投稿日:2025.5.21
矯正中でもこれなら食べられる!痛くない食べ物まとめ
矯正治療を始めてすぐに多くの人が感じるのが、「歯が動くときの痛み」です。
ワイヤーが締められた日や、マウスピースを新しく交換した直後など、特に食事のときに
「噛むのがつらい」「何を食べたらいいか分からない」
と困ることがあるのではないでしょうか。
「矯正中でも食べやすい食事を知りたい」「できれば痛くない食べ物で乗り切りたい」そう感じて検索する方が、多くいます。
これは一時的な悩みであっても、毎日のことだからこそ、ストレスを最小限に抑えたいという自然な気持ちです。
この記事では、矯正治療中に「痛みがあっても安心して食べられるもの」をテーマに、札幌キュア矯正歯科が実際に患者さんから
伺った体験や、おすすめの食材・メニュー例をもとにご紹介します。
また、矯正中に注意したい食べ物や、栄養バランスのとり方もあわせて解説。歯の痛みがあるときの「矯正中の食事」に迷ったときに、少しでも参考になれば幸いです。
目次
矯正中に感じる痛みの正体
矯正治療中に感じる痛みには、明確な理由があります。それは、歯を動かすために加わる力が、歯の周囲の骨や組織に反応を起こすからです。歯は、顎の骨の中にしっかり埋まっているように見えて、実は「歯根膜(しこんまく)」というクッションのような組織によって支えられています。
矯正装置が力を加えると、この歯根膜に圧力がかかり、そこから骨がゆっくりと再構築されて歯が動いていきます。
この過程で、一時的に炎症のような状態が起こるため、「押されるような」「ジーンとするような」痛みを感じるのです。
とくに治療開始直後や調整した数日間は、この痛みが強く出やすいタイミングです。
ただし、この痛みは基本的には数日〜1週間程度で自然に軽くなることがほとんどです。
また、痛みの感じ方には個人差があり、「全然気にならなかった」という方もいれば、「食事どころじゃないほど痛かった」という方もいます。
大切なのは、「矯正中の痛みは異常ではない」「歯が動いているサイン」だということ。
とはいえ、無理をして固いものを食べると歯や装置に負担がかかるため、痛みがあるときには無理せず食べやすいものを選ぶことが大切です。
こんなときは注意!食事中に気をつけたいポイント
矯正中の食事で気をつけたいのは、「何を食べるか」だけでなく「どのように食べるか」も重要です。
歯が痛むときや装置がついている期間中は、少しの油断がトラブルにつながることも。
以下のポイントを意識するだけで、痛みの軽減や装置のトラブル予防につながります。
硬いものは避ける
せんべいやフランスパン、ナッツ類などの硬い食べ物は、噛むときに強い力が必要になります。
歯が動いて敏感になっている状態では激しい痛みを感じやすく、装置が外れたりワイヤーが曲がったりする原因にもなるため注意が
必要です。
粘着性のあるものもNG
ガムやキャラメル、モチなど、粘り気の強い食べ物は装置にくっつきやすく、外れやすくなることがあります。
マウスピース型矯正の方でも、取り外し後の清掃が不十分だと虫歯や口臭の原因になるため注意しましょう。
極端に熱い・冷たいものは避ける
知覚過敏のような症状が出やすい時期には、熱いスープや冷たいアイスなどの刺激が歯に痛みを感じさせることがあります。
なるべく常温〜ぬるめの飲食物を選ぶのが無難です。
一口を小さく、ゆっくり噛む
大きな口で噛むと前歯に力が集中しやすく、痛みが出ることがあります。
やわらかい食材でも、一口サイズにしてゆっくり噛むことで負担を減らせます。
「矯正中 痛い 食事」などの検索をされる方が多いのは、それだけ日常に不便を感じている証拠。
こうしたポイントを押さえておくことで、少しでも快適に治療期間を過ごすことができます。
痛いときでも食べやすい食材・料理まとめ
「矯正中 食べやすいもの」を探している方に向けて、歯が痛むときでも無理なく食べられるおすすめの食材や料理をカテゴリー別に
