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投稿日:2025.5.26

インビザライン治療がなかなか終わらない!長引く原因と対処方法について

みなさん、こんにちは^^
札幌市の矯正専門歯科【札幌キュア矯正歯科】です。
「もうすぐ終わると思っていたのに、なかなか終わらない…」インビザラインの治療をしている方の中には、このように思う方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、インビザライン治療が長引いてしまう原因と対処法についてご紹介します。

インビザライン治療がスムーズに進まない理由とは?

疑問 女性 

1:アライナーの装着時間が足りていない

インビザラインで最も重要なのが、マウスピースの装着時間で「1日20〜22時間以上の装着」を守ることです。そのため、食事や歯みがき以外の時間は、基本的にアライナーを装着している必要があります。しかし、実際には「つい装着を忘れた」「外して過ごす時間が長かった」ということもあり、これが歯の移動の遅れ=治療の長期化につながります。特に外食や旅行、仕事が忙しい時期などは装着時間が短くなりがちです。「1日2〜3時間の未装着」でも、それが積み重なると治療計画通りに歯が動かない原因につながります。

2 :アライナーのフィッティングが不十分

アライナーがきちんと装着できておらず、フィッティングが不十分の場合、正しい矯正力がかかりません。アライナーは患者様自身で取り外し、装着していただくため、正しい装着ができているか確認する必要があります。また、歯の表面に小さな樹脂のパーツの「アタッチメント」をつけることがありますが、そのアタッチメントが外れていると、その分の矯正力がかからないことがあります。このようにアライナーが正しく装着できていないと、効果的に歯を移動することができず、矯正期間が延びる可能性があります。

3 :マウスピースの紛失・破損

インビザラインでは、1枚のアライナーを通常10日~2週間程度ごとに交換して歯を少しずつ動かしていきます。しかし、紛失や破損によって予定のマウスピースが使用できなくなると、その期間中に歯を動かす力が加わらず、計画が中断されることになります。たとえば「1日でも装着できない日がある」と、歯は元の位置に戻ろうとするため、動かしたはずの位置が不安定になり、次のステージにスムーズに移行できなくなるのです。また、紛失後にすぐ次のステージのアライナーを使おうとしても、前段階で必要な歯の移動が起きていない状態ではフィッティングが悪く、「はまらない」「違和感が強い」「浮いている」という状態になります。無理に装着を続けると、歯に余計な負担がかかって痛みや歯根吸収などのリスクもあります。そのため、破損・紛失時は歯科医院への相談が必要です。

4:虫歯や歯周病の影響

インビザライン矯正中に虫歯や歯周病が見つかると、その治療を優先しなければいけないケースがあります。なぜなら、これらのトラブルが歯の安定性や歯ぐきの健康に直接関わるため、歯に負担をかけずに動かせなくなる可能性があるからです。たとえば、虫歯の治療で詰め物や被せ物を行った場合、歯の形が変わり、現在のアライナーが合わなくなることがあります。同様に、歯周病が進行していると、歯を支える骨が弱くなり、矯正力によって歯が動きすぎたり、ぐらついたりするリスクが出てきます。そのため、虫歯や歯周病の治療が完了するまでは、矯正を一時中断したり、再スキャンしてアライナーを再作成したりする必要が生じます。これが治療全体の期間延長につながるのです。

5:生活習慣による影響

生活習慣による影響も考えられます。舌で前歯を押す「舌癖」、就寝時の「食いしばり」、日中の「口呼吸」などは、歯に不自然な力をかけてしまい、アライナーの動きを妨げる力になってしまいます。これにより、歯が思うように動かず、微調整や再スキャンが必要になって治療期間が延びることもあります。また、ストレスや睡眠不足が続くと、食いしばりの悪化や免疫力の低下によって、歯肉炎や口内炎が起こりやすくなり、マウスピースの装着が困難になるケースもあります。

