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投稿日:2023.11.10

受け口の見分け方

こんにちは。札幌キュア矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。

「受け口って、どんな状態?」
「私の歯並び、もしかして受け口…?」
「受け口を治すには、どうしたらいいの?」

皆さま、自分の歯並びの状態を正しくご存じでしょうか。
「受け口」の状態にあてはまるのか、疑問を持ってご相談に来て下さる方も多くいらっしゃいます。

受け口 反対咬合

受け口とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態のこと。
放っておくと身体全体へ悪影響を及ぼすことがありますので、当てはまる方は早めに治療することが望ましいです。

そこで本記事では受け口の特徴などについて詳しく解説します。

受け口の特徴

「受け口」って言葉、聞いたことはあるけど、実際どんな状態かよく分からない…という方もいるかもしれませんね。
通常では上の前歯が下の前歯に少しかぶさるようになっていますが、受け口は、「上の前歯より下の前歯が前に出ている」というのが一番の特徴です。
横から見て下顎が特に前に出ているように見えたり、上下の歯を見たときに噛み合わせが通常と逆(下の前歯が上の前歯よりも出ている)の場合には、
「受け口」の可能性が高いと言えるでしょう。

受け口の見分け方

受け口かどうかを判断するチェックポイントをいくつか挙げてみましょう。

  • 下の前歯が上の前歯より前に出ている:これが受け口の代表的なサインです。
  • 横顔を見たとき、下あごが前に出ている:骨格的な特徴が原因で受け口になっている可能性も。
  • 前歯で食べ物をうまく噛み切れない:噛み合わせが影響している可能性があります。
  • 「サ行」「タ行」「パ行」の発音がしづらい:歯並びは発音にも影響を与えます。
  • 口を閉じるときに顎に力が入る:自然に閉じられないのは、顎に負担がかかっている可能性があります。
  • 口を閉じるときに、下唇に梅干しのようなシワができる:下あごを前に突き出して口を閉じているため、シワができやすいです。
  • 笑ったときに下の歯茎が多く見える:ガミースマイルになっている場合も受け口が関係している可能性があります。

 

上記に当てはまる方は「受け口」または他の不正咬合の可能性がありますので、一度歯科医院にてご相談してみてください。

受け口の原因

受け口の原因は2パターン考えられます。

①骨格の遺伝

札幌 矯正歯科

身長や体型、顔立ちなどが遺伝するように、あごの骨格も遺伝することがあります。
あごの骨の形や大きさは、歯並びに大きく影響を与えるため、親御さんが受け口の場合、お子さんも受け口になる可能性はゼロではありません。
お子さまがいらっしゃる方は幼い頃からよくチェックしてあげてくださいね。

②日常的な癖による影響

元々歯並びが悪くなくても日常的に良くない力がかかることで、歯並びの状態を悪くしてしまうことがあります。
以下の癖は要注意です。

➀舌癖

舌を正しい位置に置くことができず、前歯を押してしまっていたり、舌を噛んでしまっていたりする状態のことを言います。
一度の力は小さくとも、日常的に力がかかっているとどんどん歯並びは悪化してしまいます。

≪舌癖がないかチェックしてみよう!≫
□口を閉じたときに舌が前歯の裏にピタッとくっついている
□気づいたら口が開いている(口が開いていると舌の位置は正しい位置よりも下がってしまいます)
□よく舌で歯の裏を触っている

舌の位置

これらの項目に当てはまる方は、舌癖があるかもしれません。
舌の正しい位置は、上あごのくぼみ部分、通称「スポット」と呼ばれる場所です。普段から舌をスポットに置くことを意識してみましょう。

②頬杖

頬杖 不正咬合
次に気をつけたいのが「頬杖」です。
机があるとついつい頬杖をついてしまう…という方は要注意です。
頬杖は、下あごに頭の重さが直接かかるため、あごの位置がずれてしまう原因になります。
さらに、片側だけの頬杖は、顔の左右バランスが崩れる原因にもなりかねません。