ご紹介します。しっかり栄養を摂りながら、できるだけ負担をかけない食事を心がけましょう。
主食(炭水化物)
・おかゆ、雑炊
・やわらかめに茹でたうどん、そうめん
・パン粥やミルクがゆ
・じゃがいもやさつまいものマッシュ
ご飯を炊くときに少し水を多めにすると、口当たりが優しくなります。
タンパク質(肉・魚・卵)
・豆腐(冷奴、湯豆腐、白和えなど)
・卵料理(茶碗蒸し、スクランブルエッグ、オムレツ)
・ひき肉料理(豆腐ハンバーグ、そぼろ)
・やわらかい煮魚や蒸し魚(さばの味噌煮、タラのホイル焼き)
脂肪分の少ないタンパク源を選ぶと、胃にも優しくおすすめです。
野菜
・スープやポタージュ(かぼちゃ、じゃがいも、にんじん)
・やわらかく煮た煮物(筑前煮、かぼちゃ煮)
・野菜のペースト(ブロッコリーペースト、ほうれん草のすり流し)
生野菜よりも「加熱してやわらかくしたもの」を選ぶのがポイントです。
おやつ・間食
・プリン、ゼリー、ヨーグルト
・バナナや熟したキウイなどのやわらかい果物
・おかゆスープや豆乳ドリンク
間食を取り入れる際も、甘さ控えめで冷たすぎないものを選ぶと安心です。
痛みがある時期は食事量が減りがちなので、「少量でもしっかりエネルギーと栄養が取れる」メニューを意識することが大切です。
毎日無理に頑張らなくても、体が楽になる範囲で工夫すれば、矯正中でも乗り切ることができます。
矯正中の食事、意識したい栄養バランス
矯正治療中は「柔らかくて食べやすいもの」に偏りがちですが、それだけでは必要な栄養が不足してしまうこともあります。
特に食事の量が減る時期には、少ない食材でもしっかり栄養がとれるよう工夫が必要です。
たんぱく質を欠かさない
歯や骨、筋肉などを作るために欠かせない栄養素。豆腐・卵・魚などは噛まずに食べられる優秀なタンパク源です。
ヨーグルトや納豆などもおすすめ。
ビタミン類も積極的に
ビタミンCは歯ぐきや粘膜の健康を保ち、ビタミンB群は代謝や疲労回復に役立ちます。
果物、温野菜、野菜スープなどで無理なく補いましょう。
鉄分・カルシウムを意識的に摂取
女性に不足しがちな鉄分、そして歯や骨を強くするカルシウムも矯正中には重要です。
小松菜・ひじき・牛乳・チーズなどでバランスを意識しましょう。
やわらかさ+栄養を両立する工夫を
ミキサーやブレンダーを活用したスムージーやポタージュスープ、温めた豆乳+きなこ+バナナなど、やさしい口当たりでも栄養価の高いレシピが◎です。
矯正中は「歯が痛くて食べられない=栄養不足で体調も崩しやすい」という悪循環に陥りがちです。
無理なく、でもバランス良く食べることで、治療中も健康的に過ごすことができます。
まとめ
矯正治療中の「歯の痛み」は、歯が動いている証でもあります。
しかし、毎日の食事に不安や苦痛を感じてしまうと、治療へのモチベーションも下がってしまいますよね。
この記事で紹介したような「矯正中でも食べやすい食事」「痛みをやわらげる工夫」は、ほんの少しの知識と工夫で、驚くほど生活の質を変えてくれるはずです。
無理に硬いものを食べる必要はありませんし、栄養も工夫次第でしっかり補うことができます。
大切なのは、「無理をしないこと」と「自分のペースで乗り切ること」。
痛みがあるときは遠慮せずやわらかいものを選び、調子が良い日は少しずつ普段の食事に近づけていく、それだけでも十分です。
札幌キュア矯正歯科では、治療中の食事や生活面でのお悩みにも丁寧に寄り添いながらサポートを行っています。
「食べることがつらい」と感じている方は、ぜひ遠慮なくご相談ください。
一緒に、矯正治療を前向きに乗り越えていきましょう。
カウンセリングについて
札幌キュア矯正歯科では常時カウンセリングを行っております。
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