投稿日:2023.3.13
歯ぎしりは矯正で治る?
札幌キュア矯正歯科です。
当院のブログを見つけてくださりありがとうございます!
皆さんは歯ぎしりをしている自覚はありますか?
歯ぎしりは就寝中に無意識に行っている癖のことで、自分では気づいていない人が大半です。
適切な対処をせずにそのまま放置すると、歯並びの悪化や顎関節症の原因につながることがあります。
では、歯ぎしりは矯正治療で治るのでしょうか、本日は歯ぎしりについてお話ししていきます。
目次
歯ぎしりとは?
睡眠時など無意識な状態のうちに歯と歯を強い力でこすり合わせる癖のことです。
音が原因で自分自身やパートナーの睡眠の妨げにもなり、十分な休息が取れない場合があります。
そのほかにも、歯のエナメル質が削れたり、欠けたりすることも。
歯やあごにも悪影響を及ぼします。
また、あごの筋肉や関節に負担をかけてしまい、顎関節症の原因になることがあります。
私自身も自宅で母に「歯ぎしりしていたよ!」と言われ、とてもヒヤッとした経験があります。
無意識な状態で起こるため自覚していないことが多く、誰かに指摘してもらうまで気づかないことがほとんどです。
歯ぎしりの原因は?
一般的に歯ぎしりの原因とされているのは、以下の3つが挙げられます。
ストレス
ストレスが溜まると健康にさまざまな問題を引き起こします。
精神的な緊張や不安が続くと無意識のうちに歯を喰いしばることが増え、睡眠中に歯ぎしりを引き起こすことがあります。
ストレスによる歯ぎしりは、矯正治療だけでは解決が難しい場合が多いため、生活全体を見直し、ストレスを効果的に解消することをおすすめします。
噛み合わせ
一部の歯にのみ力がかかっていたり、詰め物や被せ物が上手く噛まずにぶつかってしまうと歯ぎしりが生じてしまう場合があります。
噛み合わせの問題が「歯ぎしり」である場合、歯列矯正によって改善を目指すことが可能です。
歯列矯正で歯並びが整うことで歯への負担を均等に分散させ、バランス良く噛めるようになります。
噛み合わせの問題を解消できますので、もしこのような問題にお悩みであれば、歯科医院での相談をお勧めします。
アルコールやカフェインの摂取・喫煙
歯ぎしりは浅い眠りのときに起こりやすいと言われております。
浅い眠りになってしまう原因としてアルコールやカフェインの過剰摂取、喫煙によるニコチンの摂取などが挙げられます。
アルコールは中枢神経系を抑制し、リラックス効果をもたらしますが、過剰に摂取すると睡眠の質を低下させてしまうのです。
また、ニコチンは刺激物で心拍数や血圧を上昇させて覚醒状態にします。
特に就寝前に喫煙すると睡眠の質が悪化してしまいます。
歯ぎしりは3種類ある
歯ぎしりは専門用語で「ブラキシズム」と呼ばれ、眠っている間無意識に行われることが多いです。
実は歯ぎしりは上下の歯で強く噛んで左右にギリギリする行為だけではありません。
グライディング・クレンチング・タッピングの3種類があります。それぞれどのような歯ぎしりなのか見ていきましょう。
①グラインディング
上下の歯をこすり合わせる動作をグラインディングと言います。ギリギリという音が特徴です。
眠っている間に無意識下で行われることが多く、自分ではほとんど気づきません。
長期にわたるグラインディングは、歯や顎関節に大きな負担をかけることがあります。
②クレンチング
上下の歯を強く噛みしめる行為をクレンチングと言います。
睡眠時だけでなく、日常生活の中でも無意識に行われることがあります。
特に何かに集中している時やストレスを感じている時に起こりやすいです。
クレンチングは音が出ないため自覚しにくいですが、あごの疲労や頭痛の原因となります。
③タッピング
タッピングは、上下の歯を軽く叩き合わせる動作で、カチカチという音がします。
この行為は軽いタッチから強い力が加わる場合までさまざまです。
長期間にわたると歯やあごにダメージを与えることがあります。
歯ぎしりを続けているとどんな影響がある?
歯ぎしりは就寝時にみられることが多いです。ただ音がうるさいだけという訳ではなく、以下のような影響を及ぼす可能性があります。
睡眠障害
自分自身の歯ぎしりによる音や感覚によって目覚めることがあります。
睡眠の質が低下し、疲労感が残ったり、日中のパフォーマンスが低下したりすることがあります。
肩こりや頭痛
歯を強く噛みしめるとあごや顔の筋肉に負荷がかかります。
これが原因で慢性的な肩こりや頭痛を引き起こすことがあります。
顎関節症を引き起こす
歯ぎしりが継続して行われると、顎関節に負担がかかりやすくなります。
長期にわたると顎関節症を引き起こすことがあります。
これは、口を開くと顎関節に痛みが生じたり、口がうまく開かないといった症状のことで、悪化すると生活に支障をきたすことがあります。
知覚過敏を引き起こす
歯ぎしりによる力は、歯のエナメル質をすり減らすことがあります。
歯の根っこまで露出してしまうと、知覚過敏を引き起こすことがあります。
歯がすり減る
歯ぎしりは咬む面がすり減りやすくなります。
歯の形が変わると噛み合わせや歯並びの悪化を招くことがあります。
歯ぎしりは矯正で治せる?
歯ぎしりをしていることによって歯並びや噛み合わせが悪化している場合、矯正治療が有効です。
また、悪い噛み合わせは歯ぎしりを引き起こす原因となることがあります。
矯正治療によって歯並びと噛み合わせを整えることで、歯ぎしりの軽減または防止することが可能です。
ただし、歯ぎしりの原因は上記でも解説した通り、睡眠不足やアルコールの摂取などが挙げられます。
その場合は矯正治療で治すことは困難になるため、
あなたの歯ぎしりが矯正治療が適切かどうかを判断するためには歯科医師による診断が必要です。
歯ぎしりを予防する方法
歯ぎしりをなくすには原因を根本的に解決することですが、ストレスをなくすことはできません。
ここでは歯ぎしりを予防する方法を紹介します。
ナイトガードの使用
就寝中にナイトガードを装着することで、歯に直接力が加わるのを防ぐことができます。
ドラッグストアなどでも販売していますが、歯科医院で自分の歯にぴったりと合ったナイトガードを作成してもらいましょう。
ストレスの解消
ストレスは主な原因の一つです。
ストレスを完全になくすことはできませんが、入浴や適度な運動で心理的な緊張をやわらげることで歯ぎしりを減少させることができます。
質の良い睡眠を心がける
睡眠不足にならないように注意し、質の高い睡眠ができるように環境を整えましょう。
アルコールやカフェインの摂取を控える
就寝前の数時間はアルコールやカフェインの摂取を控えましょう。
また、喫煙者はタバコの量を減らすか禁煙を心がけましょう。
定期検診を受ける
歯科検診では歯ぎしりの兆候を発見でき、早めに治療を開始することができます。
まとめ
歯ぎしりが「噛み合わせ」や「歯並び」に関連している場合、それらを改善することで症状の軽減が期待できます。
しかし、歯ぎしりの原因は他にもさまざまあるため、原因にあった解決策を見つけることが重要です。
当院では、無料カウンセリングを行っております。
「矯正治療で歯ぎしりは改善されるのか?」「どのような矯正方法があるの?」といった質問も受付けておりますので、気軽にご相談ください。
ご一読いただき、ありがとうございました。