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投稿日:2023.12.25

梅干しジワの原因と治し方は?

「口を閉じたときの、あごのシワが気になる…」
「これってどうやって治したらいいの?」
「梅干しジワのせいで不機嫌そうに見える…」
もしかして、梅干しジワに悩んでいませんか?
口を閉じた時にあごにできる梅干しのようなシワが「梅干しジワ」です。
特に意識しないと口を閉じられない方は、このシワができやすい傾向があります。
梅干しジワが目立つと口角が下がり気味になり、不機嫌そうに見えたり、怒っているような印象を与えたりしてしまうことも。
そのため、コンプレックスに感じている方も少なくないでしょう。


では、梅干しシワはどのように治していくのでしょうか。
今回は「梅干しシワ」ができやすい方の特徴や、治療方法について紹介します。

梅干しシワができやすい人

まずは、梅干しシワができやすい方の特徴についてみていきましょう。

①出っ歯(上顎前突)の方

上の歯が下の歯よりも前に出ている状態を「出っ歯」または「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」といいます。
歯が前に突出していると、歯が唇よりも前に出ているため、閉じづらくなる方がほとんどです。
口を閉じようとすると、どうしても下あごに力が入ってしまい、その結果、あごに梅干しのようなシワができやすくなってしまうの
です。また、出っ歯の方は、横顔のシルエットにコンプレックスを感じやすいだけでなく、無意識のうちに口が開きがちになる傾向があります。そのため、口呼吸になりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まるほか、風邪をひきやすくなる、といったことも考えられます。

②オープンバイト(開咬)の方

開咬 噛み合わせ

開咬とは、奥歯を噛み合わせたときに、上下の前歯が噛まなくなってしまう状態です。
前歯が噛み合わない状態になっているため、口を閉じようとすると口周りの筋肉に余計な負担がかかり、
梅干しシワができやすいです。梅干しシワができるほかにも、出っ歯の方と同様に口呼吸になりやすく、口の中が乾燥したり、
虫歯や歯周病のリスクが高まったりする可能性があります。さらに、食べ物を前歯で噛み切ることが難しいため、食事に苦労することも少なくありません。これらの理由から開咬は、早めに改善することが望ましい歯並びといえるでしょう。

③口ゴボ(上下前突)の方

口ゴボ 上下顎前突

「口ゴボ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは、上下の歯が全体的に前に突出している状態を指します。
横から見ると鼻よりも口元が前に出ているように見えることもあります。
口元全体がモコッと膨らんだ印象になるため、見た目を気にされている方も多いです。
口ゴボの方も口周りの筋肉に力が入りやすいため、梅干しジワができやすい傾向にあります。
また、口が閉じにくく、口呼吸になりやすいという点も出っ歯や開咬の方と共通しています。

梅干しシワの治し方

これまで、梅干しジワができやすい人の特徴についてお話してきましたが、実際にどのようにして治していくのでしょうか。
ここでは、主な治し方を3つ紹介します。

1.歯列矯正

先述したように、梅干しシワができる原因の多くは「歯並び」である方が多いです。
特に出っ歯、開咬、口ゴボといった状態は、口周りの筋肉に負担をかけやすく、梅干しジワを悪化させる要因となります。
歯列矯正によって歯並びや噛み合わせを整えると、口周りの筋肉の緊張が和らぎ、梅干しジワの改善が期待できるのです。
歯列矯正には、大きく分けて「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」の2種類があります。
どちらの方法が適しているかは、患者さんの歯並びや噛み合わせの状態によって異なりますので、まずは精密検査でしっかりと
状態を把握することが大切です。

①マウスピース矯正

マウスピース マウスピース矯正

 

透明な素材で目立ちにくい装置です。
ご自身で取り外すことが可能なため便利ですが、1日20~22時間以上の装着できないと歯が動かないため注意が必要です。
また、治療を進めるためにご自身でマウスピースの交換をしていただくため、自己管理能力が非常に求められる治療方法です。

メリット

・目立ちにくく、見た目を気にせず矯正できる
・取り外しができるため口腔内を清潔に保ちやすい
・通院頻度を比較的抑えられる

デメリット

・装着時間を守らないと歯が動かない、または後戻りする可能性がある
・マウスピースの交換頻度を守る必要がある
・飲食の際は必ず外す必要がある
・適応できない症例がある

②ワイヤー矯正

ワイヤー ワイヤー矯正

 

歯に直接、ブラケットという装置をつけて。そこにワイヤーを通し歯を動かします。
マウスピース矯正とは異なり、ご自身で取り外すことはできませんが、毎日決められた時間、装着する必要がないため、
自己管理が苦手な方や面倒くさがりな方にもおすすめです。また、歯が動くスピードが速く、変化を実感しやすいというメリットも
あります。

メリット

・比較的早く見た目の変化を実感できる
・装着時間を気にする必要がない
・装置をつけたまま飲食ができる
・幅広い症例に対応できる

デメリット

・装置をつけてすぐは違和感を感じることがある
・装置のすき間に食べ物が挟まりやすい
・表側矯正の場合、装置が目立ちやすい

2.筋肉の緊張を和らげる注射

筋肉を和らげる注射 ボトックス

歯並びや骨格に問題がない場合、梅干しジワは口周りの筋肉の緊張が原因で生じている可能性があります。
このようなケースでは、筋肉の緊張を和らげる注射が有効な場合があります。
この注射は、歯ぎしりや食いしばりの改善にも効果が期待できるものです。
注射は手軽に行えるというメリットがありますが、効果は永久的ではないため、効果を持続させるためには定期的に注射を打ち直す
必要があります。また、注射による効果には個人差があるため、必ず歯科医師と相談し、ご自身の状態に合わせた治療計画を立てる
ことが大切になります。

3.顎の外科手術(外科矯正)

外科

顎が大幅に前に出ている、または後ろに下がりすぎているなど、骨格的な問題が大きい場合は、歯列矯正だけでは改善が難しいことがあります。このようなケースでは、顎の位置を調整する「外科手術(外科矯正)」が必要となる場合があります。
外科矯正は、口腔外科との連携が必要となるため、歯科医師とよく相談し、慎重に治療計画を決めていく必要があります。
手術には入院が必要であったり、費用が高額になるというデメリットもありますが、根本的な原因から治療できるため、治療後の
変化には大きな期待が持てます。
当院では、外科矯正の一つの方法である「サージェリーファースト」を取り入れており、矯正治療のみでは対応が難しい場合でも、
外科手術を組み合わせた治療をご提案することが可能です。より詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください⇒外科矯正について

最後に

梅干しジワは、口周りの筋肉の緊張によってできる、あごのシワのことです。
出っ歯や開咬、口ゴボといった歯並びに問題がある方にできやすく、見た目の印象を左右する原因となります。
梅干しジワの主な治療方法としては、歯列矯正(マウスピース矯正・ワイヤー矯正)、筋肉の緊張を和らげる注射、外科手術(外科矯正)の
3つが挙げられます。どの治療法が適しているかは、患者さんの歯並びや骨格の状態によって異なるため、まずは歯科医師に相談することが重要です。どこに行くかを迷ったら、当院のカウンセリングを検討してみませんか?
経験豊富なカウンセラーが、あなたの悩みをじっくりとお伺いし、最適な治療法をご提案させていただきます。
些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

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