治療期間が延びないための対処法

マウスピース矯正 チューイー

チューイーを正しく活用してアライナーを密着させるアライナーが浮いていると、矯正力が正しくかからず、治療計画通りに歯が動きません。そこで大切なのが「チューイー」と呼ばれるシリコン製の補助具です。これを装着時に、全体的にしっかり噛むことで、アライナーと歯の密着度を高めることが期待できます。とくに新しいアライナーに切り替えた直後は、チューイーを意識的に使うことで、スムーズな移行を助ける効果が見込めます。

装着時間の見直しと自己管理の工夫

女性 

インビザライン治療で最も大切なのは、「1日20〜22時間以上の装着時間を守ること」です。「毎日しっかりつけているつもり」でも、実際には知らず知らずのうちに外している時間が長くなっているケースが多く見られます。
たとえば…

  • 朝の支度中に外したまま1時間以上経過
  • 食後のうがいや歯みがきの後、付けるのを忘れて外出
  • 帰宅後、食事のあとにうっかりそのまま就寝…

 

こうした「つけ忘れ」の積み重ねが、歯の移動にズレを生じさせ、治療の遅れや追加アライナーの必要性につながるのです。

アプリやアラームで装着時間を「見える化」

装着時間を自動で記録してくれるスマートフォンアプリなどを活用したり「食後にアラームをセットして再装着を促す」習慣をつけたりして装着時間を把握しましょう。

外出時もアライナーケースを常に携帯

カバンやポーチに予備のアライナーケースを常備しておくことで、紛失リスクやつけ忘れを回避しましょう。外食後は「歯みがき+すぐ再装着」をセットにして、ルーティン化して、付け忘れを防ぎましょう。

食事の時間を逆算してアライナーを管理

食事や間食の時間を1日2〜3回にまとめると、付け忘れの防止にもつながりますし、アライナーの「外す時間」を軽減することができます。また、飲み物もなるべく水か無糖のお茶を選び、アライナーを外さず過ごせる時間を増やす生活習慣にすると、歯磨きの時間や忘れないように予防する手間が減らせます。

治療をスムーズにするためのポイント

インビザライン矯正は、「患者様の協力」が重要な治療です。歯科医師がどれほど精密な治療計画を立てても、日々の装着や自己管理が不十分であれば、予定通りには進まない可能性があります。しかし、患者さんが正しく取り組むことで、効果的に歯を動かすことができ、理想的なゴールに到達することも可能です。以下のようなポイントを意識することで、治療期間を延ばさず、スムーズな治療ができます。

毎日20〜22時間、しっかり装着する

インビザライン治療で大切なのは、「外している時間を短くすることです」。マウスピースを外している時間は、矯正力がかかっていないため、矯正の効果が見込めない時間です。「食事中+歯みがき」で1日合計2〜4時間以内の非装着時間に抑えましょう。とくに注意したいのは「食後の再装着の遅れ」や「寝る前のつけ忘れ」です。ちょっとの油断が蓄積されていくと、計画通りに歯が動かず、後戻りや治療のやり直しが必要になることがあります。

違和感があったら早めに対応する

患者様が「最近少し浮いている気がする」「隙間が気になる」と感じたら、遠慮せず早めに相談することが大切です。早期の対応が、結果的に治療の短縮につながることがあります。

最後に

治療のゴールを早めるのは、日々の積み重ねです。インビザライン治療は、「いつ終わるか」ではなく、「どれだけきちんと取り組んでいるか」によって終了時期が変わる場合があります。札幌キュア矯正歯科では、患者様がスムーズに治療を進められるようにサポートいたします。装着時間、フィット感、相談のタイミング──どれも地道なことですが、これらの小さな意識と行動が、最短ルートでの治療完了に繋がります。アライナーをつけている時間は治療が進んでいる時間です。このシンプルな事実を忘れずに、コツコツと取り組んでいきましょう。インビザラインにご興味のある方は一度カウンセリングへ☆彡

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