投稿日:2025.5.16
マウスピース型矯正で失敗してしまった!裏側矯正で再治療できる?裏側矯 正への乗り換え解説
マウスピース型矯正は、透明で目立ちにくく、自分で取り外しができるといった利便性の高さから、ここ数年で急速に普及しました。とくに「目立たない矯正をしたい」「接客業だから装置を見せたくない」という理由から、若い世代を中心に選ばれることが多くなっています。一方で、「始めてみたけれど、思ったように歯が動かなかった」「治療が進まないまま途中でストップしてしまった」といった相談が増えているのも事実です。とくに、セルフチェックが甘くなりがちなマウスピース型矯正では、装着時間や歯の動きの管理が難しく、結果に差が出ることも少なくありません。このような背景から、最近では「別の方法で再治療したい」と考える方が増えており、再治療の選択肢として注目されているのが「裏側矯正(舌側矯正)」です。この記事では、「マウスピース型矯正で思うような結果にならなかった」と感じている方に向けて、裏側矯正への乗り換えについてわかりやすく解説します。札幌キュア矯正歯科でも、他院で治療にお悩みの方からのご相談が増えており、再治療や乗り換えのサポート体制も整えています。
目次
なぜマウスピース型矯正で思うような結果にならなかったのか?
マウスピース型矯正は、軽度から中等度の歯並びの乱れに対して有効とされており、適応できる範囲が広がってきてはいるものの、すべてのケースに対応できるわけではありません。特に、歯の重なりが大きいケースや、かみ合わせのズレが大きい場合、顎の骨格に問題がある場合などでは、マウスピース単独での矯正が難しいことがあります。また、マウスピース型矯正は患者さんご自身が1日20時間以上の装着を守る必要がある「自己管理型」の治療です。そのため、日常生活の中で装着時間が不足してしまったり、指示通りにマウスピースを交換しなかったりすると、歯が計画通りに動かなくなってしまいます。さらに、治療の設計段階での診断力や、歯の動きを予測するシミュレーション精度も大きなカギになります。矯正治療には、見た目だけでなく機能的なかみ合わせを見据えた細やかな調整が必要です。治療設計が簡易的だったり、歯科医師とのコミュニケーションが不足していた場合、期待した仕上がりに届かないことがあります。このように、マウスピース型矯正で「うまくいかなかった」と感じる背景には、治療の適応・自己管理・設計精度など、複数の要因が関係していることが多いのです。
裏側矯正とは?マウスピース型矯正との違い
裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付ける矯正方法です。表からは装置が見えないため、見た目を気にする方にとっては非常にメリットの大きい治療法です。とくに人と接する機会が多い仕事をしている方や、できるだけ矯正装置を目立たせたくないという方に選ばれることが多くなっています。マウスピース型矯正と比較しての大きな違いは、「歯の動きのコントロール力」です。裏側矯正はワイヤーによって力を細かく調整できるため、歯を3次元的に正確に動かすことができます。これにより、複雑な歯並びや骨格的な問題がある場合でも対応できるケースが多く、マウスピース矯正よりも広い症例に適応が可能です。また、装置が常に固定されているため、自己管理に左右されることなく、医師の計画通りに治療が進みやすいのも特長です。装着時間を気にする必要がなく、「つけ忘れ」や「交換ミス」といった心配もありません。一方で、舌側に装置があるため、最初はしゃべりにくさや違和感を覚えることがありますが、多くの方が数週間で慣れていきます。見た目と機能性の両立を求める方には、裏側矯正は非常に有効な選択肢といえるでしょう。
裏側矯正で再治療は可能?実際の乗り換えケース
