投稿日:2025.6.9
金属アレルギーでも矯正治療は受けられますか?安心して治療するためのポイントとは
みなさん、こんにちは。
札幌市の歯医者、札幌キュア矯正歯科です。
札幌市の歯医者、札幌キュア矯正歯科です。
「歯並びが気になって矯正治療を受けたいけど、金属アレルギーがあるから不安… 」
「金属アレルギーでも使える矯正装置ってあるの?」

矯正治療は、美しい歯並びと健康なかみ合わせを手に入れるための大切な治療ですが、
金属アレルギーをお持ちの方にとっては装置によるアレルギー反応が心配ではないでしょうか。
金属アレルギーをお持ちの方にとっては装置によるアレルギー反応が心配ではないでしょうか。
金属アレルギーがあっても矯正治療は可能です。
ただし、事前のアレルギー検査や、使用する装置の材質選びには注意が必要です。
そこで今回は「金属アレルギーと矯正治療」について詳しく解説していきます。
目次
矯正治療前に知っておきたい金属アレルギーの基礎知識
金属アレルギーとは、金属が体内に入ったときに起こる免疫反応の一種で、皮膚や粘膜に炎症やかゆみ、発疹などを引き起こす症状です。
口の中に装着される矯正装置や詰め物などの金属が唾液と反応し、金属イオンとして体内に取り込まれることで症状が現れることがあります。これを「口腔内金属アレルギー」といいます。
口の中に装着される矯正装置や詰め物などの金属が唾液と反応し、金属イオンとして体内に取り込まれることで症状が現れることがあります。これを「口腔内金属アレルギー」といいます。
症状は以下のようなものがあります。
・口の中の粘膜のただれ・赤み
・頬の内側や舌のヒリヒリ感
・金属に接触していない部位の皮膚湿疹(手足・首など)
・口の中の粘膜のただれ・赤み
・頬の内側や舌のヒリヒリ感
・金属に接触していない部位の皮膚湿疹(手足・首など)
金属に接触していない部分にも症状が出るケースがあり、その場合、口の中に原因があることが発見されにくいことがあります。
また、今まで金属が大丈夫だった方でも、少しずつ金属イオンが蓄積して金属アレルギーの症状が出る場合があります。
どの程度で金属アレルギーになるかは個人差がありますが、原因になる金属を使用しないことが金属アレルギーの予防につながります。
矯正治療で使われる金属とは?
矯正治療でよく使われる金属には、以下のような種類があります。
・ニッケル(アレルギーを起こしやすい)
・クロム
・コバルト
・チタン(比較的アレルギー反応が少ない)
・ステンレススチール
・クロム
・コバルト
・チタン(比較的アレルギー反応が少ない)
・ステンレススチール
一般的なメタルブラケット矯正(金属のブラケット)では、ニッケルを含む合金が使われていることが多く、金属アレルギーのリスクを高める原因となります。
金属アレルギーがあると矯正治療はできないの?
矯正の装置もいくつか種類がありますし、装置の素材も金属を使用しないものもあります。
金属アレルギーの方でも歯並びを改善する矯正治療を受けることは可能です。
金属アレルギーの方でも歯並びを改善する矯正治療を受けることは可能です。
現在では、アレルギーに配慮したさまざまな矯正装置が開発されており、使用する素材を工夫することで、治療が受けられます。
金属アレルギーのある方が選択できる矯正装置
①セラミックブラケット矯正
従来は、ブラケットやワイヤーは金属の素材が多かったのですが、金属アレルギーへの配慮や審美的な見た目などの問題から
セラミックのブラケットを使用して治療する方法も選択できます。透明または歯の色に近く、審美性も高いのが特徴です。
最近では、チタンワイヤーやメッキ処理されていない金属不使用ワイヤーも選べるため、金属アレルギーの方にも安心して使用できる組み合わせが増えています。
②マウスピース型矯正(インビザラインなど)
マウスピース型矯正は、お口の中をスキャンして段階的に形の違うマウスピースに交換しながら歯並びを動かす方法です。
透明の薄いマウスピースを使用するため、目立ちにくい方法です。
マウスピースの素材は樹脂のため、金属アレルギーの心配がありません。ただし、大幅に歯を動かす症例には対応していない場合があります。
③チタン製ブラケット・ワイヤーを用いた矯正
セラミックのブラケットと比較してチタン製のブラケットは強度の高い素材です。
インプラントや人工関節などにも使用されている素材で、生体親和性が良い特徴があります。
インプラントや人工関節などにも使用されている素材で、生体親和性が良い特徴があります。
そのため、金属アレルギーが出にくい素材として広く使用されているので、強度が必要でブラケット矯正が必要な時に選択される場合があります。
矯正治療前にやるべき「金属アレルギーの検査」とは?