頬杖をつくとどうしても姿勢が悪くなりがちです。猫背になったり、体が歪んだりすることで、肩こりや頭痛を引き起こすこともあります。
また、あごの関節に負担がかかり、顎関節症のリスクを高める可能性も。意識的に改善していくことが必要です。

受け口の治療方法

受け口の治療法は、原因や症状の程度によってさまざまです。
ここでは、受け口の主な治療法である「歯列矯正」と「外科矯正」について解説していきます。

①歯列矯正

歯列矯正は、歯に専用の装置をつけて、歯並びや噛み合わせを整えていく治療法です。
骨格に大きな問題がなく、歯並びが原因で受け口になっている場合は、歯列矯正で改善できる可能性があります。

歯列矯正には、大きく分けて「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」の2種類があります。
マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を使って歯を動かしていく方法です。
目立ちにくく、取り外しができるのがメリットですが、全ての症例に対応できるわけではありません。

一方、ワイヤー矯正は、歯にブラケットという装置をつけ、ワイヤーを通して歯を動かしていく方法です。
幅広い症例に対応できますが、装置が目立ちやすいというデメリットもあります。
どちらの方法が適しているかは、歯科医院にて詳しくお調べして治療方針を決めていきます

②外科矯正

骨格的な問題が大きく、歯列矯正だけでは改善が難しい場合は、「外科矯正」という選択肢もあります。
外科矯正は、外科手術であごの骨を整えた上で、歯列矯正を行う治療法です。
手術と聞くと抵抗があるかもしれませんが、骨格的な問題を根本から改善することで、より理想的な噛み合わせと美しいフェイスラインを手に入れることができます。

ただし、口腔外科との提携がないと対応できない場合が多いため、
受け口の治療を検討するときには手術が必要になった際にも治療が進めやすい医院を選ぶことも大切になります。

当院では、札幌医科大学附属病院口腔外科と提携し、外科矯正にも対応しています。
もし、外科矯正が必要となった場合でもスムーズに治療を進めることができますので、ご安心ください。
外科矯正についてもっと詳しく知りたい方は、当院のホームページ
外科矯正「サージェリーファースト」について紹介していますので、ぜひご覧ください。

受け口の矯正治療でよくある質問

ここでは、受け口の矯正治療に関するよくある質問をご紹介します。

Q. 受け口の歯列矯正は抜歯が必要ですか?

状態によっては歯をきれいに並べるスペースを確保するために、抜歯が必要になる場合があります。
抜歯と聞くと不安に感じるかもしれませんが、抜歯をすることでより良い治療結果が得られることもあります。
治療を始める前に抜歯の必要性や、具体的な治療計画について具体的に確認しておくことが大切です。

Q. 受け口の矯正治療はいつから始めたら良いですか?

年齢が早ければ早いほど良い傾向があります。
特に、顎の成長を利用する治療の場合は、成長期である小学生のうちに始めるのが効果的です。
ですが、大人になってからでも矯正治療は可能です。年齢や症状によって治療法が異なるため、歯科医師に相談することをおすすめします。

Q. 受け口の矯正治療にはどのくらいの期間がかかりますか?

治療期間は一人ひとり異なります。
一般的には、1年半〜3年程度かかることが多いですが、顎の外科手術を伴う場合はそれよりも長くなる可能性があります。

まとめ

受け口は、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態のこと。
横顔の下あごの突出、噛み切りづらさ、発音のしづらさなども受け口の特徴です。
受け口の原因は、遺伝や舌癖、頬杖などの癖が考えられます。治療法としては、歯列矯正や外科矯正があります。

受け口でお悩みの方は、まずはご自身の状態を把握することが大切です。
セルフチェックで当てはまる項目が多い場合や、少しでも気になることがある場合は、ためらわずに歯科医院に相談しましょう。
札幌キュア矯正歯科では、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
随時矯正相談を実施していますので、お悩みの方はぜひ当院にご相談ください。➡ご相談はこちら

ご一読いただき、ありがとうございました。

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