルギー検査」を受けておかれると良いかもしれません。
ご自分がどの種類の金属に気をつけたら良いのか把握することができるため、
歯科治療も安心して受けていただけると思います。
金属アレルギーだと矯正治療はできない?
金属を使う治療ではアレルギーが出てしまう方でも、治療方法や使用する装置を工夫するこ
とによって、多くの場合は歯並びを整えることが可能です。
例えば「ワイヤー矯正」は避けて、プラスチック性のマウスピース装置を用いる
「マウスピース矯正」を選択すれば、金属に触れることなく治療を進めることができます。
歯科ではどのような種類の金属が使われているの?
金属アレルギーを引き起こす金属の種類には「ニッケル・コバルト・クロム・パラジウム・
水銀・スズ・白金・亜鉛・銅」などがあり、そのうち歯科で使用することの多い金属は「ニ
ッケル・コバルト・クロム・パラジウム・水銀」です。
主に銀歯や入れ歯のバネなどに使われていますが、これらが含まれるものがお口に入ったら
すぐにアレルギー症状が出るわけではありません。アレルゲンが蓄積されて症状が現れるた
め、銀歯や入れ歯を入れてから数年経って発覚することも珍しくないのです。
ちなみに近年では「メタルフリー」の考え方が浸透してきており、銀歯に替わって
CAD/CAM(きゃどきゃむ)やセラミックといった素材の詰め物や被せ物をする方が増えています。
セラミックは自由診療になりますが、CAD/CAMは条件に当てはまれば健康保険の適用になります。
矯正治療で使う金属は?
歯列矯正では「ニッケル・コバルト・クロム」のほかに「ステンレス」も用いられることが
あります。
しかし近年では、ワイヤー矯正で用いるワイヤーやブラケット装置の素材も種類が増えてい
ます。ニッケルフリーのワイヤーや、プラスチックまたはセラミックのブラケット装置など
を選ぶことも可能です。
ただし「これらを使用しすれば絶対にアレルギー反応がでない」というわけではありません。
金属に対してアレルギーをお持ちの方は、治療を始める前にアレルギーが出てしまう金属
の種類をしっかり確認するようにしましょう。
もし既にかかりつけの医院があるようでしたら、歯列矯正をしても大丈夫かどうか相談して
みるのも良いかもしれません。
金属アレルギー検査とは?
検査の方法は、健康保険適応内で行える「パッチテスト」と、
健康保険適応外の「血液検査」の2種類があります。矯正治療を始めるための検査であれば、
パッチテストを受けていただければ問題ないでしょう。
パッチテストは様々な種類の金属試薬を含んだシール状のパッチを貼り、アレルギー反応の
有無を調べる方法です。ある程度の時間パッチを貼った状態にし、かぶれなどが起こらない
かどうか意図的に確認していきます。
どの方法を実施しているかは医療機関によって異なる可能性があるため、金属アレルギー検
査をご希望される方は事前に問い合わせておくと安心かもしれません。
矯正治療にはどのような方法があるの?
金属アレルギーがあっても、基本的には通常と同じ方法で歯並びを整えていきます。
第一の選択として、金属を使う必要のない「マウスピース矯正」を提案されることが多いでしょう。
しかし患者様の歯並びや噛み合わせの状態によっては、マウスピース矯正だけでは対応しき
れないこともあります。その場合はワイヤー矯正も取り入れ、アレルギーに配慮した素材の
ワイヤーやブラケット装置に置き換えることで治療を進めていくことになるでしょう。
次にワイヤー矯正とマウスピース矯正の特徴についてご説明いたします。
ワイヤー矯正
歯の表面にブラケット装置と呼ばれる装置を直接つけ、ワイヤーを通して力をかけることで
歯を動かす方法です。
固定式のため、定期的に通院して調整する必要があります。
装置をつける場所や範囲により「表側(ラビアル)矯正」「ハーフリンガル」「裏側(リンガル)矯正」
といった種類があるのも特徴です。表側矯正は歯の表側の見える部分に、裏側矯正は
目立たないように歯の裏側に装置をつけていきます。
ハーフリンガルは上の歯だけ裏側に装置をつけ、下の歯は表側につける方法です。
ワイヤー矯正でなるべく装置を目立たせたくない方は、裏側矯正やハーフリンガルも検討さ
れると良いでしょう。
先にお伝えしたように、金属アレルギーをお持ちでもアレルギーのある金属を避けたり、ア
レルギーが出にくいようにコーティングされたワイヤーなどを使うことで、ワイヤー矯正を
選択できる可能性があります。
ご興味のある方は、ぜひ歯科医院で相談してみてくださいね。
※関連記事はこちら➡【目立たない矯正治療・裏側矯正で治せるのはどんな歯並び?】
マウスピース矯正
プラスチック素材の透明なマウスピース装置を用いて行う治療方法です。
少しずつ歯を動かした状態のマウスピースを何枚も作成し順番につけることにより、
歯を動かしていきます。ご自分で取り外すことができるため、
食事や歯磨きに支障がないという特徴があります。
また金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも心配ありません。
ただし着用時間により治療の仕上がりや治療期間が変わってしまうため、歯科医師の指示通
りに装着することが非常に大切です。
※関連記事はこちら➡【目立たないマウスピース矯正「インビザライン」】
金属アレルギーだからと歯列矯正を諦めずにご相談ください
今回は、金属アレルギーがある方の矯正治療についてお話しました。
ワイヤー矯正が主流だった頃とは違い、現在はマウスピース矯正をはじめとして金属アレル
ギーに対応できる方法や装置などが開発されています。
札幌キュア矯正歯科では、見た目や金属アレルギーなどにお悩みの方も歯列矯正に踏み出せ
るように、色々な装置をご用意しております。
「歯列矯正をしたいけど、金属アレルギーがあるから…」と歯列矯正を諦めなくて大丈夫です!
当院では、金属アレルギーをお持ちの方の歯列矯正のカウンセリングも無料で実施しており
ます。どうぞ気軽にご相談くださいね。
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ご一読いただき、ありがとうございました。