矯正治療を始める前に、アレルギーの有無や原因となる金属を特定するための検査を行うことが推奨されます。主な検査は以下のとおりです。
パッチテスト
皮膚にさまざまな金属を貼り、数日後の反応を観察します。その結果を元にアレルギー反応のある金属を特定できます。
この検査によって、「ニッケルアレルギーがあるため使用不可」「チタンはOK」といった判断ができます。
この検査によって、「ニッケルアレルギーがあるため使用不可」「チタンはOK」といった判断ができます。
金属アレルギーの方の矯正治療時の注意点
金属アレルギーがあるからといって矯正治療ができないわけではありませんが、安心して治療を進めるためには、いくつかの注意点があります。
治療前・治療中に正しく対策をとることで、アレルギー反応を未然に防ぎ、快適に矯正治療を受けることが可能になります。
治療前・治療中に正しく対策をとることで、アレルギー反応を未然に防ぎ、快適に矯正治療を受けることが可能になります。
担当医に金属アレルギーの既往歴を必ず伝えること
矯正治療を始める前に、これまでに金属に反応した経験がある場合は、必ず担当の歯科医師に申告してください。
「金属アレルギーがある」と診断されていなくても、以下のような出来事に当てはまる方は要注意です。
・ネックレスやブレスレットで首や手首がかぶれた
・ピアスを着けた耳が赤くなったり、膿んだりしたことがある
・金属製のベルトのバックルでお腹に赤みやかゆみが出た
・ピアスを着けた耳が赤くなったり、膿んだりしたことがある
・金属製のベルトのバックルでお腹に赤みやかゆみが出た
こうした経験は、アレルギー傾向を知る大切な手がかりになります。
必要に応じて、皮膚科でのパッチテスト(アレルギー検査)をご案内することもあります。
必要に応じて、皮膚科でのパッチテスト(アレルギー検査)をご案内することもあります。
治療中の体調や口腔内の変化に敏感になること
金属アレルギーは、ある日突然症状が出ることもある体質です。
矯正装置を装着してからしばらく経ってから、アレルギー反応が出ることも珍しくありません。
矯正装置を装着してからしばらく経ってから、アレルギー反応が出ることも珍しくありません。
治療中は以下のような症状に注意してください
口の中に現れる症状
・歯ぐきや頬の内側に赤み、腫れ、痛みがある
・舌や粘膜に水ぶくれやただれができる
・装置が当たる部分に違和感やヒリヒリ感が続く
・舌や粘膜に水ぶくれやただれができる
・装置が当たる部分に違和感やヒリヒリ感が続く
全身に現れることも
・顔や首、腕などにかゆみや湿疹が出る
・食欲がなくなる、なんとなく体調がすぐれない
・食欲がなくなる、なんとなく体調がすぐれない
このような症状は、矯正装置に使われている金属が原因の可能性があります。
気になる症状が出た場合は、すぐに担当の歯科医師にご相談ください。必要に応じて装置の一部交換や治療方針の見直しを検討します。
気になる症状が出た場合は、すぐに担当の歯科医師にご相談ください。必要に応じて装置の一部交換や治療方針の見直しを検討します。
金属を使用しない治療法への切り替えも可能です
もし矯正治療中に金属アレルギーの兆候が現れた場合、症状が悪化する前に装置の素材変更や治療法の再選択が必要です。
・金属ワイヤーからチタン製またはコーティングされたワイヤーへの変更
・セラミックブラケットやマウスピース型矯正への切り替え
・必要に応じて、一時的な装置の取り外しと炎症部位の治療
・セラミックブラケットやマウスピース型矯正への切り替え
・必要に応じて、一時的な装置の取り外しと炎症部位の治療
当院では、表側矯正・裏側矯正(舌側矯正)・マウスピース型矯正に対応していますので、
患者様の状況に合わせてご提案することができます。
矯正治療は長期にわたるため、治療の途中でも柔軟に対応できる環境が整っている歯科医院を選ぶことが大切です。
患者様の状況に合わせてご提案することができます。
矯正治療は長期にわたるため、治療の途中でも柔軟に対応できる環境が整っている歯科医院を選ぶことが大切です。
【まとめ】
金属アレルギーの方こそ、 “ 事前のご相談と早期対応 ”が重要です。
金属アレルギーのある方にとって、矯正治療は不安を感じるかもしれませんが、素材や治療法を適切に選べば、治療を進めることができます。
金属アレルギーのある方にとって、矯正治療は不安を感じるかもしれませんが、素材や治療法を適切に選べば、治療を進めることができます。
3つのポイントを意識しましょう
・治療前にアレルギー歴や疑いのある経験をきちんと伝える
・治療中も小さな異変に気づき、早めに医師に相談する
・アレルギー対応に慣れた歯科医院を選ぶこと
・治療中も小さな異変に気づき、早めに医師に相談する
・アレルギー対応に慣れた歯科医院を選ぶこと
札幌キュア矯正歯科では、金属アレルギーに配慮した矯正治療も行っており、患者さまの体質に合わせた装置選びと治療計画をご提案しています。
「矯正したいけど不安がある」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
「矯正したいけど不安がある」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。