マウスピース型矯正で期待した効果が得られなかった場合でも、裏側矯正で再治療を行うことは十分に可能です。実際に、札幌キュア矯正歯科でも他院でマウスピース型矯正を行っていた方が再治療を希望して来院されるケースが増えています。「歯の動きが止まってしまった」「噛み合わせが合っていない」「仕上がりに満足できない」そのようなお悩みを持つ方にとって、裏側矯正は再スタートの選択肢となり得ます。裏側矯正は、ワイヤーによる力のコントロールがしやすいため、途中で止まってしまった歯の移動や、想定通りに動かなかった歯の再調整にも柔軟に対応できます。また、マウスピースでは動かしきれなかった歯根の向きや細かな咬合バランスも、裏側矯正なら微調整が可能です。再治療の流れとしては、まず現在の歯並びや噛み合わせの状態を正確に診断し、必要に応じてレントゲンや口腔内スキャンを行います。そのうえで、どのような補正が必要か、裏側矯正で対応可能かどうかを慎重に判断します。札幌キュア矯正歯科では、こうした再治療をご希望の方に向けて、マウスピース矯正から裏側矯正への乗り換えをサポートする制度もご用意しています。単に“乗り換える”というよりも、「今よりも納得できる矯正治療を受けたい」という方に向けた丁寧な対応を心がけています。
裏側矯正に向いている人・おすすめのケース
裏側矯正は、すべての方に必要な治療というわけではありませんが、特定の条件に当てはまる方にとっては非常に適した選択肢です。とくに、以下のような方は、裏側矯正への乗り換えを検討する価値があります。まず、「マウスピース型矯正で思うように効果が出なかった方」です。歯の重なりが大きい、歯の根の動きまでしっかりコントロールしたい、奥歯のかみ合わせも含めてトータルで整えたいといったケースでは、ワイヤー矯正の力が活きてきます。裏側矯正であれば、そうした複雑な調整が可能になります。次に、「見た目を気にせず治療を続けたい方」。裏側矯正は装置が歯の裏側についているため、周囲から気づかれにくく、矯正中であることを人に知られたくない方にはぴったりです。営業職や接客業など、職業柄どうしても見た目を気にしたい方に好まれる傾向があります。また、「自己管理が難しいと感じる方」にも裏側矯正は向いています。マウスピース型矯正は装着時間の管理や自己判断での装置交換が求められますが、裏側矯正は装置が固定されているため、歯科医師のコントロールのもとで治療が進んでいきます。「いつの間にか装着時間が足りていなかった」といった不安が少なく、計画的な治療が可能です。さらに、咬合や歯列の不調和が大きい方や、以前の治療でしっかりとした改善が得られなかった方など、「再治療で確実に整えたい」という希望を持っている方にも、裏側矯正は大きな選択肢となります。
治療の流れ・期間・費用について
裏側矯正での再治療を希望される場合、まずは現在の歯並びや過去の治療経過を正確に把握するところからスタートします。マウスピース矯正中の方や、治療を中断していた方も、今の状態をもとに最適な治療計画を立てることが可能です。
治療の流れは以下のようになります。
カウンセリング
現在のお悩みや治療歴を丁寧にヒアリングし、ご希望も伺います。記入いただいた問診票と写真を用い、矯正治療の仕組みや現在の状態についてご説明します。
精密検査
歯型採得、レントゲン撮影、CT撮影、精密な口腔内及び顔面の撮影を行い、詳細な診断を行います。
検査結果と診断
歯の状態やご要望に応じて、治療計画をご提案します。使用する装置や期間の目安もここでご説明します。
装置の装着・治療スタート
最後に
治療計画に同意が得られれば矯正装置を取りつけ、定期的な通院のもと治療を進めていきます。治療期間は歯並びの状態や目標とするゴールによって異なりますが、1年〜2年ほどが目安になることが多いです。初回の治療よりも期間が短縮されることもあれば、調整が多く必要になるケースもあるため、個別の診断が重要です。費用については、札幌キュア矯正歯科ではマウスピース矯正から裏側矯正への再治療を検討されている方へ、サポート制度をご案内できる場合があります(※適用条件あり)なお、制度のご案内にあたっては、アンケートへのご回答、症例写真・顔貌写真の撮影、動画撮影などにご協力いただける方を対象とさせていただいております。まずは相談だけでも可能ですので、「このまま終わらせてしまうのはもったいない」と感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。